土用餅(あんころ餅)
土用の丑の日に鰻を食べる!
違うんです。
「土用餅」つまり、あんころ餅を食べるんです。
「土用」とは立春、立花、立秋、立冬の十八日前の期間で年4回ありますが、いつからか夏だけが注目されるようになりましたね。
そして、その日には「鰻」を食べることが全国的な風習になっております。
七月に入るとスーパーでは、
「土用の丑、鰻、予約承ります」
書かれたポスターが貼られます。
当日、魚屋さん、川魚屋さんの店先には、炭を入れた網が置かれ所狭しと鰻が焼かれております。
何度も何度もタレを絡めて香ばしく焼かれた鰻の姿を見ると、蒸し暑い夏を越せる気がします。
でも、
京都では土用には「あんころ餅」を食べるんです。
だから京都のおまんやさんの店先には、
「土用の入り、あんころ餅」の貼り紙が貼られています。
お餅は力をつけるのに必要な食べ物、小豆は赤色が魔除けに通じるため、土用餅(あんころ餅)を食べたら、暑さに負けんと無病息災で過ごせると言われているんです。
また、
あんころ餅は「餡衣(あんころも)」という言葉が「あんころ」に変わったと教わりました。
甘いもんは活力源になります。
「土用にはあんころ餅を食べる」
蒸し暑い京都の夏を乗り切るための言い伝えも納得いきますね。
猛暑、鰻にしましょうか、あんころ餅を食されますか。
どうぞお元気にお過ごしくださいませ。
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