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宝塚版月組「ロミオとジュリエット」みりおさんティボルトを見ながら

おはようございます。毎日の猛暑ですが、皆さま観劇されてますか?😊
☆スカイステージで放送されている、’12年月組の「ロミオとジュリエット」を見ながら、ふと思ったことを書いてみます。
今回放送されているのは、明日海りおさんがティボルトを演じられているバージョンです。みりおさんは、この公演でロミオを役替わりで演じてらっしゃいますが、なぜか私はディボルトを演じているバージョンのほうが、みりおさんらしい気がします。その理由を考えてみました。

☆「ロミオとジュリエット」は、皆さんがご存じのように最後に主人公二人が死んでしまうという悲劇的な結末に向かって突き進んでゆくシェイクスピアの作品です。二人が死ぬとう結末は、あまりに有名で悲しいものです。
その結末に向かって、物語は緊張感を持って進んでゆきます・・・

ティボルトはジュリエットのいとこであり、彼女の母と怪しげな関係でもあります。彼はジュリエットを愛していますが、いとこであるゆえに結ばれることはありません。彼はその運命に怒りを感じ、その怒りは反抗的な彼の態度に現れています。
みりおさんのティボルトは、登場のシーンから目は吊り上がり、口角をゆがめて、常に冷笑を浮かべています。そんな彼ですから、ジュリエットと結ばれたロミオに対する憎しみは燃え上がります。ティボルトの怒り、悲しみ、その緊張感は、彼の死まで緩むことはありません。ヒリヒリする感情は、映像でも伝わってきます。最後まで彼は悪役(ヒール)です。その表情、佇まいが観ている側の心理をくすぐるのだと思います。
☆普段のみりおさんは、とても穏やかでおっとりとした方だとファンの贔屓目かもしれませんが、推察しております。そう!素顔と役とのギャップが良いのです。と、オタク度全開で語ってしまいますww

☆「ロミオとジュリエット」自体が、緊張と弛緩を楽しむ舞台だと思っているので、緊張が高まれば高まるほど、その緊張がゆるんだ時「ああ、見てよかった!」という感動(カタルシス)が生まれるのだと思います。つまり、この緊張感が無い?続かない舞台は、つまらないものになりがちなのかもしれません。

と、つらつらと書いてしまいました。皆さんは、どんな風に「ロミオとジュエット」をご覧になりますか?

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