39.「令和の白拍子」清く、正しく、逞しく〜宝塚音楽学校ライフ(予科生編⑨)
令和の白拍子こと、花柳まり草こと、まりちゃんです。
大変にお久しぶりでございます。
皆様、お元気でお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?
突然ではございますが、昨年のまりちゃんはブログの方の更新を死ぬほど怠っておりました。
と申しますより、ブログの存在意義がよく分からなくなっておりました笑。
そこで、このnoteとの差別化を図りつつ、ちょこちょこと日々のこと(お稽古日記的なもの)を書いていこう!と思っておりました。
そう致しましたらですね、私の悪い癖が発動致しまして
「無駄に気合が入って、ついつい長文を書いてしまう」
という状態になりまして、早くも息切れしそうになっております。
「あれ、これってブログじゃなくて、note向けの記事だよね・・・」
と思われる文章もございますので、そんな記事はおいおいこちらの「noteマガジン」に移行する計画でおりますので、どうぞ楽しみになさっていて下さいませ!
もっと気軽にブログを書く、というのがまりちゃんの当面の目標でございます。
このおバカな性格を何とかしたいのですが、まぁそれも可愛げのある自分の欠点ということで、自分で自分を許すことにしました笑。
という訳で、noteの更新が遅れてしまった事に対する、長い長い言い訳でございました!!!!!!
気長に待っていてくださった皆様、本当にありがとうございます!
それでは、早速参りましょう!
■予科生的休日の過ごし方
YouTuberの方の動画タイトルみたいです。
前々回の記事までで、兵庫県は宝塚市、武庫川に生息する「宝塚音楽学校予科生」と言う種族の1日の過ごし方についてご紹介させて頂きました。
今回は怒涛の学校生活ではなく、週に一回訪れる安息日についてお話しすると共に、私がそんな安息日にやらかした失敗談についてご紹介したいと思います。
音楽学校にも週に一回はお休みがあります。
週の後半になって参りますと「日曜日はどこにいこう」「足りないものはないかしら」「何を食べようかしら」と心がソワソワしてくるのです。
私は特に『パンネル』というパン屋さんがお気に入りで、同期の初花美咲と共にこのパンネルさんにいそいそと出かけるのが、この上もない楽しみでした。
そこのパン屋さんにはイートインスペースがあり、二人で好きなパンを好きなだけ貪るのです笑。
溜まりに溜まっていた我慢の捌け口、それが『パンネル』でした。
そりゃぁ、太るはずですよね笑。
初花とはよく休日一緒に出掛けており(食べ物の好みが合う上に、二人ともよく食べる)、とある日は『ミスタードーナッツ』に仲良く入ってドーナツを食べていたところを本科生に目撃されてしまったこともありました。
その日の夜は「二人が笑って喋りながらドーナッツを食べていた」とまんまとお叱りを受けました笑。
外食は禁止されていなかったのですが、私語を謹んで、品よく食べなくてはいけなかったのです。私も初花も気をつけていたんですけどね〜汗。
というわけで、普段だったらそんなに特別感はないであろうパン屋さんやミスタードーナッツ、スーパーマーケット、ドラッグストアといった場所が、この頃のまりちゃんにとってはこの上もないアミューズメントパークであり解放区であり、天国でございました。
ちなみに、本科生の方が出没するエリアには、なるべく近づかない様にしていました。
『とあるショッピングモール』は予科生の頃は怖くて近づけなかったのですが、逆に自分が本科生になってから死ぬほど通いまして、大好きになりました笑…そんな場所もございます。
他の同期は遠出もしていた様ですが、私自身は梅田や神戸には行かず、宝塚〜西宮北口あたりをウロウロしておりました。
学校行事の前には母が東京からこちらに参りますので、母が泊まっているホテルの部屋に同期と共に逃げ込み、阪急デパートでお惣菜を買って爆食いするのも楽しみでございました。母よ、本当にありがとう。
あとは、狭い寮の部屋を掃除したり、限られた数の洗濯機を奪い合いながら溜まった洗濯物を洗ったりするのも楽しかったです。
そんな時にふと感じる穏やかな日の光。
スーパーに向かう道中に咲いている季節の花々、木々、そして目にする武庫川の流れ・・・。
そういった何気ない日常の空気を吸うと、異常な毎日を過ごしていても、少しだけ救われる気がしました。
しかし、夜になればまたみんなで月曜日に向けて「軍事戦略会議」をしなければいけません。
朝からお昼にかけてウキウキしていた気分は、夜になるにつれてどんどん憂鬱の雲に閉ざされていくことになるのです。
そんな7日間を繰り返しながら、武庫川でのサバイバル生活は続いていきました。
■観葉植物を置いてしまいました
とある休日。
まりちゃんはいつもの様にスーパーマーケットにお買い物に行っておりました。よく大きいスーパーですと花屋さんが併設されていたりすると思うのですが、その花屋さんにふと目をやると、小さい観葉植物の鉢がありました。
本当に小さい、洗面台なんかに置くような鉢だったのですが、とっても可愛いなぁと思いまして、一緒にすみれ寮に連れて帰る事にしました。
それからというもの、自身の部屋にその子を飾り、たまにお水をやりながら一緒に日々を過ごしておりました。何なら名前までつけていたかも知れません。結構可愛がっていたのです。
その子との生活が始まってから、どれくらいが経ったでしょうか。
またまたとある安息日の朝、お水をあげるために、観葉植物ちゃんを共用の洗面台に連れていきました。
そしてまりちゃんはそのままお手洗いを済ませて部屋に戻りました。
そうなのです。
あろうことか、観葉植物ちゃんを洗面台に置き忘れてしまったのです。
観葉植物ちゃんを洗面台に置いたまま、まりちゃんはスーパーへ買い物へ。
夕方になって帰るまで、洗面台に置き去りにしていることに全く気がつかなかったのです。
もちろん、帰寮した時はかなり驚きまして、心の底から「やばい!!!」と思いました。
共用部の洗面台に私物をおいてはいけない規則ですので、この光景を本科生の方にチェックされてしまっていたら、それはそれはどえりゃぁ事でございます。
その日の夜の「軍事戦略会議」。
「絶対バレてない」と自分に言い聞かせて参加致しましたが、現実はそう甘くはありませんでした。
「どん!!!!!!」
というノック音が響き渡り、本科生の方が私たちの部屋を訪れていらっしゃいました。
このノック音を聞いた時に覚悟を決めました。そして案の定、
「〇〇さん(まりちゃんの本名)、洗面台に観葉植物置いてたんだけどーー!!!???」
と大変にお叱りを受けることとなりました。
この字面だけ見ると、もう馬鹿馬鹿しすぎて笑えますよね。
「洗面台に、観葉植物を、置いていた」
いや、別にそれって普通のことですからね??
観葉植物が洗面台にあったって、それってごくごく普通のことですからね??
観葉植物を洗面台置いていただけでこんなに怒られる日が来るなんて夢にも思いませんんでした笑。
後から聞いた話ですが、この失敗は本科生の方々の中でも色んな意味でインパクトが強かったらしく、笑い話としてお話頂くことが多かったです。
予科生活の中で観葉植物を育てようという発想がだいぶ珍奇に思われると同時に、心を病んでいるのではないかと心配もされたそうです。
また「植物に癒しを求めるなんて、きっと良い子なんだろうねぇ」という印象を持って頂いた様です。
同期からもこの失敗はいまだに指摘されます。
「まりちゃんと言えば、観葉植物」なのです。
ただ、誰かを傷つけたとか、誰かに迷惑をかけたとか、そういう類の事で深く印象づけられるよりも
「洗面台に観葉植物を置き忘れたまりちゃん」
という語られ方をするのは大変に嬉しく思います。
その失敗の後、観葉植物を見るのが一時的に嫌になったのか、枯れてしまったのか・・・可哀想な観葉植物ちゃんについての記憶は全くございません
■全てが、笑い話
外界からご覧になるとかなり謎に包まれております予科生のエピソードを沢山書かせて頂きましたので、だいぶ皆様にも我々の「生活態度」や「基本理念」などをお分かり頂けたのではないかと思います。
それと同時に、いくつかの重要なことも皆様にお伝え出来たのではないかと、まりちゃんは自負しております。
それは
ということです。
まぁ、破茶滅茶な生活が送れたのも「1年の我慢」と言う区切りがあったからだとは思うのですが。
「来年になれば自分たちが本科生じゃぁぁぁあ!!」という未来が明確に見えていたのは大きかったです。
ただ
劇団に入った時にはこの「未来における自分像」を描くことが出来なくなり、ゴールを見失った私は「まりちゃん、玉砕」と言える状態になってしまいました。
愚かですね〜〜〜。
現在だって、武庫川生活でこんなに学んだはずなのに、気弱になってしまう自分も勿論います。
でもそんな時はいつも思うようにしているのです。
「一年後、今のボロボロになっている自分を大笑いしてやろう」
と。
さ、というわけで本日はこれ切り・・・是非、次回も逢いにいらしてください♪
ドタバタ武庫川ライフ、続きます!!
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