沖縄三島ツアーのこと4〜石垣編〜
Jazz Bar すけあくろ
初石垣島である。前の晩のライブで興奮して夜更かししたので、寝不足で朦朧としながら石垣空港に着いた。まずは宿に行って荷物を置いて、、、と思ったが、宿を予約した真理野の携帯の電池が切れてしまって予約メールが確認できず、宿の名前がわからなくなる。
まりこ「なんで充電しておかないの」
まりの「まりこさんにも詳細が送ってあるから見て」
まりこ「見つけられないよう、てか、なんで充電切れるの」
まりの「だから送ってあるから自分の携帯で探してよ」
まりこ「何月何日何曜日に送ったの?(子供ですか)字が小さくて見えないよ!(大人ですか)」
噛み合わない会話をしつつ腹が減っていたこともあり、二人でとげとげしながらLINEを遡る。
結局、見つけられず空港で(落ち着くために)食事をすることにする。美和、綾野、七重の3名は宿が違うので、すけあくろに現地集合というとこにしてここで別れた。
が、七重さんが戻ってきてくれて、「LINE遡ったらあったよ〜」と宿の詳細を教えてくれた。優しい涙。グループラインなんだから、七重さんが見つけたってことは、わたしにも必ず送ってあるはずなんだよね。ごめんごめん。昼ごはんを食べて気を取り直して、宿に向かう。曇り空の石垣島こんにちは。
真理野が予約してくれた一軒家に到着。ここに真理野、マキコ、まあこ、おがっち、とハマダで宿泊する。大人の修学旅行だ。アメニティの行き届いた清潔な宿は誰かのおうちに泊まりにきたような雰囲気でくつろぐ。洗濯ネットとか、ちょっとしたことだけど助かります。しばし休憩ののち、支度をしてすけあくろへ。今日もがんばるぞ。
悌子さん
すけあくろに到着するとMiuniが一足先にリハーサルを始めていた。カウンターにオーナーの今村さんが座っていたのでご挨拶をする。初めまして。音響は今村さんの息子さんだそうだ。響きがとてもいい感じ。初石垣ライブ嬉しい。ちむどんどんする。
今日はライブのほかにもう一つ目的があった。宮古島出身で現在は石垣島在住の歌手齋藤悌子さんに会いに来たのだ。悌子さんは、アメリカ占領下の沖縄の時代からずっと歌い続けてきた歌手で、御年86歳(!)。
先日ここで、悌子さんのファーストアルバムのレコーディングがあった。ピアニストはあのデビッド・マシューズさん(80歳)。プロデュース&ベースは松永誠剛さんで、真理野もサックスでちょこっと参加した。(アルバムは6月に発売予定)それを真理野から聞いていたので、悌子さんにぜひ、お会いしたいなあと思っていたのだった。真理野が悌子さんに電話をしておいてくれて、悌子さんは本番前に来てくれた。
悌子さんに1曲歌っていただけませんか、伴奏します。とお願いして「Danny Boy」をリクエストした。「今はこんな時代でしょ。息子を思う母の歌だからちょうどいいわよね」と快く引き受けてくださった。嬉しいー。
ご主人はギタリストだったそうだ。悌子さんはアメリカでデビューの誘いもあったそうだけれど、ご主人との愛を選んで日本に残ったのだそうだ。行ってたらナンシー梅木みたいになっていたかもね。今も悌子さんはご主人の残した譜面を大切に持って歌い続けている。
若き日の悌子さんとご主人の演奏はここで聴ける。写真も。貴重な琉球放送の音源だ。悌子さんのドレスめっちゃ素敵。
この日も胡池マキコちゃんのオープニングでスタート。一部はMiuniから。お客さんがあまり多くなかったから、わたしも客席に座って鑑賞。前の席の人は楽しげに手を揺らして踊っていた。Miuni最高だよね。
Miuniの演奏のアレンジしたのは綾野だ。和音といい、リズムといいとてもかっこいい。原曲の良さを生かしてのアレンジ難しいんだよね。
休憩があけたらいよいよハマダの出番。昨日と少し選曲も変えて。
セットの途中で悌子さんを呼び込んだ。ぱちぱちぱち。
アンコールは「時代」。今日も合唱団スタイル。
終演後にお話をしたあるお客さまは、なんと松江から石垣に移住したそうだ。ここで松江の人に会えるとはびっくり!だんだんですー。また、宿にチェックインしたときに、お土産がわりにオーナーさんにCDを差し上げたらご家族でライブに来てくださった。「うちの主人が『プカプカ』が好きなの」と聞いたから急遽歌ったりして。コロナ禍で出かけることが少なくなっていて、久しぶりにライブに来たと喜んでおられた。旅先のこういう出会いが楽しい。
宿に戻ってからも興奮さめやらずでひたすらおしゃべりをして笑う。腹筋割れてるはずよ。だからよ。
お天気が悪くて竹富島へは行けなかったけど、またいつかのためにとっておこう。さて、次はいよいよMiuniの地元宮古でライブ。気持ちあがるさいが!つづく。
一週間に一度くらいの頻度で記事をアップできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。