「意味ない」の意味|2021年4月5日~11日の日記
日記を書くのがあまりにもだるくて先送りしているうちに、また一週間がすぎてしまった。もう無理なのか……? 書きたいことはたくさんあるのに。
フェードアウトだけはしないと決めているので、まだ今週のところはまとめてでも書く。さかのぼる日記。だいたい毎日3時前後に寝ていたので生活リズムはいまいちだった。
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4月11日 日曜日
お昼に起きる。体調がわるい。きのうつくったレバニラをたべた。
『anone』の8話から10話をようやくみた。なんども涙がこぼれてしまった。はじめてみたときにもそうだったけど、青羽さんが「看取るから」と伝えるシーンのすごみにうたれる。
いろいろなメッセージがつまっていて、受けとりきれなかった。たまにおとずれる「メッセージ疲れ」の状態がいまきていて、前話をみてからも2週間ちかくあいてしまったし、すごくもったいなかったと思う。ドラマからとらえたいこと、考えたいことだけが空回りしていて、けっきょくすこし没入感の減じたまま終わってしまった。ただ、数年ぶりに再視聴してみて、くりかえしみてもよい作品ということがじゅうぶんわかったので、機会があればまたみたい。
さいきん「解像度」のことを考えていて、かなしい気持ちになってきたのでメモした。
(移動中にこそなにか書きたいことがでてくるけど出先ではnoteが書きづらい。Twitterは長文にはむいていないのに長くなってしまう)
「解像度をあげる」という言葉を比喩的に使った文章にはじめて出合ったのはこの記事だった、とわたしにしてはめずらしくおぼえている。
このころよく読んでいた「冷凍都市でも死なない」というメディアのものだ。この時点でネット上に「解像度」という表現がどれだけ流布していたのかいまとなってはわからないけど、すくなくともそのときわたしは、その言葉に感動した。目にした言葉や自分の心がけのささいな影響で世界にさっと光が増すときの印象、空と木の境目がはっきりと見えるようになるときの驚嘆をこんなにもぴたりとあらわしてくれる言葉があることに。「エモい」が自分の心のうちを表現することばをもたない多くのひとの感情をすくいあげたように、わたしのこの「目がひらかれた感じ」は「解像度があがった」といえるんだと知ったことは、なによりもまずうれしいことだった。
さいきんでは「解像度」という言葉は数年前よりもずっと陳腐なものになってしまったように感じる。わたし自身はあまり使ってはいなくて、noteに出てくるのは100記事以上書いてきて2回だけ(先日の改善でnote内検索ができるようになってナイスですね)、Twitterでも2019年、2020年に各1回だけだった。みんなが使うようになってダサくなった、とかでもないような気はして、ただ言葉に含まれていた比喩の美しさがうしなわれたような感覚だけがある。雑な使いかたをされたら言葉だってすりへっていく。
(余談だが2017年8月末に開設された「冷凍都市でも死なない」はたぶんわたしがはじめて認識した “ウェブメディア” だった。オモコロよりもデイリーポータルZよりも先だ。わたしはほんとうにインターネットを知らないなとつくづく思う)
きょうは夕方から合唱の練習があった。
歌を日常にしてもう10年になるけど、「メッセージ」と「意義」に疲れていると自覚してみたら、はじめて思ったことがあった。それは「歌うことに意味なんかない」ということだ。
もちろんこれには「アマチュア(であるわたし)が」という前置きがつく。プロには文化的価値とか教育的側面とか、まあいろんな意味があるだろう。わたしは、心をさいて、時間とお金をかけて、本質的に無意味なことをしている。端的な自己否定のようにみえるけど、これはいまのわたしにとっては救いだった。
「限りあるこの人生を有意義なものにしなければならない」という強迫観念にも似た思いにとりつかれたとき、この一見ものすご~く価値のありそうなクラシック音楽の演奏活動でさえ、けっきょくなんの意味もないんだとわかると気が楽になる。無理してなにかを得ようとしなくていい。もともと意味なんかないんだから、なにかみつけたと思えたらラッキーだ。
同時に、わたしが歌っているのはただ「知りたいから」だということを思いだした。ものを知るには「よく見る」のがいちばんだ。聴くよりも読むよりも、じっさいに歌ってみるのがより深く(そして飽きずに)知れるような気がして、のらりくらりとここまでやってきたんだった。
帰りの電車で伊藤計劃『ハーモニー』を読む。去年の11月から今年の初めまでに第3章まで読んで、それからしばらく読まずにいた期間があったのでもういちど頭から読んでいて、ようやく再読箇所が終わった。読み落としていたことやよくわかっていなかったところが多々あって、やはり読みなおして正解だったと思った。これからいよいよ核心にせまる。どんな結末をむかえるのか、こわいけどたのしみだ。
帰宅してようやく今週の日記を書きはじめる。きょうのことだけで終わらせてしまいたい……
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4月10日 土曜日
午前中に起きる。きょうはたのしみにしていた岡田さん主催のイベント「超旅会談」の日!
会場チケットをとりそびれた(ほんとうに悔やまれる)ので配信視聴。
とてもたのしかった! わたしはそもそもそれほど旅行好きというわけでもないけど、みなさんのお話は好奇心が刺激されるものばかりだった。旅ができない世のなかでも、わくわくするような非日常をみつけることはできる。知らない言語や見慣れない風景、なじみのない生きものにふれることを疑似体験して、とても充実した時間だった。
イベントについては別記事でくわしく書きたい。書くぞ。書きます。たのむから書いてくれ……!
図書館が閉まるまえに行って、ボルヘス『伝奇集』をまた借りてきた。3月のあたまに半分ほど読んで返却したのだけど、スピンの位置が変わっていなかったのでその後だれも手にとっていないのだと思う。あと1か月のうちになんとかのこり半分を読みたい。
ユニクロでスカートを1着買った。5000円以上で500円オフというクーポンがあったのだけど、そのために服を吟味していたら1時間たらずでほんとうに疲れはててしまって、あきらめた。
いわゆる「私服の制服化」をしようとする時期と、この世のかわいい服ぜんぶ着る!という時期と、いいものをすこしだけもつことにしたいと思う時期があり、けっきょくよくわからない状態のまますごしている。やはり服にお金はかけられない(かけたくない)けど、それ以上に時間をかけたくない。しかしセンスがいいと思われたい。くぅ〜
いちどしっかりお金と時間をかけて、10年更新しなくていいようなワードローブを決めてしまうのがいいんだろうなとは思っている。が、それなら先にやせたいねという壁があり、なかなか先へすすめない。
朝からずっとまだかな~と待っていた漫画犬が0時をすぎて更新された。
日曜に変更になったのか! そういうことならよかった。もしかしてお休み……?と案じていたので更新されてうれしい。しかも長い! ありがたいね。ゲームの話はほとんどひとつもわからなかったけど、たのしそうなおふたりの声がきけて今回もたのしかった。
漫画犬をききながら、DMMブックスの100冊まで70%オフになるクーポンでなにを買うか考えていた。DMMをメイン使いすることはないだろうし完結したものにかぎろうと思っていたけど、「続刊が出たときに話がまったくわからなくなっている」でおなじみの『HUNTER×HUNTER』を買うべきなのではという思いが強くなってきている(現時点ですでにほとんどおぼえていないし)。そしてCLAMP作品がぜんぶほしい、読みなおしたい。ひとまずカートにぽんぽん入れてみたけど、100冊じゃぜんぜんたりない。
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4月9日 金曜日
ここ最近(Love you最終回あたりから)のかまみく、神がかり的におもしろい。さらに今回は「別にええねんけど」と「エウレカ!」があって、実質漫画犬だった。
もちろんかまどさんの話もぜんぶおもしろかったけど、みくのしんの偶数・奇数の話が最高だった。思いだしても笑える。「93と93を足してみるか!」とかずるすぎる。かまみくにのめりこむほどにどんどんふたりのことが好きになっていくからひいき目なのかもしれないけど、みくのしん話うまくなってない? 文字そばにしてもおもしろいだろうと思うようなエピソードだった。
かまどさんが行動を9000円にしばられているのおもしろすぎる。隣人トラブル、このまま解決してくれ……!
今週のうちにやりたいことを片づけていたらなんだかんだで仕事が21時前までかかってしまって、それから動画をみた。
最高かい……。幽遊白書はけっきょくまだ読んでいないので、問題は、というか問題文じたいがなにひとつ理解できなかったけど、おじさんたちが大はしゃぎしていたので元気になった。永田さんの「ポロロッカ」、意味わからんながらめちゃくちゃ笑った。メタ回答すな!
漫画、DMMブックスで買うかな~。でも幽遊白書は比較的単価が安いし巻数もすくないから買うなら定価でもいいんだよな。買って後悔はないだろうし。悩むぜ。いずれにせよ近々読もう。
『進撃の巨人』が完結したときいて、また頭から読みなおしはじめた。たぶん20数巻までは読んだはずだけど、おそらく時期も場所もばらばらで、おぼえていない要素も多かった。まったく記憶になかったのは、最初のほうで出てくる「8XX」という3桁の数字だ。単純なカウントダウンでもアップでもないようだし、なんなんだろう。
この漫画が世に出たときは「あの絵が下手なやつ」という共通認識があったように思うけど、あらためて読んでみると言うほどじゃない。人物の書きわけはかなり明確で混乱することはないし、作画が多少乱れたところがあってもそれほど気にならなかった。
それよりもストーリー展開の練りに練られたことを序盤からひしひしと感じて、話のおもしろさに圧倒された。すこしずつ読むつもりなのでつづきがたのしみ。
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4月8日 木曜日
更新後すぐにきいた匿名ラジオ。
ききました!? オープニングトークが!!! 匿名ラジオにオープニングトークがあるんですよ!!!!! しかもおたよりを読んでいる!?!? これもしかして「ラジオ」か……? 今回もおもしろかった~
中目黒にマクドナルドがなくてフレッシュネスバーガーが2軒あるというの、ありスパでもさいきん話題になっていたことだから知ってる~と思って勝手にうれしくなった。
冒頭の「捨てられたポトフ」について考えたことを書いていたらものすごく長くなってしまったので別記事にする(書ききることができるかはさだかではない)。
朝から窓の外に作業員さんの気配がしていて、カーテンをあけると窓がビニールでおおわれていた。
外壁のペンキを塗りなおしているようで、ガラスにつかないようにということらしい。部屋のすべての窓がふさがれてしまった。換気ができない!
わたしは気候さえよければつねにすべての窓を全開にしていたいし、そうでなくとも(真冬でも)1時間にいちどは換気をするので、これはかなりの苦痛だった。朝起きてまず窓をあけることができないなんて考えたこともなかったし、そんな状況に直面したくもなかった。つらすぎる。これが外されるまでどれくらいかかるかわからないけど、耐えられるだろうか。なるべく外の空気を吸いに出られるように仕事を調整したい。
仕事を終えてから、合唱の練習に参加した。10月末以来お休みしていた団体で、かなりひさしぶりの参加だった。知らないうちにずいぶん厚みのある音になっていて、これからどんな曲になっていくのだろうかと思う。
「行けたら行く」とはじめて口にした。ある程度の事情を伝えたうえでのことでも、即NG扱いになってしまうのかとすこし悲しかった。
おすしさ~~~ん。わたしもだよ。
これまでの人生で、「まさにその時間の予定がすでに埋まっている」以外の理由で人からの誘いを断ったことはほとんどない。数年前まではほんとうにいちどもなかった。行ける/行けないの判断に物理的可否と感情の二軸があることのほうがストレスだし、ほとんどすべての予定は予定段階ではめんどうでしかないので、その時点での感情は条件にふくまずに決めてしまったほうがいい。わたしのスケジュールは何年もずっと埋まってきたけど、その時間がたのしみだという気持ちでむかえる予定はそう多くなかった。
でもこれは、心身ともに健康がありあまっているからこそできることだ。いまは自分の「なんかむり」に耳をかたむけるべきときだった。対人関係はつかれる。まわりが全員好きなひとたちでも同じことだ。
なぜ毎日たのしいことにあふれているのに、こんなに鬱々とした気持ちで日々をすごしているのだろう。理由の一部は自覚している。やるべきことを先送りしているからだ。自分を守るために「やりたくない」を最優先してきたけど、そろそろ片づけなければならない。
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4月7日 水曜日
長島さんカレンダー、最初にTwitterでみたときめちゃくちゃ笑ってしまった。「狂」じゃん。買います。爆売れして調子に乗って第二弾とかつくってほしい。
仕事を終えてから、フラメンコのお稽古にいった。きょうからパリージョ(カスタネットみたいなやつ)の練習! 最初は鳴らないもの、ときいていたから戦々恐々としていたけど、基本に忠実にやれば意外となんとかなりそう。ただ、動きながら鳴らすのは完全に無理だった。頭が混乱する~~~
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4月6日 火曜日
マンスーンさんはいつもシュッとしたシンプルな服でおしゃれだと思っていたから意外だった。ヤスミノさんがナチュラルボーンおしゃれだということがわかってよかったです。
動画、サムネでもう置いていかれて最高。
名前を書こうとして帰っちゃうところでめちゃくちゃ笑った。たまに当を得たことをいっているぶん、ボケ(??)との落差がすごかった。おもしろかった~
20時頃にいったん仕事を終えてごはんを食べたりしたあと、0時から2時半まで仕事をしていた(らしい)。なにをしていたか完全に忘れた。たぶん水曜納期の案件が立てこんでいたんだろう。深夜に仕事をするのは、お菓子を食べる口実になってしまうのでよくない。
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4月5日 月曜日
シンエヴァを観たnoteを書くなどして寝たのが5時すぎだった。日曜の夜のすごしかたがどんどんへたになっていく。なんとか始業前に起きられたのでよかった。仕事中はふしぎとねむくなかった。
棒ネコ本、予約しました!!! いろいろと付加価値のありそうな単行本でとてもたのしみ。個展(展示会)のおしらせもうれしい! どういうかたちになるんだろう。ヴィレヴァンの棒ネコグッズを買いそびれたので、またグッズが出るということでうれしい。おすしさんの娘さんたちのために買います。
1年ぶりにやってきた無印良品週間の最終日だった。3月24日にはじまってから2週間ちかくあったのに、いちども足を運ぶことなく最終日をむかえてしまった。まあでも歩いて15分ほどのところにあるし、仕事を終えてから行ってもじゅうぶん時間はあるな、と思っていた。が、自分の仕事を定時前にきっちり終えてから新人さんに任せていた案件の確認をしていたら、かなりの手戻りがあって数時間かかってしまい、けっきょく仕事を終えたのが20時40分になってしまった。閉店時間は21時だ。走って、閉店までの10分でいそいで買いものをした。なんだか投げやりになって、買うつもりのなかったお菓子をたくさん買ってしまった。最近は自分でもこわいくらいお財布のひもがゆるい。
閉店間際のお店にむかって走りながら、あんなに時間があって、かならず行こうと思っていたのに、なぜこんなことになるのかとかなり落ちこんでしまい、走りながらでも落ちこめるんだ、と発見した。
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日曜夜と月曜夜を使ってここまで書いた。書いたぞ~
このところなんだか思考が空回りしているような感じがして、まとまった文章におとすことで定着させるか自分の外に出さないとますます息がつまっていくような予感がする。あと、ここ最近でもいちばんいろんなことがあった週(19日~28日)のことがまだ書けていないのが完全にストレスになっている。もう1か月になってしまう。はやく書けばいいんだけど、書きはじめるまでがだるすぎる。
日記を書くことにも意味なんかないのにね。
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今週(4月5日~11日)の記録
読んだもの
野田サトル『ゴールデンカムイ』10巻
博『明日ちゃんのセーラー服』5~7巻(~50話)
高松美咲『スキップとローファー』1巻
椎名うみ『青野くんに触りたいから死にたい』2巻
諫山創『進撃の巨人』1〜7巻
伊藤計劃『ハーモニー』
きいたもの
ありスパ(#87)
音声放送(#69)
イマラジオ(#147)
匿名ラジオ(#249)
かまみく(作業用 #2)
モンゴルナイトフィーバー(#55)
オモコロウォッチ
漫画犬(血道編 #66)
みたもの
オモコロチャンネル
『anone』第8~10話(GYAO!)