過疎地域を襲うコロナという名の魔物
初投稿
セミの鳴き声がどこからも聞こえなくなり、金木犀の匂いがこの街を覆うようになった9月末、区長から秋祭りの中止が告げられた。
26年生きてきて、お祭りが当たり前のようにやってきた僕にとって中止というのはイマイチ実感が湧かない。
僕の住む愛媛県松山市の北条地域は秋祭りがとても盛んで、お祭りになると日本中に散らばっている同郷者が北条を目指して帰ってくる。
今年はそれがない。
一番かわいそうなのは中学3年生の子供達だ。
この地域では中3になった子供が子供の代表者としてお祭りの指揮を取る。地元で育った子供達にとって一生に一回しかない中3の秋祭り。
大人たちは社会的地位や安全面などの観点からお祭りを中止したと言う。ただ、お祭りに限らず一生に一回しかない行事を大人の都合で無くされた子供達はどう思うんだろう。。。
そもそもお祭りってこういう事態の時だからこそやるべきなんじゃないのって思えてくる。
先人達はかつて病気が流行ったりした時、どんなふうに考え、乗り越えてきたんだろう。