⑤地球の裏側の人とのすれ違い
HotaVieプロジェクト日記5
🌿🌿2017年6月🌿🌿
ヴィーブラジルの小児病棟での公演にSkypeで参加し、すっかりヴィーに魅了され、ネパール行こうプロジェクトに気合が入った私。
走り書きでロゴを作ってみました
そして次の週のSkype会議
「クラウドファンディングをやろうよ。」
と、ヴィーに切り出してみました。
「んんん、、、」
と声を上げるヴィー。
「とてもいいアイデアではあるけれど、、、いろんな人にまだ何も始めてないプロジェクトの事をシェアするのはどうかなぁ。」
えええ?
私は翻訳とか、ネット発信とかいろんな人に手伝って貰って、皆のプロジェクトとして達成したら、沢山の人にこの冒険に参加してもらえて、
素敵だなと思ってるんだけど・・・?
なぜかな。ヴィーは浮かない返事。
ヴィーを紹介してくれて、私たちを結び付けてくれたジョーも喜ぶと思うけどなあ?
ヴィーは他の人たちとのシェアに乗り気じゃない?
次の週、ヴィーはいつもは束ねてる腰まである髪をといて見せてくれて、この旅の前に切ると言った。
「今年は私にとっても新しい挑戦の年。このプロジェクトは私に大きな意味があるの」
そうなんだ!ヴィーも真剣に考えてくれてて私は本当に嬉しい!!
なのに、どうしてかな?クラウドファンディングしたくないって。
あんまり誰にでもオープンになるのは嫌なのかなぁ。。
ある日ポカーンとそんな事を考えて洗濯物を畳んでいたら突然、ヴィーの気持ちが分かった気がした。
ヴィーはこのプロジェクトを、大切にしたいんだ。
クラウドファンディングをすればこれからやる事の意義を伝えるコマーシャルが必要になるし、
ツアーの後も、皆が面白くみれる報告が必要になる。
それは、私たちが「これからやること」にも、気がつかない内に「影響」してしまう。
私は、最後のまりまり、ブラジルツアーで、
在日ブラジルコミュニティーと在ブラジル日系コミュニティーを巻き込んで
海を越えたプロジェクトとして3年間で日本とブラジルを2往復するツアーを企画した。
沢山のコミュニティーが本当に応援してくださってツアーは成功した。はずなのに。
多額の寄付や助成金、アイデアが集まり、日本でも毎週のようにツアー関連のプロジェクトの公演をし、ブラジルではひとつきで39回の公演
その責任感と仕事の多さ。必死でこなしているうちに「美しいプロジェクトを予定どおり、美しくやる」だけの人間に私はなってしまってたんだ。
そして終わった後、メンバーは去り、私は一人になった。
すべてが、繋がった気がした。次の日のビデオ通話で私はヴィーに言った。その日はネットの調子が悪くて何度も通話が切れたけどやっと言えた、
「ヴィーは私たちだけで新しい挑戦がしたかったんだね」
「ノーマネー、ノーコマーシャルで」
「そうなの!!」
ヴィーは大きく腕を動かしていった
「沢山の人に、お金に囲まれてしまったら、私たちは出会えなくなってしまう!!」
「ほたとヴィーだけで出会い、私たちと子供達だけで出会いたいの!」
そこで通話は切れたけど、私たちには充分だった。
切れた画面を前に涙がこぼれた。
ごめんね、ヴィー。私ったら、髪を切る宣言をして寄付を募るとかもあるんだって、とかいってた。馬鹿だ。
まりまりのメンバーも純粋な思いを私にこんな風に理解されずに去ったんだなぁ。ごめんね、みんな。
ヴィー、ありがとう。
「クラウドファンディングは、私たちがちゃんと出会えてからにしよう。きっと、次の旅で。」ヴィーのメッセージ、嬉しかった。