大暑
中国地方も梅雨明け。大暑、本来なら梅雨明けの時期からが夏本番の暑さなのだが、今年はもうずっと暑い。いやになるくらい暑い。暑いと言ったらしっぺね。お元気ですか?暑中お見舞い申し上げます。こんな暑さの中、風邪をひいている人が意外と多い。いや、意外ではないのかな、体温を超えるような暑さの中で人間は生きられるようにはできていないのだな。免疫、体力落ちて細菌とか、ウイルスに感染しやすくなってしまうのだろう。とにかく水分・栄養・睡眠でご自愛ください。
先月末、鶴岡でのライブを終えて東京に移動、さあ神田ポラリスでバンド極上のライブだーと張り切っていたのに。灼熱の東京で少し歩いただけで汗が止まらなくなった日の夕方くらいから鼻の奥がめっちゃ痛くなって倦怠感。熱中症かな、いやな予感と思っていたら翌日喉の痛み。この時期喉が痛いならそれはコロナ、と誰かがSNSで書いていたから、またかーやれやれ三回目だよと思って、抗原検査キットを買って調べたけど陰性。むーん。
その後、鼻水と発熱。咳はなし。驚いたのは嗅覚障害だった。嗅覚障害ってぜんっぜん、なんの匂いもしないのね。まじで。これまで二回コロナにかかっても嗅覚の障害はなかったんだけどなあ。コロナかなあ。バンドライブでもあるし、みんなにうつしても悪いし、何より鼻声だし、耳もなんか詰まって音が遠い。というわけで、お店にご連絡して七夕の夜のライブは中止、延期とさせてもらった。ご迷惑をおかけしました。検査は日にちも時間も変えて計四回やってみたけど、全て陰性だった。
嗅覚障害って本当に大変。匂いがしないと味もわからない。味がないと食欲もわかない。えらいことでした。今は嗅覚も戻り鼻声も耳も治りました。ご心配をおかけしました。もっと体力つけないとねー。極上の神田ポラリスライブは11月に延期。キャパの関係で即完して買えなかったという方も多かったので、2デイズにする予定です。そのうち告知をしますね。よろしくお願いします。
さて、自分の体力のなさに凹んでいたけどここへきて復活。昨夜は群馬県前橋市の「ヘレンのパブ」でライブだった。お出かけの皆様暑い中ありがとうございました。初群馬、初前橋。飛行機と電車と新幹線とレンタカーで無事にたどり着いた。暑い、暑いよ前橋。
「ヘレンのパブ」は今年で42周年。場所は市内の「ソシアル前橋」というバブル期に建てられた豪奢なビルの中にある。ここはその昔、本当に活気があって人々の社交場だったのだそうだ。みんながおしゃれして出かけるビルだったんだね〜。ビルのロゴ、ロビーの看板が素敵で悶絶する。
この場所を教えてくれたのは、群馬出身のイラストレーターの小池アミイゴさんだ。アミイゴさんと初めてお話をしたのは福岡で。とんちピクルスさんとのライブの時、たまたま福岡で仕事をしていたアミイゴさんが来てくださっていた。全県ツアーの話で群馬に行ったことがないと言うと「群馬をどげんかせんといかん」と心配してくれたのだった。ただアミイゴさんは地元を離れて随分経つので会場についてはよくわからないと友人知人にいろいろ当たってくれた。
高崎の会場や、前橋の会場やらいろいろあげてくれた中で、ひときわ目をひいたのが「ヘレンのパブ」だった。ピアノもあるし、老舗だし、ママさんがピアノを弾かれるという。素敵〜❤️アミイゴさんにこの店を紹介してくれた人曰く「ここでライブをしたら伝説になる」とのことで笑、ここに決めた。
今回はマリノが交渉係だった。突然お電話してライブをさせてくれとお願いしたわたしたちにヘレンママは驚きながらも快く引き受けてくださった。地元の方々が多くライブをされるお店で、外部から飛び込みでライブを受けたのは初めてだったのだそうだ。HPを見るとオールディーズバンドのライブの様子が。
今回は、せっかくなので何かひとつオールディーズの曲もやってみようかとマリノと相談する。マリノはオールディーズになじみが深いので選曲をまかせるとデビー・レイノルズの「Tammy」を選んだ。この歌は昔ナイトクラブで時々リクエストがあって歌っていたけど、最近は全く歌っていない。ひっさしぶりにやってみた。メロディのきれいないい歌だねー。今回のフライヤー、マリノが作ったのだけど、実はデビー・レイノルズのレコードジャケットを模しているそうだ笑
いつもはママが一人で切り盛りしているお店だそうだが、この日は満席のご予約だったのでライブのお手伝いのたまちゃんも来ていた。たまちゃんの写真がないー涙。とてもよかったと「泣きながら洗い物をしました」と涙ぐみながら終演後話してくださいました。ありがとう、たまちゃん。
遠方から来られるのだからといつもの面々がステージ前のカウンターにずらっと並んで座れるようにしてくださった。その図はものすごい圧だった笑。遠方からの人、近くからの人、常連の人、みんなで一緒にこの日も「つぐない」を歌いました。みんなが楽しそうに、嬉しそうに歌う姿、ほんとうに好き。
この度の全県ツアーで学んだり考えたりしたことまたいつかどこかで話せるといいなと思う。終演後はお店に残った皆さんと打ち上げ。遅れて来てアンコールの1曲しか聴けなかった常連の植木屋さんもかっこいい人だった。みんなの打ち上げ代出してくれて感謝。ごちになりました。
打ち上げの締めはヘレンママの歌伴と弾き語り。おお真打登場!なんとアミイゴさんがママの伴奏で歌う。さっきまで、「たとえば『愛してる』という言葉を二回繰り返したら強調、三回ならちょっと狂気を感じる。そして四回繰り返したらなんだと思う?それは、ROCKなんだよ!!!」と菊の露を飲みながら熱弁をふるっていたので、きっとROCK ナンバーを歌うんだろうなと思っていたらまさかの「赤いスイートピー」を優しく歌ったので笑いました。ちょっぴり気が弱いけど素敵な人でした。
キョンキョンファンで、マイラストソングを見てライブに来てくれたTOMOさんが群馬県民がみんなそらんじているという「上毛かるた」の話をしてくれた。名所旧跡著名人がおりこまれたかるたで老若男女みんな小学生の時ならったんだって!すごい!おもしろいー。「た」は?というと即座に「滝は吹割 片品渓谷」とかみんなで言うものだから、感動したりうらやましいなと思ったり。
ああ暑くて熱い前橋の夜だった。全県ツアーゴールの松江コンサートのチケットも21日にオンラインで先行発売、一般発売は27日。ゴールまであと7県体調管理してがんばります。
それが人生。by ヘレンママ
そういえばここは股旅木枯し紋次郎で有名な上州。まりまりの股旅も、もう少し続きます。よろしくね。