「午後LIVE ニュースーン」 の意義は果たして達成したと言えるのだろうか?
2か月前、このような記事を書きました。
8月28日、台風10号接近による特別警報が発表された時の対応が良くなかったのでこの記事を執筆しています。
NHK総合テレビ・8月28日のニュース番組放送
NHKプラスで改めて確認しているので、時間が不正確な面があると思うのでご了承下さい。
9:00・10:00・11:00定時枠→通常5分間の放送を10分間に拡大。
正午ニュース→通常15分間の放送を25分間に拡大。(ローカルニュースは12:25~12:30。)
13:00定時枠→13:30までの放送。13:00-01頃に暴風・波浪の特別警報が鹿児島県薩摩・大隅・種子島・屋久島地方に発表。
13:30-13:55・14:15-14:49:列島ニュース。
13時台は台風接近で各地の動きを伝える。14時台は一部コーナー休止の上東日本の話題を伝え、最後に台風情報。
九州沖縄管内は完全休止して、福岡発の特番を15時まで放送。
その他、少なくとも名古屋局は13:55~14:00のテレビ体操枠をローカルニュースに差し替え。
【九州沖縄地方】「列島ニュース」はお休みにします pic.twitter.com/fXuIXC3Bje
— _Shifttrr (@_Shifttrr) August 28, 2024
ここで名古屋はテレビ体操を潰して大雨特設 pic.twitter.com/tU54pQm9Cd
— Aoi_Tomoe (@Aoi_Tomoe_02) August 28, 2024
14:50-14:58:みみより!くらし解説(臨時枠移動、時論・公論再放送休止)
14:00-14:15・15:00-15:15:定時ニュース(拡大)
15:15-15:18:ブロックネットニュース
15:18-15:55:午後LIVE ニュースーン
・冒頭8分間、OPトークや台風関連ニュース
・15:26頃~「かけつけLIVE」土嚢ステーション
・15:30頃~パラリンピック関連ニュース
・15:38頃~「ミニ番つまみぐい」
・15:43頃~「おまかせ中継」
・15:53頃~:15時台ED
15:55-16:00:みんなのうた
16:00-16:15:定時ニュース(拡大)
・NEWS日替わりプレート 経済マーケット情報
・16:21頃~「NEWS日替わりプレート ネット依存」
(16:23頃、NHKニュース速報テロップ「高潮の特別警報 鹿児島県薩摩地方」が送出。 総合盛岡で確認。)
・16:29頃~「旬の番組テイスティング」
・16:40頃~「鹿児島県に高潮の特別警報発表」(ニュースーンのスタジオから)
・16:41頃~「おまかせ中継」
・16:49頃~「蔵出しセレクション」
(16:51頃に福岡局から九州沖縄向けに数分差し替え)
いつの間にかニュースーン中断してた pic.twitter.com/J5Fbpab8uA
— _Shifttrr (@_Shifttrr) August 28, 2024
・17:00~「ニュース」20分以上、台風や大雨に関して取り上げる。
1項目、別のニュースも伝える。
・17:24頃~「お天気マルシェ」
・黒田気象予報士&しゅと犬くん中継 2分弱横浜の状況を伝える
・田中気象予報士がスタジオから伝える
・17:30頃~「かけつけLIVE」身近なもので土のうを作る
・17:33頃~「とくもり!SHOWTIME」
・17:37頃~「トクシューン」トレカで地域の魅力発信
・17:47頃~「おまかせ中継」
・17:54頃~「鉄道の計画運休情報」
前の記事で語った事などを振り返る
緊急報道対応の中でも1番は、「NHKニュース速報テロップや特設の緊急ニュースを入れるほどではないが、早く報道したいニュース」への迅速な対応を目的としているのではないかと思う。
再編集を施した番組(純粋な再放送ではない)とスタジオパート生放送の融合で、再編集の番組を流している途中でも場合によってはすぐにスタジオに切り替える事が出来るので、日々発生する緊急報道に対応しているのだ。
午後3~5時台は、全国各地からの中 継を交えながら、ニュースや生活情報などを中心とした「午後LIVE ニュースーン」を新設。放 送とデジタルを連携させたさまざまな手法で、全国ネットワークを生かしながら“日本のいま” をビビッドにお届けします。また、生放送ゾーン化に伴い、より柔軟に緊急報道に対応し、災害 や事件・事故等のニュースを迅速に伝えます。
今回の対応はどうか?
今回の台風10号は、数日前から散々ニュースで取り上げられてきた。とても強い勢力で接近・上陸の可能性が高く、最悪日本列島縦断コースになる。その上に、スピードが遅く数日にわたり大雨が降り続ける可能性がある。
(元々の予想では、九州地方ではなく27-28日頃に本州・四国に接近・上陸する見込みだった。)
以前から特別警報が出ると言われていた。伊勢湾台風並みとも言われていた。
なのに、NHKは定時ニュース拡大はあったものの概ね平常通りのタイムスケジュール。
まだ台風は鹿児島に接近している段階で、さらに別の都道府県へ被害拡大する前だからここで最大限の報道体制を取るわけにいかないのも分かる。
ずっと、報道特設(特番)を今からする訳にも行かないのも分かる。
ここまでは許容範囲。
1番の問題は、「鹿児島県薩摩地方に高潮の特別警報」のテロップが出てもVTRを中断せずに、17分経ってからニュースーンのスタジオから伝えた。
あんだけ、柔軟に緊急報道に対応・迅速に伝えると言っている「ニュースーン」がこんなにスタジオで特別警報を伝えるのが遅いのは良くない。
VTRからスタジオに戻った時に伝えるのかと思いきや、そのまま別のコーナーを進行。そのコーナーが終わってようやくスタジオから伝えた。
私の以前の考察では、「再編集の番組を流している途中でも場合によってはすぐにスタジオに切り替える事が出来る」「NHKニュース速報テロップや特設の緊急ニュースを入れるほどではないが、早く報道したいニュースへの迅速な対応を目的としているのではないかと思う。」「目的は達成している」
と考察したが、速報テロップ入れ(実際入った)、特設の緊急ニュースを数分だけでもいいから一刻も早く入れるべきだった事案に入れなかったのはどうなのかと思う。スタジオに戻っても中々伝えなかった。本来のニュースーンの意義を今までは達成していたのに、今回は達成できてなかった。
本当にこの目的を達成しているのか?と初めて疑問符が生まれた事案でした。
「ニュースーン」が大好きな私でも、これは内心怒っています。
「ニュースーン」「NHK」が大好きだからこそ、愛があるから怒ります。
何故こうなったか?どうすればよかった?
これも推測の域を出ないがいくつか考えられる事がある。
・ニュースーンのスタジオがニュースセンター内になく、情報が入りにくい
・当初予定を崩したくなかった
など、思いつくが本当はどうだったのか、分からない。
ただ、ニュースーンのスタジオからのフォローが間に合わないのであれば、ニュースセンターからQF信号を発出して、ニュースに変え迅速に報道もできたはずだ。QF信号は数分でも解除できる仕様になっている。
※QF信号:強制的に放送を切り替える信号。発出されている間はローカル放送が出来ない。
ニュースーンのスタジオが仮にニュースセンターから遠かったとしても、数年以内に新情報棟が供用開始となりそこでスタジオ運用を変えるのもありだと思う。
また、「ニュースーン」を重要なニュースが入る時だけでもいいから、ニュースセンターでするなどの対策もあると思うが机上の空論であり実際は苦慮していると思う。
さいごに
まだ台風10号は接近したばっかりであり、今後さらに被害が拡大していくことが予想されて今後の報道体制もどうなるか分からず、更に正反対な意見もあり、何も言えないことが多い。
ただ、柔軟に対応すると公式で言っている番組が、番組中に出た特別警報に柔軟に対応出来なかった。これは事実である事は押さえて欲しい。
何のために再放送枠を生放送枠にしたのか…。意義を再確認して欲しいです。
全国発が通常に近いスケジュールで進んでいるから、それを差し替えてニュースを伝えたい福岡局は真っ当だと思う。
優しい目と厳しい目両方を持ちながら、今後も番組を見守っていきます。良くないと思ったらすぐ指摘します。
本当はこのタイミングで記事を書くのも良くないと思っていますが…。
あと、この件だけで「再放送枠に戻せ」など言うのもどうかなと思っています。
また何かあったら更新します。