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フリーランスの働き方について|2021/2/23のオンラインキャリアセミナーに参加してくださった皆さまの質問へのご回答

この記事は、2021/2/23に開催された、オンライン就活主催の「オンラインキャリアセミナー」でいただいたご質問への回答を記載した記事です。

当日は「フリーランスってどうなの?」といったところを中心に、編集やライターの仕事のやりがいや私自身のキャリア選択についてお話しさせていただきました。ご参加いただいた学生の皆さま、拙い話を聞いてくださり本当にありがとうございました。

時間内に答えきれなかったご質問について、以下に回答しております!質問者さんに届いたらうれしいです🙏

また、フリーランスに興味がある方にも一部参考になる内容かと思うので、イベントに参加されていない方でもぜひ目次だけでも見ていってください😊

※目次が長くて少し見にくいのですが、気になる質問をクリック(タップ)してもらえたら、回答に飛べます。一覧として使っていただけたら幸いです。

私の略歴

編集者・ライター。新卒でマーケティング系のベンチャー企業へ入社。SEOコンサルティング、BtoB領域のコンテンツマーケティングを経験した後、2016年にフリーランスのWeb編集者/ライターとして独立。現在はベンチャー企業の採用広報や、BtoBビジネスのマーケティング領域を中心に活動している。

🌱フリーランスという働き方に関して🌱

Q.フリーランスの立場になってよかったこと、逆に苦労したことはどんなことでしょうか。

😊よかったこと
・業務内容ごとの契約なので、「この仕事を本当にしたいのか」と自答して、違うなと思ったら方向転換がしやすい
・期待値を超えられなかった場合、次回以降の仕事がこなくなる、という厳しくもわかりやすいフィードバックが得られる
・働く時間や場所の自由度が高い、仕事量なども自分次第で調整しやすい

😣苦労したこと
・キャリアパスが見えにくい。どんなスキルをつけてどう成長していけばいいのか悩む時期が定期的に訪れるので、メンターを見つけて相談させてもらったり、コーチング受けたりしていました。(コーチングは今も受けています)
・定期的にいただいていたお仕事が急に終了するなど、収入の変動があること
・将来的に…ですが、産休育休がとれないのは辛いです

Q.フリーランスをしていて仕事のトラブルや大変だったことを教えてください

本当に運が良くて恵まれているので、大きなトラブルに遭ったことはないです。
あるとすれば、作業にかかる工数の見積もりが甘く、忙しくなりすぎたり報酬のわりに時間がかかり過ぎたりして、時間的/身体的にしんどくなったことがあるくらいです。(そしてこれはフリーランスあるあるです)

大変だったことだと、セミナー中にお話しした「スタートアップに参画して迷惑をかけまくってしまった」ときのことや、受けたお仕事に対して自分のスキルが足りず、ご期待に添えないアウトプットを出さざるをえなかったことなどがあります。大変、というか、申し訳なくて辛い、みたいな感覚が強かったですね。

Q.青木さんはフリーランスがこれから日本の中でどういう存在になってほしいと思っていますか?

私個人は、こういった大局的なお話はあまり得意ではないので考えたことがないのですが、せっかくご質問いただいたので考えてみます!

まず、フリーランスという働き方がもう少し身近になったり、選択肢としてとりやすくなったりしたらいいなとは思います。私のまわりにはフリーランスの方っていっぱいいるのですが、「まわりにそんな人は一人もいません」という人も意外とまだまだいるなと思っていて、そういう人にとってはかなり特別な選択肢に思えてしまうと思うんです。

でも、自分にあった働き方は人それぞれなので、「選択肢として知り、試す」というハードルがもっと低かったらいいなと。

正社員期間が途切れると転職で不利になったりするという話も聞くのですが、そういった偏見もなくなり、当たり前の選択肢のひとつになっていったらいいなと思います。

日本の労働市場に対して、みたいなところだと、フリーランスだったり正規雇用以外の契約形態で働く人ってやっぱりまだまだ苦しい状況にいる方も多くて、安易に未来を語ることはとてもむずかしいです。

ただ、できるだけ多くの人がもっと自分の「好き」「得意」といった部分を素直に生かして働けるようになったらいいなと思うし、そのための前向きな選択肢としてフリーランスという働き方があったらいいなという希望はあります。(そのためになにかアクションをしたい!というような情熱や関心を抱いているほどではないのですが…!そういった活動をされている方には心から感謝しています)

Q.フリーランスとして活動を始めて、クラウドソーシングを使用したことはありますか?

Q.フリーランスとして活動を始めて、クラウドソーシングを使用したことはありますか?クラウドソーシングを利用した感想や利用した企業さんも教えて頂けると幸いです!

私はクラウドソーシングでお仕事をいただいたことはないんです!
でも、ライティングやインタビュー音源の文字起こしを依頼するのに使わせていただくことはあります。有名どころですが、ランサーズとクラウドワークスは、どちらもお仕事依頼で使用しました。

私がお願いした方はしっかり仕事をしてくださる方がほとんどで、ありがたいサービスだなと思っています。

クラウドソーシングをきっかけに、継続的なお仕事につながっている例などを見たこともあります。

質問者さんはお仕事を受ける方で想定されているかなと思うのでその前提でお答えすると、正直、単価や内容面ですぐに理想的な仕事にたどり着くのは難しいかもしれません。でも、実績や経験を積み重ねるという面では有効かなと思いますし、サービス内での評価があがれば報酬がいい案件も増えてくるのかなという感覚です。

もしクラウドソーシングをきっかけとして副業やフリーランスとしての活動を考えられているのであれば、ぜひ個別にご連絡いただけたらうれしいです。可能な範囲で相談に乗りますので!


Q.フリーランスとして活動していて、活動の中で不安を感じることはありますか?

最近はだいぶ減りましたが、めちゃくちゃあります!

性格的に不安がりなのもありますが、「この納品物でご満足いただけるだろうか」「自分はちゃんとスキルアップできてるのか」「このお仕事がなくなったらどうしよう」とか、色々不安はあります。

が、不安のほとんどはまだ起こっていないことで、心配事の9割は現実にならない、みたいな話もあるので、気にしすぎないようにしています。また、なぜ不安なのか、何が不安でどうすればいいのか、などをバーっとノートに書いたりもします。

Q.フリーランスは仕事の質がかなり重視されると思ったのですが、プレッシャーになりませんか?

なります!

が、どんなお仕事でもプレッシャーはあるのかなと思います。

個人的な感覚では、「能力やスキルが明らかに足りていない上に適性もなく、スキルアップのための努力をするのもしんどい状況」だけど、会社の事情的にすぐに解雇や異動ができないという環境ほうが「ひゃー、わたし会社のお荷物だ…給料泥棒だ…最悪だ……」ってなってしまって辛かったように思います。

頑張って相手の期待にそえなかったらバッサリ切ってもらえるほうが逆にいいのかも、、、

だからこそ、先方にアウトプットを出す前に「これで切られても後悔ないってくらいやりきったか?」と自答して、「やりきった!」と答えられるところまでベストを尽くせるよう頑張っています。特に契約開始の最初の納品とか。めっちゃお腹痛くなりますが😂

Q.逆に新卒で就活しないで、独立することのメリットはありますか?

状況によるのでなんとも言えない面もありますが、例えば「就活」そのものへの違和感が強いとか、就活時点で自分の未来像がある程度描けており、必要なスキルも学生時代に身につけられているとかであれば、より自分にとっての納得感があるキャリア選択になりうる、ということでしょうか。

メリットというとこれくらいしか思いつかないのですが、よくよく考えた上で「この選択が自分にとってベストだ」と思える選択をするのは、もうそれだけでめちゃくちゃ価値があるメリット何じゃないかなと思います(就職するしないに関係なく)。


🌱就活に関して🌱

Q.もう一度新卒で就活されるとしたら、一度目と同じくベンチャーに入社しますか?それとも大手を目指されますか?

ベンチャーだったり、ベンチャー気質が強い企業に入社すると思います!
(ちなみに私は、就活を始めた当時は大手の一般職/事務職志望だったので、大手の説明会に行く程度のことはしたことがあります)

なんか、あんまり大きな組織体に興味がわかないんですよね🤔小回りが効く感じや、社長や経営層が近くて自分の声をそういう人たちが聞いてくれる感じが好きです。本当に個人の趣味趣向レベルのことです。

でも、ベンチャーといっても色々なので、結局は個別の企業の魅力で選ぶんだろうなと思います。

Q.青木さんがもう一度就職活動をするなら、一番何を大事にして取り組みたいとお考えですか?

「自分にとっての納得感」です。これは実際の就活でも一番大切にしていたことで、この信条があったからこそ、周りが大手を目指す人ばかりな中でベンチャーに行くという選択ができたし、それ自体はよかったなと思っています。

ただし、キャリアセミナーでお話ししたとおり、私自身が自分の目指したい姿と自分の強みの乖離に気づいていなかったこと、そもそも自分の強みを認められていなかったことなどは残念なポイントだったので、もしもう一回があるなら改善したいですね。自分への問いかけや対話の仕方を変えることで、少し変わったのかなと思います。

(入社してから、主に自分がポンコツすぎて上手く行かないことはたくさんありましたが、自分の就活自体への満足度は高いほうの人です)

🌱前職での経験に関して🌱

Q.入社時にギャップが生じてしまった要因で何か思い当たる節はありますか?

明確にひとつあるなと思うのは、自己理解と自己主張が足りなかったことです。
入社して数ヶ月~半年ほどはかなりしんどい状況だったのですが、自分がどのようにマネジメントしてほしいのか、何が辛いのかといったことを自分でも理解できていなかったし、周囲に伝えることもできなかったことが要因だったと思います。

もうひとつ思い当たる節があるのですが、これはちょっとテキストにしにくいので、もしお話しすることがあったらぜひ聞いてください!

※入社後のギャップというと、企業側が被採用者に正しく情報伝達できていなかったケースもあると思うのですが、私の場合はそういったギャップは少なく、ほぼイメージどおりでした。ただ、私が思っていたよりも「働く」ことそのものが大変だった、というギャップがあった感じです。

Q.初めの部署はどんな内容のところだったのでしょうか?

Webマーケティングのいち手法である「SEO(検索エンジン最適化:検索結果での上位表示を目指す手法の総称的なもの。興味あったら調べてくださいね!)」を扱っていて、すでに契約しているお客様へのコンサルティングやルート営業(既存顧客向け営業)でした。

内定者インターンで新規顧客向けの営業をしていたのですが、お客様と長期的な関係を築いて伴走するほうが楽しそうだなと思い、その職種を志望しました。

めちゃくちゃ向いていなかったわけではないのですが、知識やスキルおよび成長スピードが足りなかったことや、チームの中で周りの力を借りることも上手くできなかったことなどが原因で、成果も出せず、どんどん落ち込んでいった感じです。

このあたりもテキストにしにくい部分が多いので、いつか話す機会があったら聞いてください!

Q.なぜ一度は転職したいと思われていたのか気になります!

人生経験として、ないよりはあったほうがいいよね!くらいの、好奇心が主です…笑。
結婚(してるのですが)も、同じようなノリで考えているところがあります…。
就職も転職も結婚も、都度めちゃくちゃ考えてはいますが、やっぱりやってみなきゃわからないし、やってみたいので!笑

ベンチャーだと転職する人も多く、それが当たり前だし自分もいつかするのかな~と考えていた面もあります。あとは個人の性質として、組織への帰属意識や所属欲求が低めだからというのも影響しているかもしれません!

Q.副業を始める時に最初に注意することはなんですか?

Q.副業を始める時に最初に注意することはなんですか?メインのお仕事+αでされるのは、心身ともに大変だと思うので、本当にすごいなと思います・・・

おっしゃるとおり休息の時間などは減るので、無理しすぎないことはすごく大事です!

あと、「フリーランスは下請けだから安く使える」みたいな搾取思考の人とは絶対に付き合わないこと。もちろん最初は安くお仕事を請けたりすると思うのですが、買い叩かれることがないよう気を強く持ってほしいです。

最近の風潮だと、「なんか国も推してるし副業とかしてかないといけないのかな」て思うかもしれないけど、無理にするものでもないし、本業を頑張っていたらなんか自然と舞い込んできたりする人も多い印象なので、自分の心が欲さない限り変に手を出さなくていいと思いますよ!

🌱その他のご質問🌱

Q.少し引いたところから冷静に考える方が好きと仰っていましたが、自分が成長する!みたいなイメージのあるベンチャーは自分には合わないかもとか思ったりしませんでしたか??

確かに新卒採用だと「自分がガンガン成長する、先陣きるぜ!」な人物像が理想として掲げられているイメージが強いかもしれません!

でも、どのような組織であっても最終的には「多様性がなければ生き残れない」と思っています。ここで言う多様性とは、男女比や外国人比率、LGBTといった話ではなく、一人ひとりの個性や強みという意味での多様性です。

いろんな個性を持った人が集まっているからこそ組織として意味があるし、より良い選択をとっていけるので、「ガンガン行こうぜ!」タイプの人が多い組織にこそ、冷静で分析的で「それだと上手く行かないかも、このリスクを想定したほうがいい」って言う人が必要なんですよね。(もちろん組織や事業のフェーズによってこの前提が当てはまらない場合もあります)

というわけで、ある一つの特性を持っている=ベンチャーに合わない、とは一概に言えないかなと思います!

企業と個人の相性も、その企業の中でどんな仕事をしてどんな人と同じチームになるのかといった変数もそれぞれ複雑なので、もうね、一概には言えないですよね…!

もしベンチャーやスタートアップに興味があるけど自分の性格や気質に合わなそうと気にされているのであれば、あまりその必要はないですよ。あなたに合う企業文化を持っているベンチャー企業もあるかもだし、違う形で満たされる可能性もあるので!

Q.ライターに向いてる人はどんな人ですか?また、ライターになるにあたってどんな勉強をしましたか?

■ライターに向いている人
私とは違うタイプではありますが、

・探求したい、発信したいテーマがある
・書くことそのものが好き
・自分の考えや好きなものなどをSNSなどにガンガン発信するタイプ

な人は当然のように向いていると思います。
そのほかに

・話し合いの場とかでこんがらがった議論を解いて調整するのが好き
・「この人が言いたいのはこういうことだな」と理解できる(読解力がある)
・相手の性格やタイプに合わせたものの言い方/伝え方を考えるのが好き

といった人も適性があるように思います。私はどちらかというとこちらタイプです。

■ライターになるにあたってどんな勉強をしたか

私は「これ!」という勉強はしていないのですが、文章術に関する本を読んで実践したり、ロジカルシンキングを勉強したりしました。

あと、根が真面目なので大学のレポートとか正しい書き方を調べてめっちゃちゃんと書いていたのですが、あの「結論ファースト」「段落ごとの主張内容はひとつに絞る」といったノウハウはすごく役立ちました。真面目にやっておいてよかった…笑

本気で「ライター」という仕事で食べていきたいなら、ライター養成講座的なものに通うのもいいんじゃないかなと思います。体系的に学べるし仲間もできるので。

以前、文章に関する講座をさせていただいたのですが、この資料の最後の方にある参考書籍はおすすめなので、勉強してみたいようでしたらぜひ!

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回答は以上です!追加で聞きたいことや、もし回答漏れがあったら、TwitterのDMにいただければ改めて追記などしますのでお知らせください😊

お読みいただきありがとうございました!


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