「異常論文は愛する。」|2021年9月9日の日記
注文した本と漫画がぜんぶ届いた!
白湯白かばん『まれなひと』
河野別荘地『渚 河野別荘地短編集』
福島聡『星屑ニーナ』3巻
「SFマガジン 2021年6月号」異常論文特集(監修:樋口恭介)
永井均『〈私〉の存在の比類なさ』
高橋昌一郎『理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性』
家でボタンをぽちぽち押していくだけで読みたい本がもらえるシステム最高すぎる。
河野さんの『渚』の装丁、表紙(カバー)がでこぼこしていてすてき。だれかが「お風呂場の壁みたい」といっていたけど、たしかにそんなかんじだ。
さっそく「SFマガジン」を読む。
表1とp.1の「異常論文の定義」(実質的な序文? 開会宣言?)でもうかなり興奮してしまった。異常論文というジャンルのことはこれまでまったく知らなかったのに、「これこれ~!」となるのは不思議。
特集から、まずは柞刈湯葉「裏アカシック・レコード」を読んだ。
めちゃくちゃおもしろかった! 「裏アカシック・レコードには、この世界のすべての嘘が収録されている。」というこのうえなく魅力的な一文からはじまるこの異常論文は、裏アカシック・レコードの発見と受容の経緯、そして使用事例の紹介をふくむレポートでありながら、最終的に「我々の住むこの宇宙」の解釈にまでその射程範囲を広げる。
上のキャプチャにあるクソデカ数字のところもよかった。なにを言っているのかさっぱりわからねえが、大きいものはおもしろいので。
湯葉作品は数作しか読んだことがないけど、この作家と異常論文の親和性の高さに感嘆している。もともと研究職のひとだからというのもあるのだろうか。ふだんのツイートを見ていても思うが、言葉を弄してあれやこれやと理屈っぽいことをいうのがとてもうまい(褒めている)。
つぎは難波優輝「『多元宇宙的絶滅主義』と絶滅の遅延――静寂機械・遺伝子地雷・多元宇宙モビリティ」を読む。たのしみだな~
紆余曲折あって手に入れたこの雑誌だが、特集部分+書き下ろしで書籍化されるらしいとついさっき知った。しかも来月発売じゃん!
これ待ってもよかったな~。買うまえに情報をもうすこし掘っていれば……。まあいいけど! 雑誌は雑誌のおもしろさがある。
増刷になったくらいの人気ぶりだったんだ。そこまで話題になっていたとは知らなかった。まあ現に自分が買ったくらいだから、ふだんの読者層よりもひろくリーチしたんだろうな。
こんなのもあった。湯葉氏声出ししてるの? あとで見てみよう。
【SFマガジン異常論文特集】異常論文著者9名+監修者が正常配信をします【異常論文について語る】
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きのうときょうで更新されたキショ松哲学堂を聞いた。キェルケゴール(表記ゆれでおなじみ)についての前後編。
実存主義と『死に至る病』について。わかりやすい。もう一回くらい聞こう。
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教えてもらったコバトン真上bot、あまりにもいい…………
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アラームが鳴ったか鳴らないかくらいのタイミングで目をさます。ここ数か月ずっとおふとんのなかで始業打刻をしていたのにくらべれば生活が矯正されてよろこばしいことだが、ちゃんとねむれているのかとすこし不安になる。
きょうも始業前にラジオ体操と掃除をすませたえらすぎる日だったが、仕事のやる気がゼロだった。担当クライアントの仕事が急に落ち着いて手があいたので、単発で別の仕事をした。ひまなのはいいけど「手があく」までいくとさすがにちょっと不安になるな。
定時に仕事を終えて、19時前、先々週の木曜(8月26日)の18時に帰宅して以来まるまる2週間ぶりに家の外に出た。すこしまえに1週間外出しなかったことがあったが、その日数を超えるのははじめてだ。
外。空気がたくさんある。壁がない。駅前のようすは変わっていなかった。ずっと家にいるのがあまりに平気だったし、ひさしぶりに外に出てもとくになにも思わないので、自分の感受性を案じてしまった。まがりなりにも芸術活動をしようっていうのにそんなんでいいのか。
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noteにあげる写真、明度と色調の調整がうまくいかなくて毎回かなりの時間を要している。めちゃくちゃ暗く鈍くなるんですけど。光がわるいのは自覚しているが加工後の画像がそのままあげられない仕様はどうにかならないのかな。容量の問題があるんだろうけど……
6月半ばに本を買うのを解禁して以来、本棚を整理しないと入らないからとりあえずここにね、とりあえず……と文字どおり積んでいった本が、ちょっと不安なくらいの高さにまできてしまった。低めの本棚の上に置いていて、立った状態の胸くらいまで。くずれるまえに対処しなければ。
折しも目にしたツイート。積読は観葉植物。
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