敢えて、勇しく

最近、我が家の朝はスポティファイと共に始まる。北欧、暮らしの道具店が配信している日曜ラジオ「チャポンと行こう!」が娘も私もお気に入りで、朝ごはんは大体、店長佐藤さんの声に包まれる。


今日聞いていたのは、第30話。
「いいチームを作りたい。職場でのコミュニケーションで心がけていることは?(2019/04/26)」


その中で出てきた「勇敢」の話が好きで、書いておきたいなと思った。



「たのしい(それはキャッキャした楽しさでなく、真剣さを含むもの)は、1番ごまかしが効かないから、いいチームを作りたいと考えるのは必要なこと。そのためには、勇気を持って言うべきことを言わなきゃいけない時もある」、みたいなはじまりだったと思う。

その後に、勇気と勇敢は違う、と話が続く。
勇敢には「敢えて」という字が入る。

誰かに何かを伝えるとき、怖いなと感じたり、「これを発したら自分はどうみられるんだろう」と周囲を気にする心がどうしても働く。

勇気を持って乗り越えよう、みたいな話もあるけれどでも、怖くても、気にしいでもよくて、それを味わいながら敢えて伝えられるひとでありたい。



ながら聞きだったので言葉は違うかもしれないし、聞き直したら真意は別かもしれないのだけれど。先日まで言葉の企画でどっぷり向き合った「誰かの目を気にしてしまう自分」が思い出されて、今朝の私にはそう聞こえた。


「敢」は、二つの手と、手を払いのけるしるし(「ー」)と、口の中に含むを合わせたかたちとで、抑え込まれて口をつぐんでいる状態を、手で思い切り払いのけることを表す。


きっと押さえ込んでいるのも、それを払いのけられるもの自分自身で、やってくる怖さや気にする心は「押さえ込んでるよ」って自分に気づくためのバロメーターなんだろうと、思う。


「敢えて、勇しく」。
今度迷ったときは、一回声に出して呟いてみよう。



ラジオが気になる方は、こちらからぜひ。
https://hokuohkurashi.com/note/category/tokushuu/tokushuu-active/sundayradio

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