まにまに
西加奈子さんのエッセイ集を、昨日いただいた。真田で行っている空き家のリユース、マーケット業の活動名が、本のタイトルと同じく「まにまに」だ。
内容も32歳から40歳までのエッセイをまとめた本とあって親近感を覚えたのだけれど、あとがきに素敵な一説を見つけた。
「なんだかかわいらしいおまじないのようでもあるし」
この一文が気に入ってしまって、しばらく頭から離れそうにない。
空き家を巡るあれやこれやは、楽しいうれしいばかりではなくて、たまに泣きたくなるような出会いもあるし、こんなに無関心ってあるだろうかって思うくらい、ノーリアクションも多い。
大切な財産だからと話がひっくり返るのもしょっちゅうだ。
「2人で埃まみれになるのがメイン活動だもんね」なんて話も相方さんとしょっちゅうするし、老朽化したムロを踏み抜いてハマったこともある。
そんな時はどうしたって、もうしばらく不動産なんて関わるもんか、て思うんだけれど、私にとって「住」はどうしたって暮らしと切り離れないものなんだと思う。
唱えたらちょっと幸せな気持ちになって、ちょっと笑顔になれる。私たちの活動も、改めてそうやって育てていきたいなと思った。
以前本を紹介してくれたIさんと、贈ってくれたJちゃんに感謝。
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