タイムトラベラー 兎
61 芸能界の重鎮て誰のこと
ある日、道を歩いていると
「芸能人だからってさあ!なんだっていうんだよなあ」
と、聞こえてきた。
うん?
聞き覚えのある声だ。
家の中の会話なのに、異様に大きく外まで聞こえてきる。
この辺りは、本当に声がよく通る場所である。
山のきり通しに立つ、3メートルはある石塀の上に立つ家である。
『近くに芸能人でも住んでる?この辺・・・』
芸能人が騒いでいるのかもしれないなあ。
この辺りでも、ある家の騒音騒ぎがある。
確かに、この家の庭先からお酒でも飲んで騒いでいる5人の声が聞こえてくる。
男2人と女3人。
一人は73歳くらいの女で、一人は
「おな子だもんなあーーーー」
と奇声をあげる男。
一人は聞き覚えのあるような声の男。
この男がいろんな女のを呼ぶ声が聞こえる。
「チコちゃんチコちゃん」
またあるひには、別の女の名前を呼ぶ。
毎度呼ぶ女が違う。
この女73歳が、どこかの家からワインをもらってきては、薬を入れて飲んでいる。
この5人組が、大きな家の庭で大騒ぎをしているのだ。
近所でも大迷惑になっている。
そこで、この家に聞いて見ることにした。
インターフォンを鳴らす。
”リンゴーン、リンゴーン”
すぐに
「はい!」
と中年女の声がした。
「すみません、お尋ねしたいのですが、昨日お庭で大きなお話ごえが聞けたのですが、オタクでしょうか?」
「知りません。うちではありません」
「そうですか?5人くらいで知り合いの声に似ていたので、お尋ねしたのですが」
「うちではありません。」
と静かに言われて、お礼を言ってその家を後にした。
確かにこの家とその家の間くらいの庭からなのだが・・・。
そこで、この家のすぐそばの家に、聞いて見ることにした。
「すみません、お尋ねしますが、そこの庭でいつもパーティーしている声がするのですが、昨日もですがお隣のお家でしょうか?」
と聞くとその家主は、いえ、その隣はうちの親戚で庭でパーティーなどしないのよ。そこではなくてそっちの家は、いつもそんな感じなのよ。
近所でも評判なのよ。」
「やっぱりそうですよね、そこですよね。ありがとうございます。知り合いに似たような声だったので」
「いえ、どういたしまして」
とその後、この庭の近辺の家に訪ねてみた。
皆、同じ意見であった。
最後に聞いた家では、
「あーあの言えねえ。夏休みになるとそこのゲストハウスにしている家に、人が泊まりにくるとそんな感じで騒いでいるよね。」
「え?そこの家ですか?」
「そうそうあの色の家ね。」
「普段はいないですよね?住んでいないと言っていたし。」
「普段はね。とにかく休みになるとだれか泊りにきては、騒いで賑やかなのは確かだよ。」
「ゲストハウスなんですね。」
そんな話をしてくれた。
やはり騒いでいるのは、あのいえ。
もしくわ、ゲストハウスの隣なのか?
そんな不気味な現象があの辺りでも起きていた。
ゲストハウスの声がずっと坂の下の庭から聞こえるだろうか・・・。
「怪奇現象?」
いや、近所でも騒音は昔からだと言っていた。
度の家に聞いても同じことをおっしゃる。
あの家だと。
庭を覗き込んでも、人などいなかったのに声だけがする。
不思議現象だ。
こんなことを聞きまわり、さあ、家に戻ろうか。
と、歩き出した瞬間、後ろから数人に追いかけられた。
走る足音が聞こえる。
「え?!」
気持ち悪い・・・。
急いで家に戻り玄関を開けて中に入ると、その足音が門を開け、バタバタと門から玄関に走り、チリンと玄関のベルが鳴り、バタンと扉が閉まる音がした。
明らかにつけられている。
しかも近所に住んでいる・・・。
しかも、門から玄関まで2秒の小さい家である。
門のある一軒家であるのは確かである。
しかも玄関まで数歩もない。
「これも怪奇現象?」
私の家の方にではなく、右に曲がって行ったように見えた。
しかも黒い影がだ。
気持ちの悪いものである。
幽霊は足音など立てるのだろうか・・・。
怪奇現象にしては、 人間臭くて怪しいのである。
しかも家に駆け込むって。
人間だろう。
しかも駿足。
こうして、おかしな現象が続くのであった。
これは怪談というよりは、人怖の方ではないかとずっと調べてきた。
ドシーン!ドシーン!
と、小デブの魔法使いが飛んできたのも確かである。
小デブの魔法使いが飛んできて、天井上でチョークでコツコツコツコツと描くもの。
それが魔法陣であったのは確かである。
インディラ、マンディラ・・・・・と呪文を唱えた。
長い呪文であったが、下句を忘れてしまった。
その時から、おかしな幻聴を見るようになった。
まるで映画を見ているように、違う次元が見えていた。
これが、タイムススリップだと最近気付いた。
別の次元にトリップしていた。
未来から来た兄と、兄の付き添いさん。
兄からの指令が出たのだが、その通りに未来ができなかったのは、たくさんの邪魔者がこの話に食いついて来て、まるで自分の話のような演じてしまったからであった。
兄の娘が、事件に巻き込まれその復讐を兄家族がする。
娘が、
「私たちの戦いなんだ。気にしちゃダメだよ。これから起こることはマリオちゃんには関係のないことだからね。」
と気遣う娘。
この娘が、私の住んでいる場所に、結婚の招待状を持って尋ねて来たときに、私を待つように通された部屋で被害にあい、軟禁され被害にあってしまい子供の産めないような大きな傷を負わされてしまう。
その復讐をしにやってくる。
兄家族が、復讐を終え、自主をし、裁判官に
「主文、・・・」
と言われるシーン。
兄家族が裁判に臨む後ろ姿を見ながら、私が涙を流していた。
これは現実に泣いていた。
あまりのリアルさにこれは、正夢になるに違いないと悔しい思いと失う悲しさで何十年かぶりの涙を流した。
映画のようなテロップまで流れていた。
「俺たちのことは、気にしないで、お前だけは幸せになれ!お前だけが最後の望みだ!お前は幸せになれ!」
これが、不吉な予兆の始まりだった。
こののち、同じような夢を7つ見た。
とにかく、兄家族をこの場に寄せないような、何度も何度も念を押した。
「お兄ちゃん、いい、今からいうことを守ってね。私に何かあってもここの物件に来てはダメなのね。私が死んでもここには来てはダメなの。何があってもこの場所に近ずいてはダメなの。わかった?」
「えーなんなの、どうした?おまえ、何があったんだ?」
「なんでもいいから、何があっても呼ばれてもこの家には、近づいたらダメなのいい?」
「何があったんだよ、お前・・・」
「怖い夢を見るのよ、任侠の夢とか。吐き気のするような気持ち悪い話が聞こえるのよ。」
「不吉な夢なの。」
こうして兄家族に、ふりかかる不幸を追い払おうと不吉な夢の焼き直しを作って想像した。
兄の家に安否確認に行った日もある。
呆れられても、行動した。
警察にも兄の安否確認を安否確認をしてもらった。
とにかく、不吉がぬぐいきれずこれも何かの知らせと思い、できることは行動をした。
娘の結婚は破棄になったが、それは、良かったと思う。
とんでもない相手だったからだ。
今も兄家族には何も起きていない。
人の上昇運を横取りした人間に、この状況が起きているかもしれない。
私のエネルギーも取って行ったが、不幸まで背負ってしまったのかもしれない。
人から横取りすることの怖さを知らなかったらしい。
「主文、主文」
は無くなったが、本当は、シェブンなのだ。
レッスン2は、
兄と同姓同名の男が偶然にも知り合いになって、その男の妹の復讐を手伝う話だったのだが、兄と同姓同名の男が出会わなかったために、未来が変わったのかもしれない。
誰かが、私の思考を引っ張り出したために、私の未来がバラバラにされてこれからの明るい未来を邪魔された。
この引っ張り出した人間のせいで、別の男と妹が犠牲になった。
人の記憶や未来を他人のために奪ったせいで、全ての繋がった人の人生まで変えてしまうのだ。
これは大罪だと思う。
いい気になって人のアカシックをいじったために大災難が起きた。
この人間は神からの天罰が降りる。
この話が他人の口から話されたり、物語になっていたらその人間が盗作者である。
戦う用意はできている。
私が原作者なのだから。
私の私生活で夢なのだから。
この話は、近いうちにたくさんの人に知ってもらうために、メディアにも流すつもりである。
これは私の話なのである。
ソニンにでもやらせとけ!
戦闘開始!
こんな女なんて一捻りで潰せるだろう!な!ね!
ヒカワというボンボンに命令したお前。
お前たちにも宣戦布告である。