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【インタビュー#01】パワハラによる適応障害を乗り越えWebライターとして再出発

ライターのわたなべ真理子です。

先日、自主企画としてインタビューにご協力者いただける方を募集したところ、想定外の反響があり驚きました。

もともとは3名限定で募集したのですが、今回は8名の方にインタビューをさせていただくことになりました。インタビュー企画の第1回目は、SEOライターのまるきょうこさん。

2016年、きょうこさんは千葉県から京都府に移住し、現在はフリーランスでSEOライターとして活躍されています。

音楽大学を卒業後、中学・高校の教諭免許や日商簿記、アロマテラピーインストラクター、准看護師の資格を取得するなど、多彩な経歴をお持ちです。

まるきょうこさんのプロフィールはこちらから。

きょうこさんがWebライターを始めたのは、介護施設で看護師として働いていた際、上司からパワハラを受けたことがきっかけでした。

そのとき、心の痛みと向き合いながら回復を願って心療内科を訪れたところ、適応障害と診断されます。そんな苦難の中からWebライターという新たな人生を切り開いてきました。

どのような経緯を経てSEOライターとして活躍できるようになったのか、お話を伺いました。

40代からの挑戦!准看護師の資格を取得

--今日はよろしくお願いします。早速ですが、これまでの経歴や現在の活動などを教えてください。

音楽大学を卒業後、結婚式場で聖歌隊を務めながら、事務職や自然派化粧品の美容部員、アロマセラピストなど、さまざまな仕事を掛け持ちしていました。

出産後、一度は仕事を離れたのですが、ある日知人から「介護施設で音楽療法をやらないか」と誘われ、再び仕事に復帰することを決意したんです。

その後40代で看護学校に入学し、准看護師の資格を取得。病院勤務を経て、介護施設で准看護師として働くことになりました。

--さまざまな仕事を経験されてきたのですね!介護施設のお仕事はどうでしたか?

介護施設では上司から仕事を高く評価されて、トントン拍子に昇進していきました。

最終的には、いくつかある施設の中で一つの施設長を任されるまでになって。すべてがうまくいっていたため、シングルマザーとして「この施設で働いていれば、一生安泰だな」と感じていました。

ただこれまで様々な仕事を経験してきたものの、「なんとなくどれもしっくりこないなぁ」という気持ちも正直ありました。

そんな中、「人の上に立つ立場にはなったけれど、自分は本当は何をしたいんだろう?」という虚無感が襲ってきたんです。

不思議なことにちょうどその頃、幹部クラスの職員と折り合いが悪くなり、ときどきパワハラを受けるようになりました。

--パワハラは深刻な社会問題ですが、どのような状況だったのでしょうか?

昼夜関係なく連絡がきたり、少しでも返信が遅いと愚痴られたり、とにかく嫌がらせが続いて気が休まらなかったですね。

最初はあまり気にしていなかったんですが、パワハラは次第にエスカレートし、完全に仕事を妨害されるようになりました。それは私だけでなく、誰に対しても気に入らないとすぐに辞めさせるということが常態化していたんです。

特に許せなかったのは、障がい者枠で雇われていた知的障がい者の方へのいじめでした。「仕事ができない人は辞めさせればいい」というスタンスで、感情のコントロールが難しいことを知っていながら厳しく叱責することが度々あって…。

あるとき、その方が暴れてしまい、警察を呼ぶ事態にまで発展してしまったんです。

ただ私自身は子どもが中学受験を迎えていたので、「ここで辞めるべきではない」と言い聞かせて、数年後にフリーランスとして独立しようと考えていました。

ところがある日突然体調に異変が起き、朝ベッドから起き上がれなくなってしまって。

そんな状態が続くうちに出勤するのが難しくなり、最終的には休職を経て退職届を提出しました。

古本屋の開業がきっかけでWebライターに興味を持つ

--介護施設を退職後、すぐにWebライターを始めたのでしょうか?

いえ、介護施設を退職後すぐにWebライターを始めたわけではありません。

ライターという職業自体を知らなかったので、インターネットで物販を始めました。本が好きだったこともあり、古本屋を開業し、メルカリやアマゾンで本を販売していました。でも、物販だけでは生計を立てるのが難しいと感じていたんです。

そんなある日、古本屋を開業するために借りていたレンタルオフィス会社が主催するライター講座が目に留まり、試しに受講してみたんですよ。それが、Webライターとの出会いとなりました。

--講座を受けてWebライターの道に進まれたのですね。実際に始めてみてどうでしたか?

フリーランスとして独立してからは、子どものためにお金を稼がなければならないという思いから、常に金銭面の不安が頭をよぎっていました。そのため案件を選ぶ余裕はなく、どんな仕事でも引き受けて必死にこなしていた感じです。

「とにかく仕事をしなければ」という思いに駆られ、朝から晩まで執筆に追われる日々で…。少しワーカーホリックのような状態でしたが、当時は何とかこなしていましたね。

クラウドソーシングや業務委託の案件に片っ端から応募し、気づけば11社のクライアントさまと取引していました。

--え?11社との取引があったんですか!執筆はどのようにこなしていたのでしょうか?

正直なところ、すべてをきちんとこなしていたとは言えません。納期がないような案件は後回しになり、リサーチや誤字脱字チェックが甘いまま納品することも多々ありました。本当にひどい状態でした。

あるとき「このままではまずい」と感じ、「ハブ式システマチックSEOライティングメソッド」の講座を受講し、SEO記事について改めて学び直したんです。

このメソッドは「徹底したリサーチ」を重視していて、構成案が完成するまで1日を費やすこともあります。でもそのおかげで、インプットとアウトプットを完全に分けることができ、執筆時には自分の言葉として自然にアウトプットできるようになりました

その結果、納品の質が向上して修正依頼がほとんど来なくなり、ライター活動が徐々に軌道に乗り始めたんです。

--他にも、ライター業が順調に進むようになった思い当たる理由はありますか?

ハブ式の講座を受ける前に、ライターの先輩・ほしななこさんのオンラインサロンに参加したことも大きな転機でした。

ここで、「ココナラ」やSNSでの仕事の獲得方法や発信のコツを学び、ライターとしての幅がグンと広がりました。

また隙間時間に相談対応を始めてから徐々に執筆依頼が増え、気づけば断らなければいけないほどに。

電話相談が苦手だったので、トークルーム(チャット)を活用したのもよかったのかもしれません。

「好き」だけで京都へ移住!試行錯誤しながら自分らしい生き方を発見

--移住はハードルが高いと感じる人もいると思いますが、実際どうでしたか?

好きな気持ちだけで子どもと一緒に移住しましたが、最初は「仕事をしなきゃ」と焦って、楽しむ余裕がなかったですね。

ただ気づけば京都に関する記事を執筆する機会が増え、神社仏閣を巡ったり、グルメを楽しんだり、京都巡りが仕事と繋がるようになって。

この経験で好きなことと仕事を結びつけられることに気づき、「ライターの仕事を選んでよかった」と、嬉しくなりました。

--パワハラという大変な経験があったからこそ、今の充実した生活があると感じますか?

はい、今振り返ると、パワハラをしてきた人も実は重要な役割を果たしてくれたのかもしれません。もしあの人がいなければ、今も施設で看護師として忙しく働き続けていたと思うので。

あの経験があったからこそ自分を変えることができたし、今の人生があると思います。だから、感謝している部分もありますね(笑)

退社時、パワハラをしてきた相手を訴えることもできたんです。弁護士を雇って会社と戦う選択も一つだったけれど、長時間そのことに向き合うより、自分が進みたい方向に気持ちを切り替えることを選びました。

思い切って一歩踏み出したおかげで、今は全く新しい世界を見ることができています。

辛い環境に身を置いていると、つい「私が悪いのでは?」と自分を責めてしまいがちですが、実際は自分の選択次第で人生は大きく変わるものなんですよね。

ライター業はコツコツ続ければ、着実に成果が見えてくる!

--ライターの魅力ってどんなところですか?

着実に成果に結びつくことですね!

YouTuberやブロガーは収入が安定するまでに時間がかかりますし、私が運営しているオンライン書店も、最初は成果がすぐに見えなくて焦ることもありました。

でも、ライターの仕事はちょっと違います。ライター業には明確なロードマップがあって、そのステップを踏んでいけば成果が見えてきます

私自身も、最初は記事を書くのに時間がかかりましたが、徐々にスピードとクオリティが上がり、それに伴って収入も増えていきました。地道にコツコツ続ければ、誰でも実績を積んでいける職業だと実感しています。

人生を変えたい!ライターに興味がある方へのメッセージ

--ライターに興味がある方や、人生を変えたい方へのメッセージをお願いします。

ライターという職業は、始めたばかりの頃は正直大変です。ただ、焦りすぎると書くこと自体を楽しめなくなってしまいます。

私の場合、あるときキャパオーバーとなり、一度気持ちを切り替えてオンライン事務をしながら自分を見つめ直す時間を作りました。

そのとき気づいたのは、お金の不安に縛られるのではなく心からやりたいことにフォーカスすることが大切、だということです。

実際、自分のやりたい仕事だけを選んで受けるようにした結果、関わる仕事の質が自然と向上しました。不思議なんですが自分に合わない仕事を手放すと、新しい仕事が舞い込んでくるんですよ。

最初は誰でも不安や焦りを感じるものですが、自分のペースで進んでいけば、必ず前向きな変化が訪れます。自分に合ったペースで、心から楽しめる仕事を見つけていってほしいと思います。

--きょうこさんが描く今後の目標や、ライターとしてのビジョンを教えてください。

まだ具体的な形にはなっていませんが、一つは過去の自分と同じように辛い状況にある方々に、私の体験を通じて少しでも役立つヒントを伝えることです。もう一つは私が大好きな京都の魅力を発信していきたい、ということです。

そのためにライティングだけでなく、起業家の交流会にも参加し、仕事の幅を広げていきたいと考えています。最近は、こうした交流会に参加する機会も増えてきました。ライターとして経験を積みながら、自分のやりたいことを追求していきます。

インタビューを終えて

今回SEOライターのまるきょうこさんにお話を伺い、その生き生きとした姿が強く印象に残りました。特に自分の気持ちに素直で、ネガティブな状況に引きずられることなく、気持ちの切り替えが早い点が素晴らしいと感じます。

また、ライター活動の取り組みにも共感しました。早く結果を出したいと焦ってしまう人も多い中で、きょうこさんは「最初から高みを目指すのではなく、基礎からコツコツと積み上げていくこと」を大切にしています。着実にステップを踏んで土台を築いていくことこそが継続の秘訣なのだ、と教えていただきました。

今後、現状に不満を感じながらも一歩踏み出せずにいる人たちにとって、きょうこさんが大きな励みとなり、勇気を与えてくれる存在になると確信しています。

※まるきょうこさんへのお仕事の依頼はこちらから↓

きょうこさん、この度はお忙しい中、貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございました!

最後に紹介させてください

私が今回、自主企画を思いついたのは、数か月前に出会ったnote運用チャレンジ部のおかげです。

部員の方々はみなさんチャレンジ精神が旺盛で、いろんな活動をされています。それで私も、「何かやってみたい!」という気持ちになったんです✨

note運用チャレンジ部ってなに?

簡単にいうと、「楽しくnoteを積極運営したい人のコミュニティ」です。私が入部したときは14名だったのですが、現在は30名近く参加しています。

・発信したいけれど何を書けばいいのかわからない
・noteの使い方がわからない
・一人で活動していてつまずいている

書くことに興味がある方なら、きっとたくさんの学びを得られますよ!

インタビュアーの紹介

改めまして、ライターとして約4年間活動してきました。Web記事や書籍の執筆を中心に、編集や校閲も得意としています。SEO記事の作成もお任せください。

また、ご要望に応じてインタビュー記事の作成も行っており、ご自身の思いをストーリー化するお手伝いをさせていただきます。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

▼この記事を書いた人▼

長文、読んでくださりありがとうございました!

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