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死のうとした私が役者になった話 #自己紹介

最初に言っときます!長いです!笑

そして重いとか暗いとか思われてしまうかもしれませんが、
私としては自分のことを知ってほしくて書くことを決めたので、全然重くないし共感してほしいとかそういうのもないです!
自己開示の一環として読んでいただけたら、嬉しいです。







7.8年前かな。
すごく辛いことがあって、生きてる意味もわからなくなって、本気で死のうとしました。


その時、残された家族や友人がどう思うかなんて考える余裕もなかったし、
生きていればいいことあるよ!とかたくさん言われたけど、そんなことよりも早く消えてなくなりたかったです。

死ぬと決めてからは、
衝動的に、でもとても冷静に、
一人暮らしの家で遺書を書いて身辺整理をして。

いざ実行したら、そこからしばらくの記憶がなくて(今も一切思い出せません)


数日後、
目が覚めたら実家で、隣で両親が泣いてました。

「最悪だ」と思いました。
(しかも記憶がない間に救急搬送されて入院して退院してました。)


その後しばらく経って、
一人暮らしの家を退去するために荷物を取りに行ったとき、
母が泣きながら私の部屋を掃除していた光景を、多分一生忘れられません。


それから半年くらい寝たきりの生活をしてました。
実家のベッドで天井を見ながらひたすらボーっとして、いきなり涙が出てきて訳もわからず大泣きしたりして、
ご飯も食べず動かずとにかく虚無で横になってた毎日でした。


そんな生活を長いこと続けたある日、突然
「そろそろ働かなきゃ...」
って思って会社の面接を受けに行きました。


それで働かせてくれる会社が決まって、
(まだ全然死にたかったけど、家族や友達が悲しむ姿を見て心が痛んだからなにもできず)
とりあえず社会復帰してなんとなく生きてたら、
なんか久しぶりに生の舞台が観たくなって。

好きな女優さんが出てた舞台を観に行きました。


そしたらその舞台に感動して、劇場を出たらいつもより景色が明るく見えて、
「あと一日くらい頑張ってみようかな」って思ったんです。


それで一日頑張って生き延びてみたら次の日会社で上司から仕事を褒められて、
「もう一日くらい生きてみるか」って思って。


すごく単純なんだけど、
いま私が舞台をやっている理由ってそれだなって思うんです。


誰かを救いたいとか変えたいとかそんな大袈裟なものじゃないけど、


私は芸術に触れて、
笑ったり泣いたり気づいたり共感したりすることで自分の中でなにかが少し変わって、
「あと一日生きてみようかな」が舞台を見るたびに繋がって、今日まで生き延びてます。


その毎日の中で、
友達と遊んだり、猫吸ったり、役者仲間と語り合ったり、好きな舞台に出たり、ダメ出しされて泣きながら自主練したり、ファンの方と交流したり、新しい縁が繋がったり。

そんな一つ一つのことを幸せだなって感じて、
ありがたいなって感じて、
そしたらまた生き延びれて。


毎日ハッピー!ってキラキラ生きられなくても、
ギリギリにいる人たちがそうやって少し延命するきっかけになったらいいなって思って役者になりました。


で、話は戻るんですが

会社で一年くらい働いたある日、突然
私はやっぱり役者になりたい!
と思いました。
(正確には突然ではなく、昔宝塚を受験して落ちてからずっと引きずってて、その未練が弾けた)


本当は昔から舞台に立ちたかったけど、
なんか大人になればなるほど「今から始めても遅いんじゃないか」とか「自分には務まらないんじゃないか」とか考えちゃって。

20代中盤で正社員の肩書を捨てるのも怖かったし。
あれこれ言い訳してやらずにいたんです。


でもどうせ一回死のうとして死ねなかったし、
もはや失うものもないわけで


肩書とか人にどう思われるとかどうでもいいから人生好きなようにやっちゃお〜💖
どうせ生きてるなら好きなことしないと時間無駄じゃね?👸
と謎のギャルマインドになり

その日のうちに会社に退職届を出して両親に「東京に引っ越す」と伝えて上京しました。

それで、東京で演技のワークショップに通ったり歌を習ったりダンスを習ったりオーディション受けたりしながらコロナ禍を過ごし
所属した事務所のお仕事でテレビ出演もさせていただき
舞台にも少しずつ出るようになって
最近フリーランスになって

そして今、役者を始めて3年ほど経ちました。

色々ありすぎてめっちゃ人生って感じ。



でもね、
初舞台の時は地元の友達が愛知から何人も観に来てくれたりして。
その後の舞台も遠い中観に来てくれる友達がいて。
生活に困ったらお米送るからって言ってくれた友達がいて。
死にたいって言ったら私の前に現金50万ドンって置いて「死ぬな」って言ってくれた友達がいて(かっこよすぎ)
友達が友達や彼氏を連れてきてくれたりして、みんなが舞台面白いって言ってくれて。
最初は舞台に反対していた両親も、今はスタンド花出してくれたりして(頭が上がりません)

で、今はさらに見守ってくれるファンの方もいたり、全然違うとこで知り合ったのに舞台誘ったら観に来てくれて、観劇にハマってくれた方もいて。


...幸せすぎるだろ!

7.8年前は死のうとしてたのに、今は自分のグッズとか販売されてるの、人生なにがあるかわからなすぎ


だからね、たくさん迷惑かけた周りの人や、
私を新しく知って応援してくださってる方にも、
絶対に絶対に恩返ししたいです。

そして私なりの恩返しっていうのは、舞台を通して何か新しい気づきや変化のきっかけになることだと思ってます。

今、舞台に出るってなるとリアルな集客数としては50〜60人の方が私扱いで予約をしてくれます。
これって本当にありがたいことで。


そんなにたくさんの方が私の舞台を観るためにお金を払って、時間を作ってくれる事は本当に凄いことだし、だからこそ絶対にいい舞台を観て帰ってもらわないといけないんです。

舞台の面白い、面白くないって人それぞれの感性だけど
少なくとも「お金を払って時間を作って来ていただくこと」を前提にしたとき、
私が胸を張って観に来てください!後悔させません!って言える作品じゃないと出ちゃいけないと思ってて。

だから、オーディション受けるにしろオファー引き受けるにしろ、
・台本が公開されてる
・過去作品を見た事があってクオリティに信頼がある

団体様しか受けないというポリシーがあります。



もちろん、私自身まだまだ舞台に出る度に気づくことだらけで
そのときは精一杯やってても終わってから「もっとああしたらよかった」とか思うこともあります。
やり直したいって思う作品も正直あります。

でも、それは当時の自分より今の方が成長できてるからかなって受け止めて、毎回次に生かして成長していきたいなって思います。


よく、「役者をやってます」って言うと
「何歳までやるの?」「誰みたいになりたいの?」って聞かれます。

私の場合は前述の通り一回死のうとして死ねなかったので、もう自分の人生自分で責任取れる範囲で好きなように生きようって思ってて。
だから何歳までやるかとかは決めてないです。

尊敬してる人も憧れてる人もたくさんいるけど、誰みたいになりたいとかもないです。

ただ、小劇場演劇というジャンルをもっとたくさんの人に知ってほしい。
舞台は大きければ面白いわけでも小さいからショボいわけでもなくて、
小劇場だからこそ伝わる温度感とか生々しさとか人間らしさ、役者さんの生き様に私がたくさん救われたから、それをもっと広めたい。

それが今の目標です。

それだけだと漠然としすぎ!って言われそうですが、
いまはSNSが発達しているので
インスタとかtiktokとかYouTubeとかで、舞台とは関係ない売り方をしてもそれが伸びて最終的に舞台に興味を持ってくれる方が増えたら強いなって思ってます。
だから私がいきなりtiktokで踊り出したりしても温かく見守ってください。
いや今のところ踊る予定はないけど

色々試しながら、今後も新しい挑戦をしていきます。

最後に、

なんでこんな文章をいきなり公開したのかというと...
私、最近事務所を退所してフリーランスになったんです。

それで、いわゆる「事務所所属」という肩書きや信用を持たなくなったわけなので、
より一層たくさんの人に「自分自身」を知ってもらわないと、見てもらわないとっていう意識が高まりまして。

そんな中自分のXを見ていて、なんというか毎日写真や呟きは載せてるんだけどこれだけじゃどんな人かみたいなのが分からないよなぁって思って。

じゃあ、
自分がどんな人なのかとかなんで役者になったのかとかどんな気持ちで取り組んでるのかとか、
これさえ読めばわかるように全部書いて、固定ポストにしちゃおって思ったんです。

全然誇れる過去でもないし、もちろん公開するのは怖いし、そもそも自己開示が苦手なのでとにかくとっても怖いんですが
どんな人間か知ってもらうことって応援してもらう上でも一緒にお仕事をする上でもすごく大事だと思うので、少しでも知ってもらえたらと思って赤裸々に書いてみました。


過去があったから今があるんだよ!
みたいな言葉をかけてもらうことが多いんですけど、正直辛いことなんてないに越したことないと思うのでまだそんなふうには思えません。

でも私が今の自分を好きでいられるのは周りの環境や皆様のおかげだし、
人間のダサい部分や頑張りだけじゃどうにもならないことや綺麗ごとじゃやりきれない部分を舞台を通して伝えて、誰しもある気持ちなんだよって
消化したいなって思ってます。


こんなに長い文章を書くのは初めてなので、
読みにくかったり言葉選びが違ってたらごめんなさい。
最後まで読んでくださりありがとうございます!

そしていつもありがとうございます。
これからも見守っていただけたら、嬉しいです。


2024.09.27
山田麻鈴

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