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会議録の作成の自動化・半自動化へ 大規模言語モデル(LLM)を活用した機能検証はじめました

こんにちは、エピックベースのファウンダーで、スマート書記という音声をAIを活用した議事録作成ツールのプロダクトマネージャーをやっています、 mario です。
大規模言語モデル(LLM)の話題がひっきりなしに続き、目まぐるしい日々ですね。スマート書記というサービスでも、取り入れた機能開発を進めています。
スマート書記は議事録サービスなので「要約機能がほしい」という要望がたくさん出てきました。世の中の流れが早い中で焦りもありつつ、ただ、やみくもにAPIを活用し、「要約」機能をつくる、というのはよくないなあと考えていました。このタイミングで、スマート書記というプロダクトにどう組み込んでいくかについてお話できたらなと思います。

エピックベース社が目指すもの

“ビジネスにおける「会話」を当たり前に活用する世界を創る”

スマート書記というプロダクトの根本的な思想は、「音声の活用」にあります。仕事でされている会話は、本当に一部しか残されておらず、残されたものも充分に活用されていないことに課題を感じています。情報の欠落が、様々なモノゴトの推進のハードルになっているのではないか。そのギャップを埋めるために、「音声」の活用がキーになってくると、私たちは思っています。

まずは、"音声を活用することで、あらゆる会議録の作成をスマート書記で完結し、素早く簡単に作成できる"の実現へ

目指す世界に対して、「会議録作成」は1つの入口であり、録音をするだけで会議録が簡単にできる体験を提供すれば、録音が当たり前になっていきます。そうすると、溜まったデータを活用する、という流れになっていくと考えています。
今まではどうしても技術的制約で実現が難しかったため、業務フローに「寄り添う」というソリューションアプローチでプロダクト開発を行ってきて、一定手応えを感じてきてました。
ただ、この時代の変化の中、実現が現実味を帯びてきました。
ここで改めて、今までやってきたことのアンラーニングをし、チームとしても未来に向けたチャレンジとして、バリューの実現へ向けて、未来・理想を追いかけていくことにしました。

「会議録作成の自動化」に対するスタンス

自動化はたしかに現在の技術で実現できるものの、「本当にほしいもの」「本当に課題解決できているもの」を提供できるだろうか?は疑問に残ります。
そこで、ヒアリングや検証を重ね、エピックベース、スマート書記ではスタンスを定義しました。なお、現時点のスタンスであり、技術の発展で変わることを前提で考えています。

「会議録作成の自動化」に対するスタンス

スマート書記で会議録の作成をAIで自動化・半自動化サポートの実現へ

現在、多くの企業の方にスマート書記をご利用いただいていますが、ヒアリングを重ねると共通の根深い課題があることが見えてきました。

「会議録作成」にまつわる課題

【1】正確性を求められる
経営会議や、外部企業との会議にはより正確性を求められます。正確性を求めれば求めるほど、必要な情報が多くなってきます。
【2】今までの形式をなかなか変更することができない
多くの会社で議事録の形式がルール化されていたり、暗黙知としてフォーマットが決まっていることが多いです。そのため、楽をするためにもっと他の形に変えたい、と思っても、なかなか変更することができません。
【3】作成に時間がかかる・業務負担が大きい
正確性、今利用している形式性を考慮すると、かなり多くの時間が必要になってきたり、心理的な負担が大きくなります。
スマート書記ではこういった課題を持っている方のヒアリングを重ね、業務フローに寄り添ったソリューションを提供してきました。今回の仮説検証ではもう一歩進み、理想に向けて機能化を進めています。

私たちのアプローチ

上記の課題を元に第一弾として、以下の機能を構築中です。なお、これはほんの一部であり、さまざまなアプローチを検討しています。

発言録作成の自動化
決定事項やToDoの抽出サポート

その先は「会話」の「資産化」へ

スマート書記をご利用の企業のみなさまは、会話のデータがスマート書記に蓄積されています。今現在に関しては、「活用」の文脈までは実現できていません。
「いつでも」「どこでも」その会話が活用できるを実現する

  • 例えば、スマート書記で録音をすれば自動でSalesforceに連携し、活用できる状態になっている

  • 組織の中で蓄積された「会話」のデータを分析し、活用できる

などなど「会話」の資産化については、溜まったデータを活用できるAIモデルを構築することで、企業内で今まで活用できていなかったデータが活用できるようになり、ビジネス推進の後押しになっていくと信じています。

「いつでも」「どこでも」その会話が活用できる

スマート書記が取り組む理由

ChatGPTなど、個人で利用することで無料で議事録が一瞬に…なども実現可能になると思います。その中でなぜスマート書記に取り入れるのか?

ターゲット顧客が抱える課題

  1. セキュリティが厳しい

  2. 上記があり、会社との調整が必要(利用のハードルが高い)

  3. どう使っていいかわからない(プロンプトってなに?何書けばいい?)

そこでスマート書記のチームでは、セキュリティ観点はしっかりと水準に達するよう入念に準備、かつ推進者と共に安全に利用いただけるように調整を行っています。また、簡単さという観点では、スマート書記では録音して数クリックで、自動で話し言葉を書き言葉に変換したり、半自動で議事録のたたき台を生成できる機能を開発していきます。

顧客体験の最大化のための実際の現場での仮説検証

ターゲットはエンタープライズで、かつ、重要会議の議事録を作成している方々です。もちろん普段から自分たちも議事録作成はしているものの、それぞれの企業文化やルールなどがあり、どうしても理解しきれないことが多いため、実際の利用者に実際の会議で検証する必要がありました。
そこに向けては多くのハードルがあったのですが、中途半端なものを出すよりもしっかり顧客体験が最大化するために検証を重ねて課題解決ができるものを出したかったので、しっかりと準備して臨んでいます。

仮説検証までのステップ

  1. 実際の利用者に向けてアンケートを実施

  2. アンケートを元に利用企業の推進者との調整

  3. 実会議での利用検証

  4. フィードバックmtg

  5. フィードバックを元に改善

3〜5を繰り返し実施

機能化、そして自動化の実現へ

現在、検証の真っ最中でまだまだ試行錯誤は続きそうですが、絶対によいプロダクトを作れると信じています。
今後のスマート書記、エピックベース社をぜひ応援いただけると嬉しいです!やっていくぞ!
また、エピックベース社が気になる…と思った方、プロダクト開発や取り組みにご興味を持ってくださった方はお気軽にお話できればと思っているので、以下からどうぞ!メンバー募集中です!


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