C.デムーロ11/3~の成績

 チャンピオンズカップでオメガパフュームに騎乗予定のC.デムーロJ。M.デムーロJの弟で2011年2月12日に東京競馬場7RでJRA初騎乗。初勝利は2012年1月14日の小倉競馬場11R。JRA通算137勝(11月27日現在)。重賞はホープフルステークス(G1)を含む9回勝利している。

 ここでなぜこの記事を書こうと思ったかについて少しお話をさせてもらいますと、今週末(12月2日)に中京競馬場でチャンピオンズカップ(G1)が開催されます。このレースに出走予定のオメガパフュームはずっと追いかけている馬です。ここ2戦和田Jが騎乗しシリウスS(G3)1着、JBCクラシック(Jpn1)2着と安定した成績を残しており、チャンピオンズカップでも好走が期待されます。現在のダート3歳世代はルヴァンスレーヴなどを筆頭にレベルが高いといわれており、同馬もその中心となっています。
 しかし、ここ2戦主戦を務めていた和田Jですが、11月11日の京都6Rでの落馬により負傷してしまったため騎乗することができません。そのため今回オメガパフュームにC.デムーロJが騎乗するといわれています。C.デムーロJはもちろん素晴らしいジョッキーであることは間違いありませんが、今期は期待通りの成績を上げているとは思えません。特にダート、重賞などではその傾向が顕著だと考え、データを取ってみました。

 今年も短期免許を取得し11月3日より騎乗しておりここまでの成績は
 9-8-9-50/76 勝率11.8% 連対率22.4% 複勝率34.2%
 となっています。これを芝とダートに分けてみると
 芝
 6-6-7-29/48 勝率12.5% 連対率25.0% 複勝率39.6%
 単回収率 約108.1% 複回収率 約99.8%

 ダート
 3-2-2-21/28 勝率10.7% 連対率17.9% 複勝率25%
 単回収率 約53.6% 複回収率 約52.1%

となっており芝に比べダートでは苦戦していることがわかります。
また、ダートで騎乗した28頭のうち上位人気(1~3人気)の馬が17頭おり
 2-2-2-11/17 勝率11.8% 連対率23.5% 複勝率35.3%
となっています。上位人気の馬に乗っているにもかかわらず馬券内に持ってきている馬は少ないといえるのではないでしょうか。また、1~3人気以外の馬は1-0-0-11となっていることからも芝に比べてダートでの信頼度はあまり高くないと言わざる負えません。

 今年ダートで苦戦しているC.デムーロJですがダート以上に苦戦しているのが重賞レースです。今年はここまで重賞レースには10回騎乗していますが馬券に絡んだのは1回だけです。
ファンタジーS(G3) レッドベレーザ 3人気 5着
JBCスプリント(Jpn1) モーニン 3人気 4着
JBCクラシック(Jpn1) オールブラッシュ 11人気 10着
JBCレディスクラシック(Jpn1) フォンターナリーリ 3人気 7着
デイリー杯2歳S(G2) アズマヘリテージ 8人気9着
エリザベス女王杯(G1) カンタービレ 5人気 6着
東スポ2歳S(G3) ヴァンドギャルド 4人気 3着
マイルCS(G1) ロジクライ 6人気 14着
京都2歳S(G3) ミッキーブラック 3人気4着
ジャパンカップ(G1) ジュヴァルグラン 5人気 4着

ここまで重賞で1番人気の馬に騎乗してはいないものの上位人気の馬に乗っています。しかし、馬券内に来たのは東スポ2歳Sの1回だけで少し物足りない結果であるというほかありません。

 今回のオメガパフュームもチャンピオンズカップでは3~5番人気に押されるでしょう。この馬に和田Jが継続で騎乗していたならば重い印を打つつもりでした。しかし今のC.デムーロJが騎乗するとなると少し評価を下げようと思います。もちろんC.デムーロJは素晴らしい騎手ですし、オメガパフューム自体強い馬で私も大好きな馬です。ですのでもちろん買い目には入れますが本命、対抗となるとこの馬は外れてしまうかなと思っています。いくらこの馬が強い馬であるとしてもダートしかも重賞のC.デムーロJのデータを見てしまうと……。

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