コラム:車椅子LIFE --キッチン編--
自称 アイデアマン
「うーん。これはできないなー」と、思うより前に。
「どうしたらできるかな?」と考えだすとワクワクしてしまう。
そんな私なので、これまでヘルパーさんなどには頼らず生きてきました。
あ。一度だけ、膝に血が溜まって腫れて立ち上がれなくなったときはどうしようもなくて、2.3回お願いしたこともありました。
でも、「今日ヘルパーさんが来る日だ!」と思うと、「きれいにしておかなくちゃ!」と、慌てて掃除をしてしまう私でした。
キッチン周り
①床にはフロアマット+キッチンマットをしいて床が汚れてもすぐ拭けるようにしています。
②キッチンはバリアフリー仕様ではなく、普通の仕様のまま。
でも、車椅子では高すぎるので、座面が高い椅子に移動して、座りながら調理や洗い物をしています。(最近はオットが洗い物担当してくれるようになりました。私の握力が落ちてよくお皿を割ってしまうからw)
③上の吊り戸棚は届く範囲のところだけで使っています。
この椅子をいちばん低い位置にして、乗っかって棚のものを取ることも可能。でもアブナイのでたまにしかやりません。
④ガスコンロやシンクも普通のものです。
壁には油が跳ねてもすぐに拭けるシートを貼りました。
調理器具の工夫
①ペットボトルや調味料や瓶の蓋。握力1ではビクともしません。
そこで役立つのがキッチンバサミのこの間の部分。ココに挟んでグイっと回して開けています。パッ缶を空けるときはハサミの先端をテコにして開けています。
②瓶のフタは多機能栓抜きシリコンハンドル付きオープナーというものを使っています。黒い部分がゴムになっいてい滑らず安全に開けることができます。これじゃなくてもアマゾンで検索すればいろいろなオープナーがヒットします。
④包丁もわりと軽めの普通のものをいろいろ試しています。
パール金属 セラミック包丁がいちばんしっくりくるかなー。軽いし小さめ。
今はIKEA 365+の16 cmを使用してて、これも使いやすいです。
近ごろは親指にまったくチカラが入らないので、包丁を握るときは人差し指と中指の間で挟んでいます。これでも意外となんとか切れるものです。
UDグリップ包丁という握った状態で下におろす包丁もあるらしいのですが、切れ味があまり良くないらしく、買うのをやめてしまいました。
もっと握力がなくなったら買って使ってみるのもありかなと思っています。
流しの水栓
つい先日、25年目にしてやっと水栓を付け替えました。
LIXILのオールインワン浄水栓AJタイプ 浄水器内蔵シングルレバー混合水栓 ホース引出し・シャワー付タイプというものです。
替えてよかったのは、柄の部分がびよよぉーんと伸びてくれるところ。
浄水カートリッジもこの柄をクルッと回して中のものを交換するだけ。
私のチカラではクルッと簡単には回らなかったけど...。
そんなところでしょうか。
あれれ。あんまり参考にならなかったかも?
なにはともあれ、「私にはムリ!!」「できない!!」と思う前に、あれこれ工夫してやってみるのも意外と楽しいです。
車椅子でも、筋力がなくても、時間がかかっても、自分でできたときはウレシイし、おいしいし、自信も沸いてくるってもんです。