魔法使いは二度死ぬ
「誰かと比べて自分は向いてないから辞めるなんて言うな」
という言葉をタイムラインで見た。
何故なら真面目に推している人間が置き去りになるかららしい。
はっきり言わせてもらえば
それは「真面目に推してる人間なら言っていいツイート」であり
「推されてる立場の人間が同じ配信者に向けて言っていいツイート」ではないと思っている。
なんでって課金してる立場ならなんだそれ金返せって文句言っていいけど
そうじゃない立場から文句言うのはただのパワハラにしか思えないからだ。
例え「あなたにはあなたの良さがあるから諦めるな」と言ったからって
それはやっぱり言葉のナイフでしかない。
毎日毎日自分殺戮ショーを配信して、疲弊して、擦り減ってる人間の内臓を平気で抉り出す。
優しさでも何でもないと思う。
成長は自己消費を伴う。
それに耐えきれなければ私は辞めたっていいと思う。
後からどうしようもないことになって
だからあの時辞めておけって言った、となっては遅いんだ。
向いてなければ向いているものを探して良いと思う。
なんでしがみついていなければいけないのかを教えて欲しい。
私は応援している人が疲弊して、擦り減って、血を流してそれでも配信していることの方がよっぽど痛くて辛い。
それならば別の場所で幸せに暮らしていて欲しい。
多分こんな事を思うのは
私が昔地下アイドルで
自分を殺して、殺して、擦り減らしていったからだと思うし
周りもそうやって居なくなっていった子が多かったからだと思う。
やっぱりそういう場所にいる子は自信が無いけれど承認欲求が強くて
でも認めて貰えなくて
値踏みされて、病んで、墜ちていく。
同じライブハウスでよく一緒になる子が
ある日突然、死んだ。
死んだ、という事実をツイートで急に知らされた。
この世界はそうなる前に辞める子が多かったから
遅かったのか、と思った。
しかしそれは結局未遂で、本人は今も生きているのだけど
承認欲求が満たされないとそういう事もきっと、稀にあるのだ。
Vを3か月やってみて、ここもそんなに変わらないから
深い沼に足を取られないように上手く暇つぶしとしてやろうというスタンスは変わらないし
そもそも私はエゴイストなので、誰が悲しもうが自分がしんどくなったら辞める。
私が認められたい場所はあくまでも文筆の世界だからだ。
幸い、ポイント制の配信アプリを抜けてからは肩の力が抜けたので
適度にやっている、と思う。
魔法はキラキラしていて、どうにでもなりそうだけど
本当は何にもならない。
しかし、そういうあっても無くても良いものこそ興味深いから
人は魔法使いに憧れるのかもしれない。
あなたからのサポートは私が小さな幸せを作るために使わせて頂きます。