見出し画像

上手くやらなくてもいいんだよ。そのままで素晴らしい。

私は現在、イモニイこと数学教師 井本陽久さんがファシリテーターをつとめる、 鎌倉市若者チャレンジ事業「FiKA~自分に気づく6日間」に参加している。先日この講座の3日目があった。

ちなみに、この講座はこんなテーマが設けられている。

新型コロナウイルス感染症の影響により、居場所や働く場の喪失、生活様式やコミュニケーションの変化、つながりの希薄化等が生じ、特に若者においては、将来への希望や自己の存在意義が見出しにくいという声をいただいています。
市では、現状や将来に不安を抱く若者の皆さんが、長期的な視野を持ち、社会との新たなつながりを構築し、自分の進む道を見出す機会を得られるよう、20代を中心とした鎌倉市内在住の方を対象者として、市内のさまざまな場所で計6日間の研修を行います。

https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/chikyo/fika-6days.html

イモニイはプロフェッショナルにも出ているので、有名人だろう。私もそんな彼に会ってみたかった。そして、たくさんの子どもたちの才能を引き出している彼が、不安を抱く大人に対してどう接していくのか、見てみたい。そして、私の不安も聞いて欲しい…!と思い、この講座に申し込んだ。

この日は焚き火を囲みながら、参加者それぞれ「今気になること」というテーマで、一人ずつ話をした。(写真は、私のお昼ごはんの、カップラーメン…!)

誰かが何かを話すと、イモニイがコメントをくれる。このコメントが毎回、とってもいい。

イモニイはネガティブなことを言わない。「こうしたらいいよ」も言わない。

例えば誰かが「最近こんなことがあって…」と悩みを打ち明けると「今そう思えているなら、絶対大丈夫だと俺は思うよ。」「今の色々な経験が、これからきっと回収されていくよ。『あー、このために、あの時があったんだー!』って。俺は50歳になってやっと気付いた!」とコメントしてくれる。参加者の目の輝きが変わってくるのが分かる。

この日すごく私の心に響いたのが、初参加の青年Aくんとイモニイのやり取り。

緊張して、体が固まっているAくん。

時々つっかえながら、コトバを繰り返しながら、一生懸命彼がずっと考えていたことを伝えている。消して流暢ではないが、真剣な彼のトークに、参加者も静かに耳を傾ける。

彼が話終わって、イモニイがひとこと。

「どこかで語りやってた?!みんなが君に注目していたね!」

「本当に色々なことを考えているんだね。君の年齢で本当にすごいことだと思うよ。」

これを聞いて、「うわぁー!すごい!!!こういう、世界があるんだ!!!」と、なんだかすごく感動してしまった。

私は今まで、皆の前で話す時は、つっかえたりしたら恥ずかしい、って思っていた。

皆が興味を持つようなテーマで、全員に伝わるように、起承転結を設けて、話さなきゃいけない、って言われてきたし、そうしようと思っていた。

そんなの関係ないんだ。イモニイはそこを見ていない。イモニイが見ているのは、A君の真摯さ、誠実さ、彼自身の考え。

上手くやらなくてもいいんだよ。そのままで素晴らしい。

今まで何度か聞いたことのあるこんなフレーズ。

そんな在り方をしているヒトを、初めて目の当たりにした、と感じた。

他の参加者にも、会う事に笑顔が素敵になっている方がいたり、

「こんな新しいことを始めてみました!」

というコトバが、ちらほら。

この場の、ヒトとヒトとの科学変化が本当にすごいなぁと思っています。

次回も楽しみです。


いいなと思ったら応援しよう!