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WEB記事用のお料理漫画を描きました

お料理・食事系メディアのTABLEVA(タベレバ)さんのサイト内に掲載する漫画を4ページ描かせていただきました。
記事はこちらから読めます。

焼く工程なしの桃のタルトを作ります

経緯

以前から何度か声をかけていただいていた制作会社さん経由の依頼でした。
『恋かし』や『ひとりごはん』での作品発表以来、ちょくちょく食べ物関係のお仕事の依頼をいただくようになりました。
「旬の食材を使ったレシピを漫画で」ということで、フランスにいると試作のために日本と同じものを入手するのが難しいことがあるのですが、今回の桃のタルトについてはこちらでも材料が入手可能なためお引き受けすることに。


制作過程

タベレバさんの漫画記事はすでに他の多くの漫画家さんも描かれており、その多くが実録エッセイ形式なのですが、日本の読者さんに向けたものなので、私がフランスで料理した実録エッセイではあまり親近感がないし、エッセイ漫画がそもそもあまり得意ではないので、キャラクターを新たに作って創作漫画にしても大丈夫か先方に尋ねました。
(その際にシレっとおじさんキャラにしてもいいか聞いている…)

幸いその提案が通り、やったやった✌とおじさんキャラを練りました。

読者さんに親近感を持ってもらえるようなキャラクター像と設定を考えました。あと、料理してくれる夫いいな…という自分の希望を込めて…

今回のレシピは制作会社さんがいくつか提案してくださったので、そちらを参考に材料の買い出しと試作をします。
桃はまだ市場やスーパーに出ていない時期だったので、1回目は缶詰の桃で、2回目は生の桃で試作を行いました。

3〜4ページで、ということだったので、それに収まるよう話を作ります。
話といっても半分くらいは作り方と料理の絵の見せ場で取られるだろうなと思ったので、初回でもありますし登場人物たちの設定がわかるような流れにしました。
↑これをレシピを入れ込んだシナリオに起こし、先方にチェックしてもらいます。

シナリオOKが出たらネーム兼下絵に入ります。

ネーム兼下絵

カラー漫画なので、料理のコマだけ、こんな色で塗るつもりですよ〜とわかるように色をつけておきました。
娘と妻はこの段階でキャラデザ。妻はしごできな女性、娘は小生意気だけど単純、という性格が伝わればと思いました。

タベレバさんはスマホで読むときにピンチアウトしなくても文字が読める級数でセリフを入れるそうなので、大きめに入れましたがもう少し大きくと修正が入りました😂

修正後下絵にOKが出たら清書に入ります。おじさんをいい感じに! 食べ物はみずみずしく美味しそうに! 物食う女子はかわいく! と念じながら仕上げていきます。

↑今回も配色はこちらの本を参考にしております。
桃がメインなので、合う色味で明るくフレッシュなパレットを使用しました。

仕上げが終わったら誤字脱字塗り忘れや色味をチェックして納品。
今回はSNSへの同時投稿のある案件でしたので、指定の日時に漫画をX(旧Twitter)へ投稿しました。


余談になりますが、こちらの漫画を制作中に日本に帰省したのですが、果物が高くてびっくりしました。フランスでは果物は旬の出始めこそ少し高いですが、桃だったら1キロ3ユーロ(500円以下と思っていただければ)いかないときもままあります。
日本の有名産地やブランド果物、美味しいですけどね…!

フランスの白桃


というわけで、桃のタルトのレシピ漫画、ぜひ読んでみてください🍑


納品形式:JPG、RGB、350dpi
点数:漫画4ページ
使用ツール:CLIP STUDIO PAINT EX
依頼:個人ウェブサイトより制作会社経由

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