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今年はあいつがやってくる?シンガポールでヘイズに遭遇した時に覚えておきたいポイント

こんにちは、マリーナベイ・サンズ公式noteです。

シンガポールも毎日暑い日が続きますね!と言いたいところですが、今年は少々様子が違う感じがあります。なにやら曇っている日が多い。そして目や喉が痛い、焦げたような匂いを感じる・・・。もしかして・・・もしかして、今年はあいつがやってくるのかも・・・?

あいつとは「ヘイズ」のこと。シンガポールを含む東南アジア地域に、通常8月から10月の間にやってくる煙害被害を「ヘイズ (Haze)」と呼びます。

健康に悪影響を及ぼすような強いヘイズは、2015年以降この4年間ほどシンガポールでは発生していなかったのですが、今年2019年にはもしかしたら発生するかもしれないと言われています。既に隣国のマレーシアではヘイズ到来というニュースが発信されています。

今回の noteでは「ヘイズとは何か」「シンガポール滞在中にヘイズに遭遇したらどのように過ごせばいいか」をご紹介したいと思います。

1 : ヘイズとは

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ヘイズとは「インドネシアのスマトラ半島などにおける大規模な焼畑によって生じた大量の煙が季節風に乗ってシンガポールやマレー半島などに流れることでもたらされる煙害」です。

当然ながら視界が狭まるため、交通の弊害となり事故や渋滞を生み出します(そしてこの渋滞がさらに大気汚染につながります)。さらに深刻化すると交通以外にも様々な弊害が発生します。視界が悪化するだけなく、独特の焦げたような臭いが大気中に充満し、子供やお年寄りなど体力のない人は体調に影響を強く受けるため、ヘイズの被害が拡大するとシンガポール中の学校の課外活動やスポーツが中止になります。屋外イベントなども中止や規模縮小になるので経済的な影響も多大なものになります。

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ヘイズが現在どのくらいの危険度か確認するには「PSI (Pollutant Standards Index/大気汚染指数)」の数値を参照します。

■PSI100以下 ; 一般的な状態 
■PSI101~200 ; 不健康/ 心臓疾患や呼吸器疾患を持つ人は屋外活動、移動を削減しましょう。(100を超えると小学校の屋外活動は中止、または規模が縮小になることが多いです)
■PSI201~300 ; 非常に不健康 / 心臓疾患や呼吸器疾患を持つ人は屋内に待機するようにしましょう。子どもや高齢者は可能な限り屋外活動を控えてください。(200を超えると屋外活動の多くが中止になります)
■PSI300超 ; 危険 /子どもや高齢者は屋内に待機しましょう。健康な大人も可能な限り外出しないようお勧めします。(300を超えると大人でも不快な症状を訴える人が格段に増えます)

ここではPSIという数値を基準に考えていますがヘイズに含まれる有害物質「PM2.5」も注意を払う必要があります。PM2.5の濃度はPSIが100以下の場合でも高濃度を記録する場合があります。数値と自分の体調、それぞれをしっかり観察することが大切です。

PM2.5については在シンガポール日本大使館が発行した「Haze(ヘイズ)中に含まれる PM2.5 の対策について 」がとてもわかりやすくまとまっていますので、ぜひご参照ください。


2 : シンガポール人はヘイズをどう思っているか

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では、シンガポールに住んでいる人はこの数年ごとにくるヘイズをどう思っているのでしょうか?

シンガポールで長く生活していると、ヘイズというものに「慣れ」てきます。日本で言えば花粉のシーズンに似たところがあり、「またかあ~~~」という諦念とともに、空の色や匂い、そして「目が痒いかな」「喉が痛いかな」と気にしはじめる人が増え、地元ニュースでもヘイズの話題が増えます。

そしてお子さんのいる家庭では学校の屋外活動の中止のお知らせがちらほらやってくることで「ヘイズ」を感じる人も多いそうです(この屋外活動や放課後の運動クラブの中止は直前の数値で突然決まるのでその対応にとても苦労するそうです)

実際の生活はどんな感じでしょうか。ニュースでの数値情報に注意しながら大人はサングラスやメガネ、以前はあまり見かけませんでしたが最近ではマスクをつけて仕事に出る大人が増えます。

一方、子供は自宅や屋内ですごすことが増え、家庭では空気清浄機を稼働させます。犬や猫など、人間より匂いに敏感なペットを飼ってる人はペットの健康管理も忘れずに行います。

GUARDIAN HEALTH & BEAUTYなどの医薬品販売店ではアレルギー用の薬も販売されているため、アレルギー反応が出る人は薬を常備し、症状が多発する人はあらかじめ病院に行って対応の薬をもらったりします。そういう意味で、基本的な対応としては「花粉症」に似ています。

なにはともあれ「情報をしっかり把握してできる対策を万全に行う」のが重要ポイントです。


3 : ヘイズに遭遇したらどうすればいいか

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では、旅行中や出張中などのシンガポール滞在時にヘイズに遭遇してしまった場合 、どうしたらいいのでしょうか。

まず、正確な情報収集を綿密に行うことが重要です。指数を示すサイトを見て正しい情報をチェックしましょう。対応アプリも多くありますが、日本からはダウンロードできない場合が多いので、まずはサイトをチェックすることをオススメします。

そして移動はなるべく屋外徒歩を避けるようにしてください。ぜひタクシーやGRABを積極的に利用してください。前述のnoteもぜひ参考にしてくださいね。

PSI が高数値の時間帯は小さなお子さん、お年寄りなど体力のない人はなるべく外を歩かないようにするのも大切です。では旅行中の場合、ホテルの部屋に閉じこもらなくてはいけないのか、というとそんなことはありません。

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お仕事の場合、すべて屋内移動で会議室の設定も可能です。ぜひMICEビジネスセンターにご相談ください。アクティビティや会議の終了後のレストランでのお食事も、ほぼ屋内を通じて移動することができます。ぜひ安心してお食事をお楽しみください。

空気清浄機が機能している室内で過ごすことも効果的です。マリーナベイ・サンズにご宿泊のお客様は、お部屋に空気清浄機をリクエストすることも可能です。(数に限りがありますので、その時のご利用状況に寄ります)

このように色々気をつけて過ごしても体調が悪くなってしまうかもしれません。目や喉が痛かったり、呼吸が苦しくなったら慌てずシンガポール国内の病院へ相談しましょう。

シンガポールの医療は世界的にもトップレベルな上、日本語で対応してくれる日系クリニックも多数存在しているので安心です。しかし、スムーズに受診するにはやはり事前準備が必要。ヘイズの時期に限らず、海外渡航対応の医療保険には渡航前に必ず入会しておくことをお忘れなく。

このnoteが役立つことがないことを祈っています。
では、マリーナベイ・サンズでお待ちしております。

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