ZweiⅡ!! Plusを遊んでみた。その6
最終決戦のその前に~夢幻迷宮編
さて、前回の記事で遂に螺旋要塞メルセデクへ突入したラグナ達。ラストダンジョンの「螺旋要塞メルセデク」の内部は、蜂の巣のような床が敷き詰められた場所で、出てくるモンスターもメカめかしいものばかり。
BGMはムーンブリア城礼拝堂よろしく主題歌を展開したものとなり、決戦感漂うムード。
道中の仕掛けは特に変わったものはなく、純粋に敵が強くなっただけでした。特に厄介だったのが、ビームやリフレクターインコムを放っている際は無敵となる「れぎおん-R」「れぎおん-G」。
スパロボ的には単分離を行う「かおろっくあい」「かおしっくあい」もそこそこ面倒でしたが、光属性魔法の多段ヒットで一気に削り倒せるのでまだ楽な方。
後半に出てくるメタリックな「あんのうん」シリーズは大して強くないというか、それ以上にラグナの打撃が強くなっていたので軽々しく粉砕。
中継地点に辿り着くと、次の推奨レベルが27。この段階でレベルは25だったので、真ザハール戦の事を思い出して一度引き返すことにしました。このまま決戦に雪崩れ込もうかというところで申し訳ありませんが、時には撤退するのも戦略の一つ。
で、何をしていたのかというと。セクンドゥム廃坑、オルディウム神殿、金闇の森、アウロン大鉄塔の各所に推奨レベル99というとんでもないダンジョンがあったのですが、メルセデク攻略のタイミングでその封印が解けてしまったらしく、入れるようになってました。
これは前作にも存在した「夢幻迷宮」「煉獄」に位置する高難易度ステージで、ここだとランクが高い食べ物が拾えるんですよね。それを拾って経験値にしよう―つまり、レベリングを行おうと思ったわけで。
ちなみに出てくるモンスターは既存のダンジョンに出てくる個体が遙かに強化されたもので、大型モンスターだとHPが10万を軽く越える。
ここまで来ると、敵を倒すのにも手数を要する=コンボ数を稼げるという事で遠慮無く奥義を切っていく。また、奥義カウントを確保するためにも光属性魔法が突き刺さる。
ステージ内部はランダム設計となっており、小部屋が柵で仕切られているのですが、場所によってはこんな感じで柵越しに光属性魔法を撃って一方的に倒すなんて事も。
場所自体は地がセクンドゥム廃坑→庭園墓地、水はオルディウム神殿→地下水牢、火はアウロン大鉄塔→ルナ=ムンドゥス、風は金闇の森→星が峰を背景にしていて、出てくるモンスターもそれに準ずる形です。
そんな夢幻迷宮、10Fと20Fにボスがいるのですが、最初に訪れた地の夢幻迷宮では20Fで闇の奥義を拾うことに。
この闇属性奥義ことダークインパルス、今まで最良と思っていた光属性奥義を遙かに凌駕する使い勝手となり、間違いなくツヴァイⅡ最強の奥義と言えるでしょう。
具体的には、画面外の雑魚モンスターすら吸い寄せるブラックホールでモンスターを全て吸い込み、ブラックホール内で袋だたきにするというえげつない技。3~4匹巻き込めばそれだけで奥義カウントの回収が出来てしまう上に、夢幻迷宮の雑魚ですら一撃で仕留めるほどの超火力。
そんな夢幻迷宮を全て踏破する頃には、レベルは25から30まで上がり、食べ物も最上位のものを集めたことでCDを貰えました。
そんな最上位の食べ物、得られる経験値が桁違いなのですが、レベル30を越えてからの所要経験値も一気に跳ね上がる(30→31までで経験値400万)ので、実質30でカンストと見る形。
ともかく、強くなるつもりが強くなりすぎた気がしないではないけどメルセデク攻略に戻ります。
幕間の寸劇
メルセデク攻略戦に至る前に、ちょこちょこ面白い物があったのでここで紹介します。
まずは、クロードが飛行機乗りとしても腕が立つという事実が判明したとき。
フィオナが所有する飛行機は、どうやらその道で有名な設計士が作り上げた機体だと言うことで興奮するラグナ。そして、クロード本人もエアレースで結構な成績を収めたということで、ラグナとしては殴り合いよりそっちで勝負をしたいと言う始末。
確かにまあ、殴り合いよりは空のレースの方が健全だよね。一方で、ピピロ&ポックル姉弟の機体はというと。
かつて魔王ヴェスパーをシバいたときに力を振るった虹の宝玉も、今は力尽きてただの宝玉になってしまっているとか。長い時を経ればいずれ魔力を取り戻すそうだけど、今のグランヴァレンの世界に魔法は必要ないのかも知れませんね。
そんな二人の機体は、練習機として安定した性能を誇るもの。速度こそ出ないものの、今回の突入戦ではそこまでの速度を求められないので安心しろとラグナが励ますシーンもあったり。
で、そんな飛行機を高々十五歳の少年少女が買えるはずもなく。
前作で「神像を取り戻したときに報奨金を」という形で冒険に出たピピロ&ポックル姉弟が得たお金は、この機体に全てつぎ込んだそうです。それでも足りず、ティアラ姫や村の人々も出資してくれたそうなんですが、五百年前からの眠りが目覚めて手に職があるはずも無いティアラ姫に収入あるの?
ラグナ達が螺旋要塞メルセデクへ出撃した後、実はワンシーン挟まってました。あのギャランドゥも見送りに来ていたのですが、ラグナ達が出撃した後、スバルに素顔を晒す。
ギャランドゥの正体は、なんとアルウェンの父ギスカール公。それについてはアルウェンも幾らか勘付いていたようですが、敢えて触れることも無かったようです。
テルミドールとの戦い~彼の真意
さて、螺旋要塞メルセデクに再びカメラを戻しまして。中継地点からボス戦に入るわけですが、ここまで来ると相対するのは当然テルミドール。
テルミドール的にはラグナ達を当然食い止める必要があるわけだけど、ここでラグナが彼に礼を告げる。
形だけとはいえ、結果的にここまでミアの面倒を見ていたのはテルミドール。そのことについて、兄として礼を言いたかったようです。
ですが、相容れない存在である事は確か。テルミドールも剣を構え、戦闘態勢に入る。
そんなわけで聖討大将軍テルミドールとの決戦……なんですが、流石にレベル30まで上げていればさほど労すること無く撃破。マジですまん、テルミドール。
そんなテルミドールですが、魔王ルシアンの復活を望んで暗躍していたはずなのに何か心変わりが起きている様子。この場では気絶するだけで済んでしまいましたが、今ここでテルミドールに何かをする余裕も無いので、そのまま最奥部へとコマを進めます。
道中、グライドギアを用いて穴を飛び越えたりしたんですが、下の画像にある青いマス(ダメージゾーン)を飛び越えられないかと実験したけど駄目でした。飛び越えられても良かったんじゃない?
そんなラストダンジョンなのに、何故か宝物が。このへんは全部終わってからでも良いかなって思いつつ最奥部を突き進みます。
そして最奥部の先に進むと、そこにはミアの姿が。魔王ミアとなってしまった彼女の真意とは?
や、ヤンデレだー!?
決戦、魔王ルシアン!!~世界の命運をかけた兄妹喧嘩~
……という茶番はおいておいて、アルウェンには魔王ミアの発言が芝居であると即座に見抜く。曰くの「兄の手にかかるとき、少しでも兄が罪悪感に苛まれないようにするため、そんな演技をしている」とか。
しかし、この状態の魔王ミアはどうやら本当に魔王になってしまっているワケでは無く、ミアとしての自我がある程度生き残っていたため、辛うじてミアとしての自我が勝ることでラグナの腕に抱かれる。
それでもなお死を望んでいたミアに対して、ラグナは平手打ちを一つ。
なんかあらぬ方向に誤解されている気がしないではないけど、ここで漸くミアとは和解できそうな感じです。
しかし、ミアとしての人格以上に、魔王ルシアンの精神支配が強くなってしまい、メルセデクの出力を上げてしまう。
こうなってしまうとイルバードはおろかグランヴァレンそのものすら本当に危ない事態になってしまうが、そこで「コアを狙え!」と一声。
気絶していただけだったので、この場でテルミドールがまさかの助言。何となく予想はしていたけど、テルミドールもまた、人間と触れ合うことで変わることが出来たようです。
そんなワケで、まずは螺旋要塞メルセデクのコアを叩くことに。初めは戸惑いましたが、モンブランパターンであると気付いてからは戦う方法が分かってきました。あの時は「うぜぇぇぇぇ!」って叫んでいたけど、まさかモンブランとの戦いがここにきてプラスになろうとは。
ちなみにそんなメルセデクのコアは、魔法攻撃無効の特性があるのかアルウェンでは一切ダメージが通りませんでした。少なくとも光属性魔法は通ってません。その分、ラグナで一発4000~5000くらいは通せるのでガスガスぶん殴ってコアを沈める。
そんなわけで螺旋要塞メルセデクの機能を停止させるものの、ミアの中に宿った魔王ルシアンが遂に覚醒してしまう。
ルシアンが空高く飛び上がり、恐らく成層圏すら突き抜けていったのを、アルウェンは当然見逃すはずも無く。
最終決戦は、極彩色のような空間が広がる異空間。ルナ=ムンドゥス攻防戦の段階でラグナは(メタ的に言えば)宇宙適応:A以上が確定しているので問題ないでしょう、うん(?)
そんな魔王ルシアン、ラスボスだけあって夢幻迷宮のボスより遙かに強い。HPは40万を越えており、初めのうちはダメージを与える機会がほぼ無い上に遠間からビーム砲やら弾幕を張ってくるので攻撃を凌ぐのも厳しい。
こちらもレベル30はあって回復アイテムも十全、防御力も50を越えていると守りは万全ですが、攻撃する機会があまり無いのでかなり苦戦しました。それでもラグナの一撃で8000程度は入るので、出来る限り攻撃の手を緩めず戦い続け、何とかルシアンを撃破。
そんなルシアンを撃破してもなお、まだルシアンに動きがある。オーブの姿に戻したとはいえ、それでもまだ動こうとする。
そんなルシアンのオーブを手に抱えたのは、テルミドールだった。
やはり、テルミドールも「変わった」のです。ルシアンのオーブを道連れにする形で、テルミドールはグランヴァレンの空へ飛び去り、彼は空に散っていった―
旅の終わりに~男ラグナよ、何処へ征く
魔王ルシアンとの決戦から一ヶ月。ミアの容態も良くなった事で、ラグナはいよいよイルバードを去るときが来ました。
旅立つ前に、イルバード全域をもう一度歩き直し、今までお世話になった人達に挨拶をして回ろうと思います。
思えば、親方がいなければダンジョン攻略は本当にままなりませんでした。グライドギアがなければ螺旋要塞メルセデクの最奥部は踏破出来ないのが確定してましたし。
この食堂のマスターホアンにも、経験値的な意味で本当にお世話になりました。合成サービスのお陰でめっちゃ経験値稼げましたし。
星降りの里は里開きをする事が決定し、テンザンはその処理のためにラグナの見送りには出られなかったようです。その代わりスバルが里の代表としてこちらに来たとか。
そういえば町長が「クリスタルバレーに何かいた」みたいなことを言っていたので、クリスタルバレーにも向かいましょう。
ちなみに、ルシアン撃破後は各地のダンジョンに入ることが出来なくなります。そもそもルシアンを撃破した以上ダンジョンに用事はないのですが。
クリスタルバレーに行くと、そこにはアホ猫モンブラン。どうやら前作のコルベット同様元々は普通の猫だったらしく、姿を維持するための魔力がついに無くなりだしているとか。情けは要らぬ、という感じでモンブランはラグナ達を追い払いますが、戦いが終わった今モンブランは普通の猫として余生を送ることになるんでしょう。
始まりの地、ブランデーが丘。ラグナが墜落し、アルウェンがラグナを血の戦士として利用するところからこのプレイレポートは始まりました。
そんなブランデーが丘に二匹のドラゴンが。ちなみにここまでの間ミアと一緒に歩き回っていましたが、方々で彼女は罪悪感にさいなまれる形に。その度に……否、責任の取る箇所が違う場面ではアルウェンが諫めたりするシーンもありました。
ミアの身体からは完全にルシアンの力が抜け落ちており、今は完全にミア=バレンタインとしての自我を確立していますが、それでもこのドラゴンたちの言葉は分かるようです。元々はテルミドールが使役していたドラゴンだった彼らは、今となっては自由の身。そのことをミアは告げてくれました。
将来的にミア、ドラゴンナイトにでもなれるんじゃないか? さて、やり残しはもうないので飛行場へ。既に見送りのための面々はここで待っていてくれました。
イルバード組のスバルや魔女ラーライラ、アルウェンとは別によそからやって来たオデッサも、いずれ里に戻り祖父であるダイガルドの死を報告するとか。ピピロ&ポックル姉弟も、一度アルジェスに帰るそうです。
そして、アルウェンはムーンブリア城に戻り、静かに優雅に暮らそうと。この戦いを経て、アルウェンは「古き存在」である自覚が強くなり、これ以上吸血鬼は介入する必要が無いと覚悟のようなものを決めていたようです。
しかし、ラグナは「買いかぶりじゃねえのか」とアルウェンを窘める。ラグナもラグナで、旅の果てに魔族にも色々な存在が居ることを理解していますからね。
別れの挨拶を済ませた後、ラグナとミアは愛機トリスタンに搭乗し、いよいよイルバードを去って行く。
風と共に現れ、風と共に去る男ラグナ。あぁ、お前はどこからやってきて、何処へ向かうのか。
彼の行く末を知る者は、誰もいないのでしょう。
終わりに~やりたい事やった感
そんなわけで、ツヴァイⅡも無事にクリアしました。総プレイ時間的には39時間40分ほど。
まだ六魔王のうちヴェスパーとルシアンしかシバいてないけど、今作を見ているとファルコムさん的にもやりたい事全部詰めこんだ感があるし、シナリオ的にもシステム的にも綺麗に完結しているので続編は臨みつつも難しいだろうなーって。
この記事を書くに至り、スクリーンショットを手動で撮ってフォルダに収めていました。その枚数、464枚。
良質なゲームを面白おかしくプレイできる楽しい時間でした。それでは、次の記事でお会いしましょう。