英語学習について カランメソッドから得られたもの
このnoteでは2021年4−9月末まで半年間取り組んだカランメソッドについて39歳女性の経験を綴っています。
カランメソッドを始めるとき、実際の知人友人からの情報はなく、インターネット上の多くの情報からスタートを決意し、レッスンに挫けそうなときにも、多くのブログに助けられたので、自分も記録を残そうと考えました。
個人的に「カランメソッドは裏切らない」と言えるレベルでは、と思っていまして、わたしの経験が、どなたかおひとりにでも役にたったらこのうえなく嬉しいです!
●投資対効果
効果:Versant スコア 12点アップ(43点→55点)、感覚的な英語力向上感
体感値としてリスニング・スピーキングの苦手意識が減り、「英語使えるようになったな〜」という感覚を得たのですが、得たものとして客観的な指標も必要だと思い、カランが終わったあと、Versantを受けました。
「カランの効果が全然数字に出なかったらやだな、、、」
という気持ちもあったのですが、受けてみたところ12点も上がっており、海外赴任レベルといわれる47点はもとより、ある程度英語使える人認定をされる50点以上のレベルまできていたことには驚きを感じました。
2020年1月30日が43点で、2021年10月1日が55点、この1年9ヶ月の間にカランメソッドだけでなく、DMM英会話もやっていたので、厳密にはカランだけではないですが、DMM英会話だけではこの効果はまずなかったと思います。実際、2020年に受けたときは、Versantテストの質問を聞き取れていなかったことを鮮烈に覚えています。
投資:260時間、約7万円
2021年4月から9月末まで、平均すると毎日約2時間ほどレッスンをしていました。平日はなかなかできないときもあり、ゴールデンウィークにはまとめて16レッスンなどやっていた日もありました。
費用的には約7万円強です。
(内訳 NativeCampの月額6480円6ヶ月分トータル38880円、レッスン予約費20000円、テキスト費12600円)
NativeCampのスタート時や、何人かお友達を紹介していただいたときにもえるコインと呼ばれるレッスンに使えるバウチャーがあり、レッスン予約費は抑えられています。
一方で、わたしは、ステージ12までのコンプリートだけでなく、復習とビジネスカランもやっています。これに1ヶ月半・80時間くらいつかっています。ステージ1−12コンプリートのみであれば、紹介コインがない場合でも、費用はあまり変わらないかも?と思います。
●カラン以前の英語スペック
・センター試験、2次試験と受けた大学受験時には英語への苦手感はなし。大学在学中は英語の勉強はほぼしていません。大学は一橋大学です。留学してみたいなという希望はありつつも、現実には行動しておらず、、、。
・大学卒業後から現在まで、日常的に英語を使う仕事はしておらず。たまに出張や論文・資料読みや資料作成で英語を必要とするくらいです。プライベートでも生活では日本語しか使っていません。
・20代前半で受けたTOEICは700点くらいだったような、、、。うろ覚え。
・旅行、映画、海外ドラマは大好きです!!!!海外一人旅も好きですが、ジェスチャーとiphoneに頼る「なんとなく英語」で乗り切ってきました。映画・ドラマは迷うことなく日本語字幕をオン。。たまに吹き替えちゃうことも。。。。。
・苦手なのはリスニング。とにかく英語が聞こえない。カンファレンスやイベントでナチュラルに話される英語はほぼわからず。スピーキングにはそこまで苦手意識はないものの、単語のみで話したり、相手の推察力とジェスチャーと笑顔に頼る、いわゆる「コミュ力でカバーする英語」です。
・2019年にインドに行ったのです。これが転機でした。インドに思い切りハマり、「インドのことをもっと知りたい」「インドの方々と話したい」という気持ちから、英語力向上熱が高まりました。
・そんな熱を理解してくれて、かつ、英語学習メソッドに詳しい友人に勧められて、2019年8月からDMM英会話をスタートしました。DMM英会話は世界中の先生に教えてもらえる25分のオンライン英会話です。
・2019年8月から今まで、できる限りで毎日オンライン英会話を25分行っています。今日現在までで、14350分DMM英会話中。(574回、毎日換算にすると1.6ヶ月、、、なので、毎日ではないですね。。。)。
●カランメソッドに出会う前、DMM英会話オンリー時代
・DMM英会話を始めた頃は、25分間のフリートークを設定していました。自分の英語力にそこまでの不信感があったわけではなく(今考えると何故に?という。。)「海外旅行気分でいろいろな国の先生といろいろ話せたらいいな〜」という期待からです。
・数あるオンライン英会話の中でもDMMで始めたのは、世界中の先生と話せる、という魅力と、友人のススメからです。友人がレアジョブやCamblyなどを勧めてくれていたら、そちらでスタートしていた可能性もあります。
・しかし、フリートークでは定型の自己紹介を終えた後なかなか会話が続かず苦労するように、、、。自分の英語力はそんなに高いものではないことを実感。
・聞き取りやすい先生のときにはトークが成立するも、なかなか聴き取れない先生も多く、悲しい気持ちにもなり、3ヶ月ほどでフリートークに限界を感じて「デイリーニュース」という記事コンテンツ教材でのレッスンに切り替えました。
・デイリーニュース教材では、決まった単語、記事を復唱し、記事内容について先生と話す、というレッスンを行います。これが相当やりやすいのです。目の前に英語文章があるので読めばレッスン時間を消費できるし、発話に際してもわからない単語はググろうと思えばググれるので、コミュニケーションしやすい。
・続けると、テクノロジーや政治などなど、日本語で議論するのもやや難しいテーマを英語で議論できるようになってきました。なんだか話せる。嬉しい。英語できるようになってる気がする。うんうん。DMM万歳!!!
・DMMでどれくらい英語力上がってるんだろう。ちょっと測ってみよう。と思い、スピーキングテストVersantを受けました。(テスト詳細はリンクをご覧ください)。
・(なんならこれ、かなりいい点数いっちゃうんじゃないの〜〜〜)と意気揚々に受けるも、結果43点。えっ。そこまで高くない。。。。。DMM毎日やってるのに。。。(Versant初受験 2020年1月の点数です。)
・でもDMM英会話の量が足りてないからだよね、きっと。始めたのは4ヶ月前だし。英会話を続けていけばリスニングもスピーキングも力がつくはず。まだまだ量が足りてない。もっとDMMやらねばと思い、DMMに励みます。
・そのままDMM英会話を続ける毎日でしたが、あるとき、友人のパートナーのアメリカ人やイギリス人とディナーやランチをする機会が。話せるようになっているかな〜。ワクワク。意気揚々と参加した会で、またもや落胆。
・DMMではあんなにゴキゲンに英語で話している自分が無口気味になってしまっています。なんなら無。聞いてわかっているふりして頷いている自分。質問されたらやだな〜〜〜〜〜という気持ちでいっぱい。。。。
・そう。全然リスニングとスピーキングができない。会話に入っていけない。つらい。悲しい。オンライン英会話やってるのに。。。。DMMでは世界中の先生と議論できているのに。。。。。。
・そこで、一度「なんでだろう??」と考えるために立ち止まりました。
●「コミュニケーション力」ではなく「英語力」を高める必要性を認識
・以下は「DMMによる英語学習が不十分になる理由は何だろう?????」と考えた結果です。
(1)特殊な環境での会話であること: 「デイリーニュース」でのレッスンは共通話材を基に話すため、先生の話も聞き取りやすいし、先生もこちらが話していることを推察しやすい。かつ、オンライン英会話の先生にとっては仕事なので、コミュニケーションが成立するように、先生が配慮する環境にある。
(2)プロフェッショナルな気遣い:全然話せていなくても、あるいは、的外れなリスニングになっていても、先生が理解しようと努力し、こちらの意図を推察してくれる。レッスン後のフィードバックも「素晴らしく話せてたね!最高だったよ!」みたいなコメントが多々。だって仕事だもの。励ましてくれるよね。先生方みなさんいい方。
(3)オンライン英会話は英語力ではなく、コミュニケーショントレーニング:めちゃくちゃな文法になっていたとしても、笑顔とリスペクトがあれば、英会話そのものは成立するのである。要はこれは、「異文化コミュニケーショントレーニング」的なものなのでは。
・これはこれでもちろん意味がある。そして大切なことだと思いつつ、「英語力を高める」という視点にたつと、・・・・・・大きな勘違い沼にいるのでは?
・このままDMM英会話を続けていても「なんとなく英語できるかも〜」&「わたし英語勉強努力してる〜〜」&「海外の方とのコミュニケーションって大事だよね〜〜〜〜!」という、「前向き意識のトリプルコンボ」が限りなく自己肯定感を高めてくれるものの、英語力の伸びは期待できないのでは?
・思えば、大学受験時に勉強した英語は、ひたすら文法、ひたすら単語。リスニングとスピーキングはまともに勉強したことなどない。だとすると、勉強しないといけないことなのでは?
・この疑問がきっかけとなり、異文化コミュニケーションレッスンとしては最高のDMMを続けつつ、プラスして、リスニングとスピーキングの力を鍛えるレッスンを始めねば!!!!!!と思い、DMM英会話以外の英語学習ソリューションを探し始める。これが2021年3月のことです。
●カランメソッドに決めた理由
・調べてみると、最近の英語学習事情はかなり豊か。ベルリッツなどの老舗英会話教室もオンラインサービスが充実しているし、プログリットのような英語版ライザップ的なコーチングサービスも出てきている。レッスン受け放題という破格な値段のNativeCampや、海外の英語学習者と共に学べるEFイングリッシュライブなどもある。
・私の場合、改善したいポイントは以下の3つだと認識。
(1)リスニング力向上
(2)躊躇しないスピーキング
(3)文法構造の正確な把握
・日本語でなぜコミュニケーションできるのか?それは文法と語彙を知っているから。「相手が何を話しているかわかる、それに応答できる。そのためには、文法の理解と語彙が必要である」というのは英語も共通だと考えました。
・ただ、語彙はある程度、大学受験とDMMでストックがある。かつ、DMMで「そんなにたくさん難しい単語を知らなくても英語コミュニケーションは可能である」ということを体感していたので、語彙の優先度は下げました。
・リスニング、スピーキング、文法の3点で改善ができるソリューションをインターネット検索で探しました。今回は友人には相談せず、自ら調べ、英語学習に関する多くのブログ等を読む中で、以下の取捨選択をしNativeCampでのカランメソッドに辿りつきました。
・ベルリッツ的ないわゆる英会話スクールはスクール側のルールでレッスンが進行していくため、個人の性格上あんまり向いてなさそう、レアジョブ的なオンライン英会話はもともとやってるDMM英会話とあまり変わらないので、除外。プログリットは費用が高すぎるので論外。
・EFイングリッシュライブは海外の方も一緒にネイティブの先生から習うグループレッスンが毎日、ネイティブの先生とのマンツーマンが月8回、自分でTEDトークを見ながら文法とライティングを学習するツール付、というもの。月額8910円(税込)。「海外の方も混ざるグループレッスン」というのが新鮮で、おお、いいかも!!ちょっと試してみようかなと思いました。
・NativeCampは予約しない先生なら月額定額で受け放題。(DMMは予約できるが毎日1回だけ)でも、自分の場合は、予約しないと、「英語の時間だ、あの先生をお待たせしちゃう」という、第三者が絡むことによる強制学習スイッチが入りづらいんだよなあ。。。「英会話量を増やす」ってのがソリューションではなさそうだし。
・おや。NativeCampには「カランメソッド」というのがある。4倍速で英語が身につく方法??んなわけないでしょ。怪しい。でも、なんかちゃんとしていそう。スパルタっぽい。とにかく聞いたことない。どんなものなんだろう・・という気持ちで、いろいろ検索し、以下のような情報を発見。
この方のブログの以下の部分が刺さりました。
「ある程度オンライン英会話をやっていると、「趣味や自分のことについても、アーティクル(記事)レッスンでも、言いたいことの6~8割は何とか説明できるようにはなってきたけど、きちんとした受け答えはできていない気がする。会話の基本的な部分がゴッソリ抜け落ちている気がする」という風に感じたりしませんか?僕は今まさにそれ感じています(笑)。」
・これ、わたしじゃん!!!!!この方がおっしゃっていることめっちゃわかる!さらに
「カランメソッドは、日本の中学レベル(イギリスの幼稚園児レベル?)の文法項目からやるので、徹底的に基本からきたえることができます。「きちんとした英会話を身につけたい」「『何とか通じる』というレベルを卒業したい」という方には最適かなと。」
・なんと!!!まさに基礎から文法がクリアできるのは、探していたメソッドかも?
・「なんとか通じる」というレベルから抜けたい。要は「コミュ力でカバーする英語」から脱したい。カラン合ってるかも?と思い、カランを始めてみることに。
・カランメソッドは、NativeCampかQQイングリッシュというサービスでうけられるようでしたが、QQイングリッシュはフィリピンの先生だけ、かつ、カラン以外のレッスン受け放題付ではなかったので、NativeCampで始めることにしました。(DMMで、「世界中の先生と話せる」ということにひとつの価値を感じるようになっています)
・というわけで、まずはEFイングリッシュライブとカランメソッドを同時並行でトライアル。結果、NativeCampでカランメソッドを続けていくことにしました。
・EFイングリッシュライブは教材の質が高く、自習のレベルが向上するな!と感じましたが、グループレッスンでは、自分の発話量が少なく、文法などはわかっていることを教えてもらう感じがあり、「なんとなく自分の期待値に沿わない」という印象がありました。
・カランメソッドは序盤から、自分の英語力レベルが極めて低いことを突きつけられるという事態になり諦めそうになりましたが、むしろ、その事実により、これに取り組まないと後がないと思える気持ちにもなり、カランメソッドを続けていくことに決めました。これが2021年4月です。
●カランメソッド初期
・2021年4月にスタートしたカランメソッドですが、最初は必ずレベルチェックテストからになります。10分程度先生からテストを受け、スタートレベルを判定されるのですが、、、。そもそもレベルチェックテストの時点からしどろもどろに。おそらく、文章でみたら超簡単な文章。だがしかし、先生のスピーキングについていけておらず、ちゃんと答えられない。結果すんなりとステージ1から。ステージ1というのは、義務教育でいえば、現在ならば小学生レベルと思われます。
・うわー屈辱。。。。DMMでは、セルビアの先生とイーロンマスクとビルゲイツの違いや、ビットコインの今後について議論してるのに。ほんとにこの先生のレベルチェック合ってた!?先生のレベル認識が違うんじゃないの??てか先生はどんなレベルの人なのよ????などなど、ほんとうにどうしようもないクダを心で巻きながらレッスン開始。その結果、ますます辛い気持ちに。
・カランメソッドでは、先生が2回早口で問う質問に、即座に回答する、というルールなのですが、「Is this a pen?」という質問に「It's a pen」と即答できない。なんということ。。。。その後も「これはペンですか?」「これは本ですか?」「このペンは何色ですか?」「これはミスターブラウンの足ですか?」といったサンシャイン(わたしが中学生のときの英語の教科書)の最初の10ページレベルの質問に答えられない自分に絶望感。
・この絶望感に耐えかねて、ついDMM英会話に逃げる自分。序盤の序盤にカランに挫折しそうに。
・カランメソッドなんてできなくても、コミュニケーションができればいいじゃん!今こうして、全世界を悩ますパンデミックについてナイジェリアの先生と建設的な議論できてますけど!これはペンじゃなくて本だなんてわかりきったことに正確な英語で答えられないからってなんか問題ある?????と、誰に向けてなのかも不明な謎ギレをしながらも、どこかで「カランメソッドに向き合わなければならないのでは、、、」と思う自分もいました。
・入会時にサービスでもらったコインがあるし、実際にできないのは現実なので、なんとかコインを使いきれるまではやってみるか、、、、と渋々カランを続けることに。
・NativeCampでのカランレッスンは、定額の月額以外に、コインという予約費用が必要になります。入会時にわたしは2500コイン、金額換算すると5000円分のコインをサービスでもらっており、レッスン換算でいうと25レッスンはカラン受講ができる計算。さらにいうと、カランの予約は半額でできる先生が多く、50回はサービスコインでカランのレッスンを受けることができるのです。振り返ると、これがカランを続ける大きなエンジンになってくれたといえます。
・というのも、カランスタート時点ではVersant43点をとったことがありました。Versantの日本人平均は38点だそうで、わたしの点数が、あまりにも低すぎるというものでもなさそうです。
・そう考えると、「まるで全然英語が話せない」というよりも、カランメソッドというのが特殊なメソッドで、まず、このメソッドに慣れるまでがきついのではないかなと。カランを早々に離脱する理由の多くは「メソッドに慣れるのがきつい」ということなのではないかなと推察しています。
・50回ほどカランをやっていると、ステージは4あたりまできています。「これはペンですか?」の世界から、「もし明日天気が悪かったら出勤しません」と言える世界にまできています。そうです、文法が現在形から仮定法にまで及んできます。これはすごい進化です。
・最初の離脱ポイントである「カランメソッドのルール」にも慣れてきているので、だんだんと「コンプリート欲」が高まってきます。「もっと早く進みたい、もっと高いレベルの英語を勉強したい」と思ってくるのが人間の不思議でありおもしろいところです。ゲーミフィケーション的ですね。
・そこで、ゴールデンウィークは毎日「フィリピン留学気分」とし、カランメソッド祭状態の1週間を過ごしました。1日6〜16レッスン、多いときは最大8時間ほどカランを受けていました。
・その結果、頭が爆発。目玉が飛び出しそう。極度の眼精疲労と人生最大級の驚異的な肩こりに。毎月通っている鍼の先生には「頭の中に何か処理しきれないものが溜まっているようですが、何か辛いことがありますか?」と、たいへん心配されましたが、この完全個人開催カランメソッド祭が、カランの「ダイレクトメソッド」をフルに体感させてくれたように感じています。
・カランメソッドの素晴らしさは、テキストを使わず耳と口だけを使い、英語で言われたことに対して、即座に英語で反応する、という「ダイレクトメソッド法」にあります。日本語で英語の意味を説明され、英語を一度日本語で理解し、日本語文章を英語に直してアウトプットする、といういわゆる「英語→日本語→英語」というループを断ち切り、「英語⇆英語」という英語だけでコミュニケーションするという方法に脳を変換していくのですが、これが超疲れる。ほんとーーに超超超疲れる!!のですがそれは当然で、言語処理のコンバータを変えるというような作業なので、脳に相当の負荷がかかっていると考えられます。
・そしてもうひとつの素晴らしいポイントは、「超集中」して英語を学習できるということ。NativeCampの場合、カランメソッドは26分1セットなのですが、この26分間、カランメソッド以外のことに気を逸らすことができません。先生が話していることを集中して聴き、即座に英語で反応する、という1000本ノック的なレッスンなので、疲れますが、学習効果が高いと感じられます。
・実際、DMM英会話の最中は、メールが来たら読んでしまったり、使いたい言葉を検索しながら英会話する、という状況だったりしているので、カランメソッドでの集中度と比べると半分以下の集中度のような気がします。一方で、それはそれでいいというか、リラックスして英会話できる楽しさもあります。そこで、カランでは筋トレ、DMMではエンジョイゲームという感じでトレーニングを続けていきました。
・DMM同様、「世界中の先生のレッスンを受けられる」という魅力がNativeCampにはあり、カランもスタート時にはヨーロッパやアフリカの先生から受けることが多かったのですが、だんだんとフィリピンの先生一択で受けるようになりました。かなり発音が明瞭で、スピードもあるスピーキングでわかりやすく、「メソッドの勝手なアレンジがない」というのも大きな理由でした。地域性は関係ないのかもしれないのですが、「楽しませようとする気遣い」などにより、オリジナルアレンジをしたレッスンをしたり、スピードがゆっくりだったりする、「カランにあまり向いてない先生」もいるのですが、フィリピンの先生にはこういった先生が少なかったです。とにかく、カランはメソッド通りに、自分と他デバイスを無にして集中することが重要だと理解できました。
●カランメソッド中期
・カランメソッドステージ6くらいまでが初期で、ステージ7ー9がわたしにとっては個人的に中期・中盤戦でした。ステージ6はかなり簡単に感じるようになっていたのですが、ステージ7で「難しいな〜〜〜〜〜〜〜〜これまでと違うな〜〜〜〜」と感じたからです。
・実際に、ステージ7からが、教育的には高校生レベルの英文法になります。文章がやや長くなり、知らない単語も増えてきます。文法説明もやや難しくなる。ここで始めて、テキストブックを買うようにしました。(お風呂で音読をしたかったので、デジタルブックではなくアナログなものにしました。)
・カランの26分は、最初の1分は準備、10分前回までの復習、10分新しい単語や文法のレッスン、最後5分でテキストリーディングという4パートで構成されています。この4パートの構成の仕方は厳密なルールで、メソッドです。
・10分の前回復習が規定の量まで終わらないと、新しい単語や文法のレッスンに進めません。この復習を円滑にするのが、自己復習で、テキストを音読するなどして、先生の質問に即座に答えられるようにしておく必要があります。
・一方で、カランは、「予習は絶対禁止」です。「目で見て英語を知る」のではなく、「耳で英語を覚える」ということに重きがおかれているからです。そのために、まずは耳で聴く。そのあと口に出して言えるようにして、最後の仕上げで文章を読む、というステップになっています。
・このステップを崩さなければ、テキストリーディングの復習は問題なく、ステージ7からは復習するようになっていきました。とはいえこの復習も毎回ではなく、「耳だけではついていけないかも」と不安を感じるときに行っていました。
・その結果、ステージ7は難しく、ステージ8は容易に感じ、また、ステージ9が難しく感じました。ただ、ステージ9の難しさは、単語や文法の難しさではなく、ステージ7のような「わーーー、レベル変わったな〜〜〜」という感じではなく、「文章が長く、言い続けられない」という難易度でした。
・忘れられない感覚は、ステージ8のときです。かなり長い文章を聴いていて「ああ、こんなに長い文章をなんにも考えずに理解できる日が来るなんて」と思ったことを覚えています。「英語→日本語→英語」ではなく、英語をそのまま、目の前に風景として描写できる感覚がありました。この感覚が、その後のステージのエネルギーになってくれたように思います。「学習効果を自分で体感する」というのは何よりの学習モチベーションだと思います。
●カランメソッド終盤
・ステージ10は最終ステージに近く、これまでにつけてきたカランの力を体感できるようなステージでもありました。ステージ10のラストは、相当テンポよくレッスンが進み、「ああ、成長したな〜〜〜」と実感できました。
・ステージ10まで終えると、基本的にはコンプリートです。ステージ11、12はかなりレベルが高く、アディショナルなステージで、CEFRのスケールではC1/C2のレベルに値します。いわゆるネイティブの方々レベルの英語を学ぶステージです。
・カランステージ10まで来た方は、あと2ステージなら、とコンプリートされる方が多く、わたしもステージ12までコンプリートしましたが、11・12は正直に、とても難しかったです。単語の難易度はこれまでより圧倒的に高く、自分で自由に話す部分も増えます。ステージ10までに習ったことを、自在に使いこなすための練習ステージだと感じました。
・私の場合は、ステージ11・12が難しいなと感じたのもあり、一旦ステージ12まで終わってから、まだまだ不十分なところがあるかも、と思って、改めてステージ1まで戻り、要点復習だけを全ステージ行う、というレビューを行いました。
・この復習が結構よくて、ゴールデンウィークでの苦しさや、先生のスピードについていけなかったセンテンスなどが思い出されて、非常におもしろかったです。もはや「ついていけない、苦しい」といったことはなく、発音の改善や、より流暢に話せるようにする、などに気をつけながらの復習を行いました。
・要点復習が終わってからは、ステージ8まで終わっている人がうけられる「ビジネスカラン」という別冊もやりましたが、かなり簡単に感じました。というのも、ビジネスシーンで出てくるカタカナ英語を改めて学習し直す、に近いようなものなのです。もちろん、カランをコンプリートしているので簡単に感じたところもあると思いますが、ビジネスカランよりもステージ11・12の方が圧倒的に難しいです。ステージ12までフルコンプリートした方には、ビジネスカランは不要ではと思いますが、わたし自身はやってみてよかったです。
●「実践の量と密度」を担保してくれる自習ツール、それがカランメソッド
・カランメソッド体験を振り返ってきましたが、カランのよさは、英語学習における「実践の量と密度」を担保してくれる自習ツールであることだと思います。
・英語に限らず、仕事でも料理でも何事でも「自分の身体を、思うように自在にコントロールできる」というレベルに達するには、「実践の量と密度」が重要かつ必要だと考えています。
・量は実践するボリュームそのもの。時間やレッスン数などです。密度は、量の質を決める集中度と考えています。
・どんなことを行うときでも、自分に適正な難易度が保たれていると集中度が高まり、密度の濃い内容になります。「量と密度」というのは「没頭=フロー状態」をつくるうえで、重要な視点だと思っており、英語以外の仕事や趣味においても「量と密度」で物事を考えるようにしています。
・カランメソッドは、「メソッド」というだけあって、ほんとうに効果的に設計されています。1回のレッスンにおける英語の発話量、聴く量が、他の学習ツールに比べて圧倒的に多く、かつ、レッスンへの集中が必要となり、脳への負荷量が極めて高くなります。
・加えて、先生はいるものの、「自習するメソッド」であるということも素晴らしいポイントだと思っています。カランは決まったステージをコンプリートするものですが、「学校に通う」「決められたコースをとにかく修了すして卒業する」というような、「学習そのものではなく、行動そのものを評価する」という学習方法ではありません。
・カランのステージをクリアするには、自分の耳と口をフル稼働させてひとつひとつ積み上げていくしかなく、完了したステージはまさに自分の英語体力そのものになる、というのが素晴らしい点だと思います。
・この「量と密度」を自分自身だけで担保するのはかなり難しいことで、プログリットのようなコーチングサービスはこのサポートをしているのだと推測します。
・しかし、カランメソッドはコーチングや第三者からのアテンションがなくても、「とにかく毎日時間数を決めてやる」というだけで、密度の高い学習量を約束してくれます。
・さらに、読む・聴く・書く、、、などなど「いろいろやる必要がない」のが素晴らしいです。カランだけをやればよく、シンプルな学習です。わたしの場合は、リラックスのためにDMMも並行してやっていましたが、やらない日も多かったです。「予習絶対禁止」なので、カランメソッドを受けるために何かを考える必要もなく、ただNativeCampにアクセスすればいいだけ、というのがすごくラクでした。自分で記録する必要ももちろんなく、学習記録は勝手にアプリに残ります。
・「とにかく毎日時間数を決めてやる」というのが難しい場合は、先生との予約を入れてしまえばよく、「ああ、あの先生をキャンセルしちゃうのもったいないな」という気持ちが働くようにもなります。そして、なによりもカランメソッドは「ゲーミフィケーション的」であり、ステージと完遂方法が決まっているので、「クリアしたくなる」「コンプリートしたくなる」という欲求がわいてきます。
・カランメソッドのよさを永遠に語り続けそうですが、一旦ここで完了としたいと思います。追ってまた加筆をしていきます。どなたかのお役に立てればほんとうに嬉しいです。
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