樋口円香【オイサラバエル】感想とメモ
樋口円香さんの【オイサラバエル】の感想
・ネタバレあり
・個人の感想です。実際の円香さんやシャニpの心情とは異なる場合があります
・Pまどカップリング推しなのでそちらに傾いた妄想が多く含まれます
・twitterで呟いてたやつをまとめたやつ(ちょっと追加と修正あり)
・時間があれば追記とか画像の追加とかしたい
・Pまどの「美しいもの」追記(3/13)
アイドル樋口円香について
序
これから「美しいものの話」をするという話
廃墟、エントロピー
崩壊した景色を綺麗だと言う監督
(廃墟マニアというやつ?)
少なくても円香はそれが綺麗だとは思えない
ここの「共感はできないけど理解を示す」という円香さんの人間性、好きです。
ドライフラワー
水を与え、絶頂のときに「吊るした」ドライフラワー
前節の「序」を見るに円香はアイドルとしての自己をドライフラワーに重ねているよう。
最も美しい瞬間を切り取って保存してもらえる、というのはそれはそれで悪くないように思われるけど、円香はドライフラワーにポジティブな印象を持っていないようにみえる
インタビューでは「こういう生かし方があるなんて」と感心しているけれど、ここの「生かして」は「生きて」はいない。「上手く利用した」というニュアンスを持っているように感じられる
LP編で円香は「娯楽のための見世物じゃない」と言っており、彼女は社会の中で「消費されるコンテンツ」になりたいとは感じていない。
つまり、このドライフラワーを「吊るされて」「見世物にされた」と見ているようにもみえる
ただ、最後の「美しいもの」を見ると、このドライフラワーが完全にネガティブなものという訳ではなさそう
ノンフィニート
シャニp→枯れた花を枯れたまま美しいと言う人(だと円香は思っている)
→廃墟の監督と同じく崩壊したものに美しさを見出せる人→円香は枯れた花を美しいとは思えない
美しいもの
ここではドライフラワーが円香を象徴するものとして出てくる
→目を閉じた方がこの花を感じる、というのは分かるような分からないような…
円香の美しいもの→目で見えない、形のないもの=透明 透き通る
最後にすき とお で終わり言葉も透明になっている
→言葉と形を離れたものになりたいの?
・アニメーションのとこ
円香は花ではなく葉を手に取っている?→散ってしまう美しさではなく地味でも永い繁栄を選びたいということ?
・老いさらばえる
円香がアイドルとしてのピークに向かっていくなかで自身の終わり、衰退に思いを馳せているのか。
若干不思議なのは、こういう衰退に思いを馳せるのは全盛期に至ったとき、もしくは衰退の兆しが見えたときが普通だと思われること。円香さんはアイドルとしても人間としてもまだまだ成長途中。終わりを見据えるのには早い感じがする。
ゴールを設定することで道中が明確になるということはあるだろうけど、そのゴールを自分の全盛期ではなく終焉に置いているということ?
だとすれば円香さんは深慮深謀な人ということになるけど…
まとめ(今回の内容をどう受け止めようか)
LP編までを見る感じ、円香さんはどちらかと言えば自己探求型の人間のようです
なので「自分がトップアイドルになるためにはどうすればいいのか」とか「人々の記憶に残るにはどういうパフォーマンスが必要なのか」みたいに外に働きかけることを考えるより「自分にとって美しいものとは何か」とか「自分はどのような終わりを快く思うのか」を自分に問いかけるタイプなのだと思われます。
今回の「色々な美しいものの話」は大雑把に言ってしまえば「人によっていろんなスタンスがあるよね」くらいのものだと思うのですが、恐らく円香さんの中ではそんな色々な価値観に触れるなかで
「では自分はどうありたいのか?」
という問いかけが生まれている。
ドライフラワーのように、最も美しい瞬間で固められて消費されるのを良しとするわけでもなく、枯れていく様を美しいと思う訳でもない
言葉も形も離れた美しいものを目指すとして、それって具体的に何なのか?
今回はあくまで問題提起の回で、円香さんの中でもまだ答えがなく曖昧な状態で終わっている、と考えてよさそう
ちょっと蛇足
円香はシャニpが枯れた花を枯れたまま美しいと思う人だと評している
アイドルとして衰えていく自分も、老いていく自分もそれぞれに愛してくれるだろう、と見ているようにもみえる
・透き とお
好き透
って言ったのかと思った
だって直前で透明とかノクチルっぽい話してるし…
たぶん狙ってますよね、これ。
ただ、さすがに本編の話と直接関係ない(もし円香が透のことを念頭に置いていたならもっと透のことを匂わせる様な話がコミュの中にあるはずじゃないかと思う)ので、今後透の話が出てきたときに今回の内容が重要になる…のかも
円香さんて初期のコミュ以降プロデューサーと幼なじみの話全然してないんですよね
Pアイドルのコミュはみんなそうだろ、というのはそうなんですけど、例えば甘奈ちゃんが甜花ちゃんの話するみたいには透の話しないんですよね
それはちょっと不思議に思わなくもない
円香さんがアイドルになったキッカケを思えば同じくらいの重要性はありそうなんですけど
色々考えると結局円香さんはシャニpに透のことを相談したくない(色々な意味で)とか思ったりするけど…。
逆に透のLP編を見ているとシャニpは円香に透のことを相談したくならないのか、などと思ったりもする(個人の感想です)
Pまどとして
序
シャニp「永遠に、エターナルに…」
同じこと二回言ってる
って円香さん突っ込むかと思ったけどそんなことなかった。
結構ダサい言い回しだと思うんだけど円香さんはなんとも思ってないのかな…
感性似てるからな…
仲いいなこいつら
いつもこんな感じで2人でお題を出し合って討論して遊んでいるんだろうか
いいな、可愛いな
…そんな風に考えてた時期がありました。
廃墟、エントロピー
「落ちる前に掴んでくれるんでしょう?」
「でも振り払うんだろ?」
「よくおわかりで」
LP編の「溺れさせない」を踏まえているのか、カラカラカラの「腕を掴んだ」ところを踏まえているのか
カラカラカラだと「振り払う」のが分かるけど2人の距離感が近い気が…内容的にも時系列はLPの後っぽいし…
LP編だと「振り払うんだろ」がちょっと分からない。
→シャニp「円香あのとき逃げたもんな笑」で茶化してる?
それともLPのあの謎につつまれた川からの帰り道のやり取りの話をしている?
ドライフラワー
円香「…綺麗?本当に?」
2週目読むと、ここシャニpに「本当にそう思っているんですか?」って思ってるようにもみえる
ノンフィニート
・「あなたの言葉はどこまで本当なの?」
え?
・「この仕事が終わったら、あなたのくだらない話はなくなるんですね」
あ…なんか切ない…
一見一昔前の憎まれ口ですけど(たぶんシャニpはそう思ってる)
(あなたの心根が見えない話を聞きたくない)って言っているようにもとれる
・「私とは違って」
円香さんとシャニpが違うのは珍しい
いや、表面的にはシャニpと円香の見解が異なるのは珍しくもなんともないんですけど、個人的に2人の意見が違うときってディベート感があると思うのです。
円香さんが合理的理性的な大人な見解を出してシャニpが子供っぽくて感覚的で理想論な見解を出す。で円香さんは立場としては反対派だけどシャニpの理想論を聞きたがっている。というイメージ
・「あなたも心をさらけだしているようで、
本当のところは私には見えない」
あー!!円香さんもそう思ってた!???
いや、これは若干考えすぎかなと思っていたのですが、シャニpが円香に対して馴れ馴れしいのって「その方が円香が喜んでくれるから」って側面はあったと思うんですよ
シャニpが円香に喜んでもらいたいというのは本当だと思うんですけど、シャニpが円香と個人的に仲良くしたいからしてる、とはちょっと違うよね?みたいな・・・
で、円香さんはそれを感じるってこと?
八方美人で、誰にでも気を遣うような言葉じゃなくて、
本当に感じていることを私には伝えて欲しい、ってこと!??
…これ、もしかしてシャニpが円香の人生に深入りしたみたいに、円香がシャニpの人生に踏み込もうとしてる???
シャニpが本当に一人の人格として独立しそう…
え、そういうの滅茶苦茶好きです
おそらく円香さんはもっと前からこの疑念を抱えていたと思うのですが、このタイミングで独白が出てくるというのはかなり自然だと思われて、
廃墟好きな監督に対して嘘ではないけど「わかります」って答えた円香、雑誌インタビューに対して(嘘ではないと思うけど)愛想よくしてドライフラワーのいいところを答えた円香
これって、シャニpが円香さん(だけじゃないけど)にしている対応と同じになってる
円香さんはシャニpには自分が思うところ(廃墟を綺麗とは思えない、とか)を素直に打ち明けているのに、彼はそうじゃない
つまり、「彼は本当には心許してくれていないんだ」と円香さんが思ったとしても無理ないところ
(ちょっと妄想強め)
「私はあなたが優等生じゃなくても、ありのままのあなたを愛してあげられるのに、あなたは私に心許してくれていないですよね」
ってこと??
それは、円香がシャニpに「もっと仲良くなりたい」と駄々をこねているようにも見えるけど、逆にシャニpの心の闇(というと語弊がある。トラウマみたいなもの)を円香がつつこうとしているようにも見える
もしかすると、円香さんのこれからのコミュはシャニpのトラウマに切り込んでいくものになるかも…
で、シャニpが円香を助けたみたいに今度は円香がシャニpを救うような内容になる…
そんな少女漫画みたいな展開が…?
(妄想終)
・円香「知らないけど」
ここ好き。アレコレ考えてみるけど、「結局それって自分の想像に過ぎないじゃん」、とか「そんなにあの人のこと考えて一体何になるの」って客観的な自分がブレーキをかけてるみたい
美しいもの
シャニp「円香を感じるよ」
少女漫画かな
…シャニp、それは恋人じゃない女の子に言うのはほぼ確実に止めた方がいいやつだと思うよ
これ、円香さんが喜ぶと思って言ったのか、本当に本音が漏れただけなのかどっちなんだろう
円香さんの反応次第なんだけど、内心ちょっと嬉しいのかマジで引いているのか判断に困る…
もしシャニpが心から感じたことを口に出してしまっていたのなら相当円香さんにハマってると思う
円香「ガードレール」
お話的にはそんなに意味のないシーンだと思いますけど、精神的なもの大事にするシャニpと、そういうの好きだけど現実が疎かになっているんじゃないですか?と足場を固めてくれる円香の、2人が互いを補い合っている関係が垣間見えて大変健康に良い
シャニpが円香に踏み込み過ぎたように、円香がシャニpに踏み込み過ぎようとしてるんじゃないかという話の深堀り
ピトス、LP以降シャニpは円香に対して友達みたい、というか彼氏面、というかフランクな態度が見られるようになっていましたが
思うにそれって、プロデューサーとしての打算的な狙いがあったと思うんですよ
つまり、「友達みたいに仲良くした方が円香が喜ぶから」という狙い。(実際円香は嬉しかったんだと思う)
打算的と書くと悪い意味に聞こえるけど、でも「プロデュースのために必要だから」という言い訳がないとシャニpは「一人の男として樋口円香が好きなので親しくしている」という話になってしまう(多分シャニマス的にあまりよくない)。
で、LP編でシャニpが「間違えるな」って気にしてたのはこの辺りの意味もあると思われて、「プロデュースとして必要なこと」と「個人的な感情を円香に向けること」がごちゃ混ぜになる危険がある
つまり、相手の気持ちに寄り添い過ぎることで相手のこと好きになっちゃうし、好きになられちゃうと思う(個人の見解です)
結局LP編でシャニpは「円香のためだから」という理由(言い訳かもしれない)を盾に、本来(ソロライブの成功のためには)踏み込まなくてよかった「樋口円香の本心」に迫って、彼女の逆鱗に触れた。(yoru ni)
(普通のラブコメとして見るなら、彼はもう手遅れかもしれない。【カラメル】で「円香にプロデューサーと呼ばれるのは俺だけでいい」という、プロデューサーとして全く、完全に、「アイドル樋口円香のためにならない」感情を抱いていることが示唆されている)
で、本題。今回のオイサラバエル
円香さんの
「あなたの言葉はどこまで本当なの?」
「あなたも心をさらけだしているようで、
本当のところは私には見えない」
という独白は、逆に円香がシャニpの本心に迫ろうとして、彼の逆鱗に触れる流れにみえる。
別にそれでシャニpが円香に怒ったりするとは思わないけど、シャニpが「触れて欲しくない」と思っているところまで円香が踏み込むんじゃないか、というドキドキがある
(以下妄想)
これ、円香さんはそこまでシャニpのこと考える必要は全然ないんですよ。なんなら恋人だったとしてもそこまで掘り下げて考えてあげる必要はない
「彼と私は仲良し。嬉しい」
で終わってても不思議じゃないんですよ
でも、円香さんは賢いし優しいから、彼の気持ちに寄り添おうとして、理解しようとして、見えなくていいところまで見え始めてる
でも、円香さんは自分の疑念をはっきりとは聞けないんですよね
(今の関係もそれなりに心地いいから?)
だから「くだらない話はなくなるんですね」とか強い言葉を使って彼の心を揺さぶろうとしてる
もしかしたらピトス以降で円香さんがシャニpにキツイ言葉を投げかけることがあったとすれば、そういう意図があったのかもしれない。
本当はずっと「あなたは本当に、心からそう思っているの?」って聞きたかったのかも。
シャニpは円香が気づいたことに多分全然気づいてない。「円香との関係も安定したなぁ(ホクホク)」くらいの気持ちかもしれない。
(普通のラブコメだったらシャニpは意図的に「円香に惹かれていく気持ち」を封印してて、それを円香に違和感として勘づかれているという流れもありそうだけど…)
(かなり妄想)
個人的に衝撃的だったのは、「八方美人で愛想よくて、でも本当の気持ちがよく分からない」のが公式設定になるかもしれないところ。
正直、彼は他のアイドルとのコミュを見ても、アイドルに合わせて対応を変えてて、そのアイドルが気持ちよくなるような言葉を投げかけていた訳ですよ。でも我々(私だけ?)は「まぁアイドルゲームだし、そんなもんかな」って思って、「アイドルみんな口説いてるのか、あの白コートは笑」みたいにネタにすることはあっても、統一的な彼の人格をあまり真面目に考えていなかったと思うんですよ(パラレルワールドという考え方もあったし。真面目に考えると泣く子が出てくるような展開になりそうだし)
でも、もしかしたら「八方美人で愛想よくて、でも本当の気持ちがよく分からない」には「そうならざるを得なかった」バックボーンが本当に存在して、そんな彼が抱える心の闇に円香さんが切り込もうとしている、
これが公式で描かれるのかもしれない。。。
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