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アルツハイマー征服

下山進さんの本を読みました。約50年前にワトソン博士の2重らせんという本を読んでいたので、その時のワクワク感と驚きを思い出しました。2重らせんの発見から50年で、今はその遺伝子情報から医療に利用されているという日進月歩の科学発展のなか、沢山の人たちが情熱に溢れ挫折し戦い僅かなだけど大いなる成果をあげつつまた次の目標に進んでいくという過程が臨場感あふれる文章で書かれていました。わたしが目にしていたエーザイの認知症の治験や承認などのニュースには見えなかった色々なおおいなるドラマがあったことを知ってそれぞれに感激しました。久しく日本で新薬を開発することがほぼ無理だとは聞いていました。わたしは勝手に薬害エイズ問題で役所が保守的になりすぎているからだと思っていましたが、それにも負けずに世界に出て行った人たちもいらっしゃるのは心から応援します。しかし医薬品は個々の会社や国のレベルでなく国境を超えた多くの組織で動いていて、しのぎを削る状態なのはどんなゲームより面白いです。

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