英語 母音の発音「単母音」
英語の母音は以下の通りに分けられます。
「単母音」と「重母音」
単母音はさらに
「短母音」と「長母音」
に分けられ、「重母音」は、
「2重母音」と「3重母音」
があります。
わたしは発音記号は個人的に、IPAのほうが好きです。
なぜならIPAのほうが簡略化されていて、書くのが少なくてすみ覚えるのに楽だったからなんです。
例えば長母音のウをJones式だと「u:」で「:」をつけ、短母音は「u」となります。IPAで長母音と短母音のウを区別するのは「u」「ʊ」でいいので、パッと見て、IPAのほうが長短の区別がつきやすいのです。
〜単母音の長母音〜
「長母音」には、
「a」「i」「u」「e」「ɔ」「æ」「ɚ」
があります。「e」「æ」は短母音で分類するところが多いですが、短母音よりも実際は長めに発音することが多いため、わたしが教えているスクールでは長母音に分類しています。
日本語の「あいうえお」と英語の母音の発音はどう違うのでしょうか。
日本語は音声のようにフラットに発音します。イメージは直線です。
次に英語の母音の音声ですが、違いは、英語の母音はフラットではなく、山のように弧を描くイメージで発声します。
長母音「a」 単語:boss, cop, fog, God, hot, job, top, got
長母音「i」 単語音声:each, bee, cheap, deal, heat, meal, teeth
長母音「e」 単語音声:egg, bed, hell, neck, pen, red, ten
長母音「ɔ」 単語音声:all, chalk, dawn, gone, mall, wrong, walk
長母音「æ」 単語音声:add, apple, back, bag, jazz, sad, math
長母音「ɚ」 ストレスあり単語音声:hurt, learn, church, sir, work, girl, world
長母音「ɚ」ストレスなし単語音声:mother, other, slower, power, shower
〜単母音・短母音〜
次に単母音の「短母音」です。
短母音には、
「ʌ」「ə」「ɪ」「ʊ」
があります。
「ʌ」は例えば、cup/kˈʌp/、duck/dˈʌk/のように、この発音記号にアクセントが必ずきます。
「ʌ」は日本語の「あ」に似ていますが、軽くのどを使う音なので、発音アプリで音の認識をしてもらえない人がいます。
シュワー「ə」はあいまい母音とも言われていますが、すべて「ア」として発音されると教えているところがほとんどです。実際は「ア」だけではなく、「アイウエオ」っぽく発音でき、必ずしもすべてが「ア」っぽい音になるわけではありません。
「ʌ」単語:「cup/kˈʌp/」「duck/dˈʌk/」「lunch,」」「but」「Sun」
「ə」の「ア」っぽい音単語:「America」「about」「again」「banana」
「ə」の「イ」っぽい音単語:*「stencil/sténsl/」
*stencilは発音記号の最後が「sl」で書かれていますが、実際発音すると、イっぽい「ə」の音が入っています。
「ə」の「ウ」っぽい音単語:「taken」
「ə」の「エ」っぽい音単語:「problem/prάbləm/」
「ə」の「オ」っぽい音単語:「history/hístəri/」「carrot」
「ɪ」の単語例:if, ill, in, is, it, big, dishなど。
「ʊ」の単語例:book, cook, foot, look, shouldなど。
次は「重母音」の「2重母音」と「3重母音」
をご紹介します。