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House in Aono
Title :青野の家
Residence @Ayabe,Kyoto
Design :marimo
Construction :M&A.inc
Total area :110.6㎡
Completion :October.2018
Photo :Yoshioka Tomoyuki
マリモのイエ https://home.marimo-design.jp/
グレージュカラーが落ち着くホテルライクな空間
建築主は、30代のご主人と20代の奥様のご夫婦。
京都市内、大阪市内の都会で賃貸マンション住まいをしていたが、奥様が綾部市出身との事もあり、子育ては大自然豊かな綾部市でしたいとの強い要望もあり、夫婦揃って綾部市に移住されてきました。
老後での生活も視野に入れ、マンションの玄関と同等の段差に抑えて設計をし、ゆったりとした動線計画をさせていただきました。
LDKはしっかりとした機能性を保ちながらシンプルなデザインを心がけました。
また、コスト減案で、造作家具や造作建具を一切排除しましたが、建築主の要望でもあった既製品らしさという苦手意識という部分を紛らわす事を心掛けました。
通常の建具の高さはH2000mm程度だが、ここの建具は天井高さいっぱいまでの高さH2500mmの建具を選択する事で天井高さを強調させることが可能です。平面図(間取り図)では、建具の位置や開き戸の開き勝手(ドアの開く向き)を確認することができますが、高さについては想像できませんね。
室内の雰囲気や窓やその他の高さ関係などから、あえて建具を天井まで持ってこず、タレ壁を作る場合もあります。
建具の高さが平面図に記載されていても、なかなか想像することができませんので、展開図(部屋の四方の壁を見る図)で建具の高さやタレ壁の具合を確認していただくようにしています。
空間に使う色の種類と木の種類の数を極力少なくすることでまとまった空間演出が可能です。また、天井は床面と同じく広い面積なので照明配置計画は慎重に行います。照明は空間構成にとって一番の要と言っていいほど大きな影響を与えます。
真鍮素材はそのまま何もせず使用していると錆びます。しかし、メンテナンスをすると経年劣化も味わいとして楽しめる素敵な素材です。プランの中でお客様の要望に沿って、素材選びしていきます。もちろんメンテナンスフリーの素材がご希望の場合、その中から空間にマッチしたものをご提案します。
タイルの種類一つにしても、いろいろなメーカーが沢山あります。時によっては外壁材(窯業系サイディング)も室内の壁に貼る選択をご提案する場合もあります。店舗設計デザインで培った知識と見せ方で室内の表情を丁寧にコントロールしていきます。
マリモのイエ https://home.marimo-design.jp/