夫婦で育休、具体的にどう過ごす?やってみてよかったシフト制育児の具体例
男性の育休取得が推進されていて、実際に周りに「育休をとる男性」が増えてきているという人も多いのかなと思います。
一方で、まだまだ男性育休は当たり前のものではなく、具体的なイメージがつかない面もあるはず。
私も、結婚当初から「子どもが生まれたら旦那さんに育休をとってもらうのが夢」とか、夫が転職するときには「男性でも育休がとれるような会社にしてくれ」というのだけお願いしたりしていたものの、いざ夫の育休が始まったら、「この期間をどう過ごすのがベストなのか?」と思ったものです。
ということで、特に夫婦で育休中にやってみてよかったやり方を書き残しておこうと思います。
ゆるやかなシフト制を取り入れて、夫婦ともども睡眠時間を確保
■何をしたのか
□前提
・出産は2022/4/15
・夫の育休は4/29〜7/31
・シフト制を実施したのは5/1〜5/29の約1ヶ月
夫婦で寝る時間をずらして、妻(私)が最低5時間は連続して寝られるようにしました。
具体的なスケジュールは以下の図のような感じ。
夫がかなり夜更かしの夜型生活、私が朝の帯番組を抱えているキャスターのような超朝型(+お昼寝)生活をすることで、各々の睡眠時間を確保しました。
■何がよかったか
お互いにまとまった睡眠時間を確保できる
赤ちゃんが全然寝なくても精神を保てる
ちょうどいい長さで「ワンオペ」を体験できる
1.お互いにまとまった睡眠時間を確保できる
育児経験がないとイメージがつきにくいと思いますが、新生児は1~3時間おきにミルクをあげる必要があり、おっぱいから直接母乳をあげる(直母)の場合、母親はその頻度で起きなければいけません。
産後の身体は全治1ヶ月のケガを負った状態と言われたりしますが、その状態でとんでもない睡眠不足にさらされます。実際やってみて、この頻回起き、めっちゃ辛いです。常に頭がぼーっとするし、気持ちの余裕がなくなってちょっとしたことですぐイライラします😂
このシフト制を導入し、哺乳瓶で粉ミルク(or搾母乳)をあげるタイミングを1~2回設けることで、直母をスキップした分、少し長く連続で寝られたのは、心身ともにすごく助かりました。さらにお昼寝も含めると毎日6~7時間は寝ていました。
産後すぐからほぼワンオペだったり、哺乳瓶なしで育児している人などからすると、ありえない睡眠時間だと思います。
だいたい生後2週間~1ヶ月半くらいにこのシフトでやっていたのですが、実際に産後1ヶ月ほど経ったときに、急激に身体が軽くなるのを感じました。ちゃんと睡眠がとれ、育児はもちろん、家事についても大いに夫に助けてもらったおかげで、かなり早く元気になれたと思います。
また、夫も赤ちゃんと別の寝室でしっかり寝られるので、泣き声でうっすら起きて寝不足になったり(うちの夫はこのパターンだった)、逆に赤ちゃんが泣いてても全く気づかず寝続けて妻を悲しませたりすることもありません。妻としても、起きて授乳しなきゃいけない自分と違って寝ていられる夫に対して、イライラせずに済むのでありがたいです。
あと、妻の体調が早く回復するというのは、結果として夫にとってめっちゃいいことなはず。「パートナーが満身創痍な姿を長く見ていたいです」なんて人はなかなかいないだろうし、早く体調が整うほど早く心身の余裕が出るので、家に重暗い空気が漂ったり、ピリピリしたりする機会は減るはずです。
(でもホルモンの関係とかもあるし、産後の妻がピリピリするのはある程度しかたないことです)
2.赤ちゃんが全然寝なくても精神を保てる
赤ちゃんの「泣き」に対する心の余裕って、「普通に起きている時間」と「普通は寝ていたい時間」で全然違う。寝ていたい時間に無理やり起きこされ、1時間以上泣かれたりすると、ほんっとに精神が追い詰められます。
シフト制にすると、大人が赤ちゃんと接している時間は基本的に「普通に起きている時間」。
ゆうても4~5時間寝て深夜2時に起きたって眠いは眠いんですけど、少なくとも「この時間に寝ておかなきゃヤバいのに~」という気持ちにならずに済み、赤ちゃんが泣き止まないときも心穏やかでいられます。イヤホンして、何か聴きながらあやすこともできるしね。
このメリットは、もちろん夫側にも当てはまります。我が家は元々夜型生活だったので、夜更かしにも適応しやすく、寝室で過ごす時間に赤ちゃんが泣いちゃっても、昼間とほぼ変わらない感覚で対応できたとのことです。
3.ちょうどいい長さで「ワンオペ」を体験できる
どんなに赤ちゃんがかわいくても、たった一人で赤ちゃんを見続けるのはやっぱり大変です。核家族であれば、子どもを保育園に入れるまでの間に割と長い期間「ワンオペ育児」をすることになると思いますが、シフト制育児はワンオペのいい練習にもなったと思います。
まず、夫が育休をとってくれたので、退院から少ししてからは基本2オペで育児ができて安心感がありました。さらにシフト制にすることで、片方が寝ている時間がほぼ完全にワンオペになり、一人でお世話をする体験もできてよかったです。
また、「育児は基本的には女性(母親)がやるべきで、男性はあくまで手伝う立場」という思考を意識的/無意識的に持ってる女性にとっても、任せる練習にならと思います。
夫の側も短時間からワンオペすることで、「1人でもできる」という自信になりそうですね。
反省点/もし次があればこうしたい
妻のお昼寝を午前中にする
食事時間を調整する
初期からベビーモニターを取り入れる
1.妻のお昼寝を午前中にする
妻の昼寝時間を、お昼ごはん後の授乳が終わってから次の授乳までにしていたのですが、これだと起きてからお昼寝までの時間が長く、お昼寝から夜寝までの時間が短すぎるんですよね。
うちの場合、夫が「起きる」のがめっちゃ苦手でどうせ寝坊するだろうという無意識のあきらめがあって昼寝時間を午後に設定していました。ですが、振り返ってみると、10~11時に起きてきた夫とバトンタッチして昼寝したほうがよかったなと思います。
2.食事時間を調整する
なんとなく朝昼夕の食事時間は普段の生活からあまりずらさないようにしていたのですが、
夫の朝ごはんから昼ごはんが近い
妻の起きてから朝ごはんまでの時間が長い
妻の夜ご飯から寝るまでの時間もちょっと近い
夫の夜ご飯から寝るまでの時間が長い
のがちょっと微妙でした。
1~2ヶ月で夜寝て朝起きる生活に戻るので、大幅に食事時間をずらしたくないと考えていたものの、昼&夜ご飯の時間を少し前倒しにして、妻の朝ごはんはもう少し早く、夫は夜ご飯~寝るまでが長いのでお腹が空いたら捕食、みたいにしてもいいのかもしれないと思います。
3.初期からベビーモニターを取り入れる
抱っこじゃなきゃ寝ない&寝てから降ろしてもすぐ泣く赤ちゃんだったので難しかったかもしれませんが、ベビーモニターを使っていれば、薄暗くした寝室で長い時間を過ごさず、赤ちゃんを見守りながらリビングで過ごすこともできたのかなと思います。
この記事を書いている時点で赤ちゃんは生後5ヶ月、夜は先に寝室で寝かせてベビーモニターで見守るようにしていますが、ベビーモニターめっちゃいいです。こんなに便利なら生後すぐから使えば良かったなと思っています。
シフト制のデメリット
唯一デメリットとして感じていたのは、夫婦の会話の時間が激減すること。
ゆっくり寝られる時間を確保するという観点ではもう少し長くシフト制でやってもよかったのですが、このデメリットを感じていたのと、赤ちゃんが昼夜の区別が着いてきて夜の寝る時間が伸びてきた(=赤ちゃんと一緒に大人も寝られるようになった)ので、約1ヶ月で終了しました。
まとめ:シフト制おすすめです
産後、赤ちゃんのお世話と同じくらい大切なのが母体の回復だと思います。シフト制にすることで、体力面の回復にはかなりプラスがあるので、同時に育休を取るならすごくおすすめです。