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声を失った日

妹に事情を説明している最中に
突然パニックを起こして
喋ることが困難になった。

原因はおそらくVtuberの話だ。

その人が映画が好きで、その動画がきっかけで
コラムを持てるようになった話を私は前にも聞いた。
そして妹にVになればいいのにとも言われた。
それがフラッシュバックしてしまったんだ。
私は一心不乱にしゃべりたくない、Vにはなりたくないと
ただ叫ぶように泣きだした。
妹は何も言わなかった。
きっと呆れてるんだ。

私は文章を見て欲しい。
最近の人は文章を読まないから動画にしたら?と言われた。
そうしたら形が変わってしまう。
動画を作るくらいなら短編映画を撮りたい。
そうすれば私の機微か伝わる気がする。
インスタントにされるのが嫌なんだ。
知名度も何もいらない。
少しだけお金になれば嬉しいけれど
そのために簡単なものにされるのは嫌だ。
残らないものになるのは嫌だ。
この文章がトラウマになるくらい誰かに刻まれてほしい。
それだけでいい。
好きか嫌いかだけでいい。

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