見出し画像

北海道ツアーのこと⑤水のまち音楽祭(完結編)

東川町は写真の町としても有名だけれど水の町でもある。東川町を代表する湧水「大雪旭岳源水」にはミネラルが豊富だという。それでお米もおいしいし、その水から作ったお酒も美味しいのだ。そのせいかはわからないが移住者も多いとのこと。

画像1

ドートレトミシーの二人の拠点である小西健二音楽堂は役場の近くにちょこんとあった。小さな教室ひとつ分くらいの広さの音楽堂は二階建てで、ここには、ベーゼンドルファーのピアノやチェンバロ、そしてたくさんのレコードがある。

もともとここは、町出身の小西健二さんという人が音楽を楽しむために建てた自宅を後に町に寄贈されたものだ。小西さんは音楽家だったわけではなく純粋に音楽の好きな人だった。長年集めてきた楽器やレコードを町に寄贈とは随分粋な人だ。町営の宿泊所として使われていたのを、ドートレトミシーが、レンタルスタジオとして、FMスタジオとして、またミュージシャンの宿泊所としても運営している。泊まって音楽ができてって、なんて素敵なんだろう。今回は3日間に渡る水のまち音楽祭を開催するということで、そこでの宿泊はかなわなかったけれど、いつか合宿して、レコーディングやライブというのも楽しそうだ。

画像2

水のまち音楽祭の開催期間は9月3日から5日までの3日間。初日は京都在住のバイオリンとギターのデュオ、ジュスカ・グランペール。二日目は、わたしとマリノのデュオ、そして3日目にはなんと宮古島からの二人組、ニャーツが出演することになっていた。

ドートレトミシーの二人はオーガナイザーとして、3日間ライブをしたりセッションをしたりするとのことだった。ふるさと納税など東川町の協力も得て納税の返礼に配信チケットもついてくるというシステムを考えて、なんとか開催にこぎつけてくださったけれど、緊急事態宣言のため今回は残念ながら無観客での配信ライブということになった。

画像4

ジュスカ・グランペールのお二人とお会いするのは初めて。とても気さくなお二人だった。彼らのリハーサル前に昼食と食後のコーヒーをご一緒した。広い畑にぽつんと建っているコーヒーショップは「Yoshinori Coffee」。おしゃれな店内で気持ち↑↑↑。店主の轡田紗世さんとなんとなく気が合って、写真を一緒に撮ったりした。旭川からご家族で移住してこられたそうで店舗の2階がお住まいになっているそうだ。庭が永遠みたいに広い。

画像3

     おしゃれな店内。

画像13

    左端が轡田さん。

それから音楽堂でジュスカさんたちのリハーサルを見学する。

画像5

      リハーサルの様子。ロフト席からの眺め。

画像5

この日のライブのアンコールで飛び入り。1曲だけセッションをした。楽しかった。ありがとうございました。

画像7

終演後。情熱的なステージでした。お疲れ様でした。

翌日はいよいよわたしたちの番。昨日は壁一面のスクリーンに森の写真が映し出されて、森の中のコンサートのようだったが、いろいろ試してみて、わたしたちの時には、星空の夜の海にしようということになった。お花のアレンジメント、キャンドル、そしてアロマが焚かれムード満点。お客さまがいたらどんなに楽しかったことだろう。

画像8

画像9

画像10

画像11

ドートレトミシーのお二人とセッションもできて、嬉しかった。キョウスケさん、よこさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

そして、翌日出演する宮古島のユニットニャーツのお二人も会場の下見がてらライブを見に来てくれていた。なんと、ニャーツのヴォーカルのなおこさんは、マリノの吹奏楽の先輩だったとのこと!なんというご縁。遠い沖縄の二人が北海道で再会を果たして嬉しそうだった。

画像14

画像12

  関わってくださったスタッフのみなさんと。感謝!

緊急事態宣言下での開催は本当に大変だったと思う。ドートレトミシーのお二人、そしてスタッフのみなさん、それから東川町のみなさん、本当にありがとうございました。またお会いできましたら嬉しいです。

このライブの模様はダイジェスト映像として残っているので、よかったら見てくださいね。

北海道では見るもの聞くもの食べるもの、珍しいことばかりだった。思いがけず長居して、滞在中は地元の皆さんに大変お世話になりました。松尾芭蕉なら帰り際に俳句でも詠んだりするのだろうがそんな才能はなく。。。せめて皆様のご多幸と健康をお祈りするくらいしかできないけれど、いただいたご縁を大切にしていつかまた会えるといいなと思っている。つらいときは黒板五郎の帽子を被ってがんばろう。

画像15

さあ気づけば神在月。今年も残り少なくなりましたね。まだまだ感染防止対策もしながら活動をしていくつもり。ではでは。長いことお読みいただきありがとうございました😊(北海道ツアーのことおしまい)

一週間に一度くらいの頻度で記事をアップできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。