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大阪/和歌山ツアーのこと

久しぶりにツアーに出てきた。なんか手が痛い。首も肩も。筋肉痛なのだ。荷物が重かった。あー、体力落ちてるなー。コロナ禍で身体の筋肉が失われているのを痛感。その代わりに体重が増えている。くぅぅぅ。

荷物といっても、いつものスーツケースだけなんだけどやたら重く感じる。これまではツアーに出かける前に宅急便でホテルに送っていたのだ。今回はコロナのこともあって、大阪に緊急事態宣言が出たりしたらイベントが中止になるかもしれないので、ぎりぎりまで様子を見ているうちに送りそびれてしまった。

さて、今年最初のツアーは大阪・和歌山ツアーだった。まずは大阪弁護士会主催の「人権フェスタ2022」。この催しは今年が三回めで、昨年に引き続きオンラインで行われた。

おおさか人権フェスタ2022フライヤー表
おおさか人権フェスタ2022フライヤー裏

大阪はオミクロンの感染もおおいし、もしも具合が悪くなっても病院に行けないらしい、と聞くと恐ろしいような気がしたけど、実際に行ってみると街ゆく人々は確かに少ないような気がしたけれど、それ以外はいたって普通に過ごしているようだった。ただ、まん防が出ているということをうっかりしていて、夕飯のためのお店が探せずマリノとコンビニ弁当を買ってホテルで食べた。今更ながらお弁当を温めてもらえるってすごいことだなと思った。

翌日、朝のうちホテルで東ちづるさんの映画「私はワタシ〜over the rainbow〜」を見てから会場に向かう。あとで知ったけど、この会場は大阪で初めてコロナの陽性者が出たライブハウスなのだそうだ。忘れかけていたけど、あの頃は大変だっただろうな。入り口のところにクラウドファンディングのパネルがあって寄付をした人の名前などが書かれている。なんとか、閉店せずにがんばってきたんだなと思うと心からほっとする。なんだかここで今日のライブができるということが誇らしいような気がした。

ライブまでは時間があったので、リハーサルのあと近くのうどんやさんに行く。物腰の柔らかい店主さんで、うどんはすごくおいしかった。

ちくわの天ぷらとか、最高
優しい店主さんでした

再び楽屋に行くと、講談の旭堂南照さんや、朗読の水野晶子さんがいらした。それぞれのテーマは、戦争や、労働やさまざまだった。人権って本当に幅広く人間の暮らしをカバーする言葉なんだなと思う。それでライブの選曲をしてみたら、いつもと同じ感じになった。

ライブ用のフライヤー

このライブは最初わたしのソロで、とオファーをいただいていたけれど、昨年12月の梅田ロイヤルホースのライブでマリノを見て、マリノさんもぜひ一緒にということになったのだった。最近のあるあるである。marimariも浸透してきましたね。ふふふ。

弁護士さんというのは勉強ばっかりしている人なのかと思っていたけれど、音楽愛好家も多いとわかって嬉しかった。人権に関わっている弁護士さんはあんまり儲からないそうだ。それはそうだろう、貧しい人や、困っている人の味方して、お金がどんどん儲かるわけないしな。でもそういう活動をしてくれている人がいるというのは、生きづらさを抱えている人にとってどんなに心強いことだろうかと思う。

わたしの歌を聞いたって、腹の足しにもならないけれど、コンサートを見て人権フェスタのことを知って、弁護士の中にもそういう活動をしている人がいますよ。困ったら相談する場所がありますよというお知らせができたとしたら歌った甲斐もある。

実行スタッフの弁護士さんたちと。お世話になりました。

翌朝、ホテルを出て和歌山にのんびり向かう。大阪駅も人があまり多くない。今宵のライブハウスは「デサフィナード」だ。そこでライブをするのは2年ぶり、3回目かな。ライブを決めてから和歌山にもまん防が出て、中止にするか悩んだけれど、大阪も行くことだしやりましょうと主催の笹本さんが言ってくださった。ありがとうございます。久しぶりの電車の旅で嬉しくなって、「デサフィナード」を聞きながらノリノリで向かった。

この日楽しみだったのは、新たにフェンダーのローズという楽器をお店のマスターが購入されたと聞いたから。前回の時はなかったから、今回初めて使わせてもらう。何を歌いましょう。とうきうき。

まん防のため、開場、開演を30分ずつ早めて開催

この店のマスターは木下さんという方で、古くはエアフォースで活躍された方だそうで、控室には、当時の帽子とか、バッジとか、賞状とかのグッズがたくさん飾ってある。PAブースは2階の奥にあって飛行機のコックピットみたいになっている。

ローズを見てわーわー言っていたらマスターが教えてくれた。もともとこの楽器は航空機の部品を使って組み立てられたもので、前線に送られた兵士を癒すために作られた楽器なのだということだった。そうなんだ。ぜんぜん知らなかった。どおりで優しい音がしますね。

ライブは2部構成で行った。2部の最初にローズで「のこされし者のうた」と「Love song」を歌った。

ライブの様子
あこがれのローズで歌う
記念撮影

いつもより、キャパを半分にして開催。和歌山にも少しずつ顔見知りができて嬉しい。大変な時にお集まりくださってありがとうございました。

その夜は大阪の友達まあこちゃんのところに泊めてもらうことになっているのでライブのあと一緒に帰る。宿代が浮いて助かります。いつもありがとう。

翌日は、たこ焼き作ってくれた。さすがに手際のいいこと。「宮古島でたこ焼きの店したらいいさいが?」とマリノが誘っていた。

何個食べたかわからなくなりました

伊丹空港で、マリノと別れて出雲空港に戻る。マリノはこれから関東でのライブがあるそうです。月末のmarimari東京/福島ツアーまで、しばしお別れ。ではでは。皆様におかれましても、どうぞご自愛くださいませ。

旅姿


一週間に一度くらいの頻度で記事をアップできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。