西会津新緑の演劇まつり
6月3日に開催された西会津 新緑の演劇まつりで「␣よたか␣(スペースよたか)」を上演しました
2日のお昼頃から福島に入り、4日の「演劇きょう室 in 西会津国際芸術村」と「劇団のらぼう/ロレンスの雲」を参観して、今は新幹線の中です
とっても幸せな3日間だったので、文字に残しておきたくて書いています
久しぶりのアンドウエリちゃん
福島で公演をやるにも、楽器はどうしよう
アンクルンやプロパノータを使おうかなぁ…
でもマリンバ使いたいなぁ…
と、福島のマリンバレンタルをお友達に相談したところ、ご本人の楽器を貸していただけることになりました
そのお友達こそ、安藤江梨ちゃん
エリちゃんが郡山に帰郷する前日に下北沢のライブハウスでデュオライブをして以来、実に約5年ぶりの再会
glassmond(グラスモンド)というバンドでのパーカッションやマリンバの演奏、中高生の楽器指導、朗読の音づけetc..の音楽活動に加えて、Blue Bird apartment.の喫茶室に勤務しているエリちゃん
楽器をお貸しいただくだけでなく、3日間運転も引き受けてくださり色んなところに連れて行ってもらいました
地域おこしの視点を大切にしているエリちゃんとのお話は本当に本当に楽しかった
福島にくる直前まで不調な中野でしたが、人の優しさと美味しいご飯、豊かな自然のおかげでだいぶ復活しました
帰る頃には帰りたくなかったくらい
エリちゃん、本当に本当にありがとう
西会津 新緑の演劇まつり
3日間の中日は自分の公演
廃校になった尾野本小学校の木造講堂で公演をしました
スペースよたかの原案は宮沢賢治の「よだかの星」
ほしぷろの星さんとの稽古では、たくさん話をしてパフォーマンスを立ち上げました
枠組みを決めて、ほぼ即興の50分間
お客さんとのやりとりも含めて本当に楽しかった
最後のセッション、終わらないでほしいと思ったくらい面白かった
終わったあと「私も頑張るから一緒にがんばろうね」と声をかけてくださったお客さんに勇気をもらいました
客席との距離が近く、素敵な出会いが多くて本当に嬉しい
私と星さんの出番は後半で、前半は久保庭尚子さんの「人でなしの恋」を鑑賞
役者さんの職人的な側面と表現者の側面のどちらもが完璧で、集中力の高い久保庭さんの姿に本当に感動しました
一挙一動が美しかった
演劇きょう室とロレンスの雲
最終日は満月の日にだけ公演をする演劇しょく堂さんの企画「演劇きょう室」と、長野県松本市を拠点にする劇団野らぼうの「ロレンスの雲」の上演 in 西会津国際芸術村
演劇きょう室はお客さんが授業参観者
役者さんや音楽家など他ジャンルのアーティストが先生になって30分ずつの授業を担当していました
この授業の濃いこと…本当におもしろかった
適当な鑑賞教室の何百倍も地盤作りの力がある授業でした
こういう活動が全国の地方都市で増えたら、アートの東京集中もいつかなくなるだろうなぁ
課外授業は野らぼうさんの「ロレンスの雲」
ノンカーボン演劇ということで、野外演劇につかう電気エネルギーはすべて太陽光のもの
上演前に「あと76%なのでいつ切れるかわかりません!」という説明を受けてから鑑賞
たくさん笑いました
シュールな人形劇、台詞の音としての面白さ、身振りの強さ、とっても面白かった
小難しいことを考えないで感覚的に観れる楽しさ
よかったなぁ
東京や神奈川で仕事をしていると、目まぐるしく進む毎日にどんどん記憶が塗り替えられて
楽しい記憶も美しいなぁと思った瞬間もすぐにわすれてしまう
大正生まれのおばあちゃんが「ここはいいところよ」と言っていた西会津は、自分を大切にしながら相手のことをも自然のことも丁寧に考える時間のある場所でした
しあわせだった〜!またいきます!