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背部触覚刺激による長期利用を目的とした自発的姿勢矯正システムの構築(その1:概要)
研究室の先輩が作っていた、自発的姿勢矯正システム「美体化装置」を改良し、長期的に運用するにはどうしたらいいかを研究しました。
概要の動画
タイトルだけ見ても、なんのことやらさっぱりだと思うので、一年間の研究を1分にまとめて動画にしました。
卒論ポスター
概要
本研究は,身体の姿勢を能動的に美しくする装置「美体化装置」の製作を目的とする.補助器具などに頼らず,自らの筋肉を動かす仕組みと長期の利用を想定し,不良姿勢時に背中への触覚刺激により半強制的に背中をたてるような動作を誘発することを目指す.本論では,長期利用に向けてセンスチェアーによる良姿勢と不良姿勢の検出条件を調査し,背中の脊柱起立筋に沿って垂直に刺激を提示する装置を改良した.さらに長期間利用後の姿勢矯正の変化について比較実験を行い,実験後のアンケート調査と映像による被験者の反応の観察から美体化装置としての有用性を検証した.
1.美体化装置の試作
不良姿勢継続時に背中の脊柱起立筋に沿って垂直に触覚刺激を提示する美体化装置のプロトタイプを改良した.
・姿勢計測システム
センスチェアーで姿勢を計測し,良姿勢時と不良姿勢の重心の位置を比較することで不良姿勢を判断する.不良姿勢が20秒間続くと,触覚刺激提示装置に信号を送る.
・触覚刺激提示装置
背中の圧力値を測り,一定の力を与えながら背中を上方向になぞる.刺激を与える位置,強さ,速さは調整することができる.
2.長期利用実験
背中への触覚刺激が長期的な姿勢矯正に有用か,視覚情報を提示した場合との比較実験で検証した.視覚情報か触覚刺激フィードバックのどちらかのシステムを使いながら,普段行っているPC作業を30分間行ってもらった.実験後のアンケート調査と映像による被験者の反応の観察を行った.
その結果,どちらのフィードバックでも提示前に比べて良姿勢ができていたが,触覚刺激の方が気がつきやすいという点で長期利用に向いていることが明らかとなった.また,触覚刺激は腰から上方向に姿勢調整を行うことが多かったことから,身体に負担をかけない理想的な方法で良姿勢ができていたと考えられる.触覚刺激への慣れ防止のために,刺激の条件を工夫することで長期的な利用ができ,姿勢を支える筋肉がつくことで将来的には装置なしでも良姿勢を保てるようになることが期待できる.
卒論の本文についてはnote用に編集してのんびり全部出していきます
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