インド占星術の星座は月宿ナクシャトラでみる★トロピカルvsサイデリアルの星座のずれ矛盾を解決
12星座占いの星座サインが、サイデリアル式やインド占星術ではひとつ前にずれて別人格? その疑問や矛盾にお答えします。
※星座=サイン、宮の意味で表記しています。
インド占星術で双子座から牡牛座にずれた?
筆者の例ですが、12星座占いでは(太陽が)双子座だったのに、インド占星術やサイデリアル式では(太陽が)牡牛座になり、全く違う性質の描写に戸惑いました。
一般の12星座占いでは春分点基準のトロピカル式星座を使い、これは太陽暦ベースの二十四節気のようなもので、季節には合っていますが、地球の歳差運動のため実際の空の星座とは約24度ずれます。
インド占星術では、歳差を考慮した恒星基準のサイデリアル式星座を使い、実際の空の星座や天体の位置をホロスコープに反映します。
二十四節気についての過去記事もぜひご覧ください♪
インド占星術の月宿ナクシャトラとは?
インド占星術では、12星座の細かい分類に、インド神話と恒星に由来するナクシャトラという月宿を使います。これは天空の月の通り道(白道)を27等分したもので、月が27日かけて宿を移動しながら天空を1周するイメージです。ナクシャトラは全部で27種類ありますので、12星座占いより詳しく占えます。古代、西洋からインドに黄道12星座の概念が伝わり、ひとつの星座エリアに約3つのナクシャトラを入れて整理しました。ナクシャトラは中国を経て宿曜経として平安時代に日本に伝わり、現在でも宿曜占星術で使われています。
太陽と月の星座をインド占星術のナクシャトラでみてみると
例として、筆者のトロピカル式12星座占いで双子座の太陽と蟹座の月を、サイデリアル式インド占星術でみて比較します。
トロピカル式で双子座中盤の太陽は、サイデリアル式のインド占星術では、牡牛座エリアのムリガシラーというナクシャトラになります。ムリガシラーは牡牛座1/2、双子座1/2の要素をもちます。
ムリガシラーのキーワードは、知性、好奇心、探求です。知識や経験をコレクションするように増やしていきます。コレクションは牡牛座的、知性や好奇心は双子座的です。
トロピカル式で蟹座後半の月は、サイデリアル式のインド占星術で、双子座エリアのプナルヴァスというナクシャトラになります。プナルヴァスの要素は双子座3/4、蟹座1/4で、キーワードは知の光、反復、ホーム、母性です。シンボルは弓矢で、好奇心に従って知性を求めて移動しますが、矢が矢筒に戻るように、ホームに戻ってきます。支配神はアーディティヤ神群の母神アディティ、母性、自由、豊穣の象徴です。また、西洋占星術で蟹座の支配星は月で、ギリシャ神話で弓矢の名人の女神といえば、月の女神アルテミスです。プナルヴァスは、双子座と蟹座と射手座とアルテミスを混ぜたようなナクシャトラです。
こうしてナクシャトラをみると、トロピカル式12星座占いからサイデリアル式インド占星術で星座がずれても、元のトロピカル式星座の性質をとどめています。
インド占星術では月星座を重視
インド占星術では心や内面にフォーカスし、心を表す月星座を重視しますので、性格は太陽ではなく月星座でみます。
そうすると筆者の例では、トロピカル式双子座太陽の性質と、蟹座の月の内面が、サイデリアル式月星座双子座のナクシャトラ、プナルヴァスの性質に集結されて、つじつまが合います。
ぜひ、サイデリアル式インド占星術の太陽と月のナクシャトラを調べて、トロピカル式12星座占いと比べてみてくださいね♪
インド占星術でナクシャトラを調べる方法(無料)
下記のサイトで、生年月日、出生時間、出生地を入力してナクシャトラを調べられます。必要事項を入力したら、出生図の絵の下にある表で、☉太陽の行の右端にあるのが太陽星座のナクシャトラ、☾月の行の右端にあるのが月星座のナクシャトラです。
各ナクシャトラについて、詳しい記事を作成する予定です。それまでは、上のアーユルヴェーダライフさんや、その他のインド占星術のサイトを参考にしてくださいね。