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英語発音ルール「連結=Linking」とは

これまで、基本的な発音ルールを以下の記事にまとめてきました。
「フォニックスおすすめ本」
「英語サイレント文字」
「英語 母音の発音と音声:単母音」
「英語 母音の発音と音声:重母音」
「英語の発音ルール:flap t 音声付き」
「英語発音ルール「glottal t」「glottal stop」」
「通じる英語を話すには、英語のリズムを知ろう!」
フォニックスの勉強と、サイレント文字はかぶる部分がありますが、この2つは発音を勉強するうえで基本中の基本です。次に単母音と重母音を勉強し、そのあとに「flap t」と「glottal stop」を勉強、この次がリズムですね。

リズムは強弱なので、文章のどこを強く、弱く読むかを勉強していきます。強く読むところは決して力を入れて読むのではなく、伸ばす音はしっかり伸ばし、弱く読むところよりもしっかり発音していくということでした。弱く読むところは音が変化していきます。

どこを強く読んでいくかというところは、まずは、文末を強調するということだけ覚えましょう。

リズムまでをまず勉強したら、次にとりかかるのは、今日の「連結=リンキング」というところです。英語は音がつながり連結していく部分があります。

単語と単語の切れ目が連結してしまうために、切れ目がわからなくなり、聞き取れなくなってしまいます。音がどう連結していくかを勉強することによって、自分でも発音ができるようになり、その部分がしっかり聞き取れるようになっていくのです。

では、自分が発音できなければ、その音は絶対聞き取れないのか?と質問されることがありますが、それは違います。自分が発音できて聞き取れるようになれるのが理想ですが、自分が発音できなくても、「連結したら音がこう変化する」ということを知っていて、その音を聞き取る練習だけすれば聞き取れるようになります。

ではどういう状態で連結していくのでしょうか。

①1つ目の単語の終わりが破裂音の子音「k」「p」
で、2つ目の単語の始まりが母音のとき。

単語例:pick up, talk about, top it up, keep in touch
太字のところが連結する部分です。
「top it up」は「p」と「i」が連結しますが、「it up」の「t」は「flap t」となり、次の「u」と連結します。ここで合わせ技が必要になってきます。

②1つ目の単語の終わりが破裂音の子音「d」
で、2つ目の単語の始まりが母音のとき。

破裂音の子音「d」+母音のときは、舌の使い方が「flap t」と同じになりますので、「k」「p」とは少し違います。「d」は通常舌の真ん中あたりを上顎につけて弾くことで、「d」の音を出しますが、「d」+母音のときは「flap t」のように、舌先を上顎で弾いて音を作っていきます。

単語例:need it, did it again, good afternoon
「did it a」の「d」は「flap t」と同じ舌使い、「t」は「flap t」なので、舌先を使って「ドゥ」ぽい音を作って後ろの母音につなげていきます。

③1つ目の単語の終わりが摩擦音の子音
「f」「v」「θ」「δ」「s」「z」「ʃ」「ʒ」
「dʒ」で、2つ目の単語の始まりが母音のとき。

単語例:if you, have it, Alex is, breathe in

④1つ目の単語の終わりが子音「m」「l」」「n」
「r」で、2つ目の単語の始まりが母音のとき。

単語例:come in, than I, an(d) I, Can I, fill in, tell us, far away
「and I」のときは、「d」は文章では読まれることがない音なので、nから母音へつなぎます。

⑤1つ目の単語の終わりが母音で、2つ目の単語の
始まりも母音のとき。

単語例:go and, Do I, go on, see it

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音と音を切らずにつなげるということは、1つ目の単語の終わりの発音の口の形や音に影響されることがあるため、2つ目の音との間にこういう音が入り込むということです。この説明をしている日本のサイトはほとんど見かけませんが、英語の発音本にはよくある説明です。

⑥1つ目の単語の終わりの子音と、2つ目の
単語の始まりの半母音「y」とつながるとき。

単語例:thank you, help yourself, Can you, take your

以上が発音ルール「連結=リンキング」でした。
次は「同化=Assimilation」についてご紹介します!


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Marina.M
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