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植樹祭のこと1〜木を植える〜
いよいよ5月30日に大田市三瓶山北の原で(雨天の場合は大田市民会館で)第71回全国植樹祭しまね2021が開催の運びとなる。ここまで長かった。
全国植樹祭は国土緑地化運動のひとつで1950年に第1回が開催、毎年各県のまわりもちで行われ現在2巡目に入っている。第71回と回数があるのに、2021というタイトルなのは、本来なら昨年行われるはずで、コロナで1年延期となったからだ。当初は6000人を予定した参加者も2000人程度に減らし、リモートを駆使して、感染症防止対策も厳重にして開催するとのこと。
植樹祭は三大行幸啓(国民体育大会、植樹祭、海づくり大会のこと。現在は国民文化祭を加えて四大行幸啓になった)の一つである。天皇皇后両陛下のお手植えやお手まき、ご収穫がある予定だったけれど、緊急事態宣言下なので、両陛下の来県は中止となった。赤坂の御用地とリモートでつないで、お手植え、お手まき、ご収穫を行われるとのことだ。なんと、ご収穫のための木は島根から運ぶという。
さて、わたしはこの植樹祭のテーマソング「HOME」を書いた。「HOME」の楽曲制作の経緯については以前わたしのブログにも詳しく書いている。コロナが来てからSTAY HOMEという言葉が広まったが、タイトルはそれとは全然関係ない。でも、コロナ禍であらためてHOMEが見直されたということを思えば予言の歌とも言えるかもしれない(言えないかもしれない)。実際は、わたしのふるさとで行われる植樹祭であることと、木や森は人間にとっては寄る辺ともいえるHOMEなのではと思い、タイトルにつけただけなんである。
ブログにも書いたけれど、木を植えて育てるということは途方もなく、気の長い行為だ。今のことだけ、目の前のことだけを考えていたら、とても植樹なんてできはしない。木を切ったら、また植えて育てる。それをちゃんと繰り返してきたから、今も木を使うことができるのだ。シンプルなことだけれど自ずと先人に感謝したくなる。現代はより刹那的であとの世代のことを考えて何かをするという感覚は薄れているよなあ。などとテーマソングで関わることになってから、木や森について考えることが多くなった。
わたしも植樹祭には参加することになっている。式典には出ないけれどエピローグイベントにちょこっと。前日リハーサルから2日がかりだよ。どんなだったか、また報告しますね。
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