国際離婚 共同親権は大変だよ
ギリシャで離婚手続きをしたときに、親権は「共同親権」となった。日本ではいま議論中の共同親権だ。
そもそもなぜ共同親権になったかというと、わたしは帰国が決まっていた。子供たちは元夫が引き取ることになっていた。
日本につれて帰りたいとわたしが思っていても、裁判になればギリシャの裁判所は、子供の幸せを基準に判決を出すので、子供が生まれ育った場所で暮らしていくほうが幸せだと判断され、親権が100%取れることはない。
これは弁護士に相談したときそう言われた。わたしが親権をとることは不可能だったので、元夫だけに親権をとられないよう、共同となった。
賛否両論のこの「共同親権」だが、円満離婚で元夫婦のコミュニケーションに問題がない場合はいいかもしれない、というか問題ないと思う。
わたしの場合は、子供が未成年なので、共同親権で後悔した例だ。子供が未成年の場合、親権を持つ親は子供の法定代理人となる。未成年の子供が自分の意志では何も決められないためだ。
わたしの子供たちも未成年。元夫が法定代理人だ。これはわたしにも言える。子供がすでに成人している場合は、まったく問題ないだろう。子供と直接話し合い決めることができるからだ。
わたしは子供たちを現夫と養子縁組することになり、手続きをとったが、わたしが共同親権なので、もう片親、つまり実父の同意が必要となったのだ。
養子縁組の書類を送り、父親に署名してもらわなければならない。いや〜これでもめにもめたのだ(T_T) 元夫が署名を拒否してきたのだ。
めちゃくちゃ大変だったが、話し合いなんとか署名をもらい養子縁組の手続きが完了したのだが、このとき共同親権だったばっかりに・・・と後悔したものだった。
日本で共同親権が議論され、導入されるとなればいいこともあるし、こうやってわたしのように、いろんな問題も起きるだろう。
わたしの例がこうだからといって、日本で導入されることに反対ではないし、選択肢が増えることはいいことだと思う。
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