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【風の声を聴く】’20.5①~大気不安定による激しい気象現象~

みなさん、どのようにゴールデンウィークをお過ごしでしょうか。
閉塞感漂う状況下にもかかわらず、こうして記事に目を通していただき、ありがとうございます。

私は、在宅ワークの導入から、もうすぐ2か月になろうとしています。
4月は、通常業務の気象解析のほか、原稿の出稿、さらにビデオ会議による「新キャスターの研修」も行いました。キャスターの育成という仕事は、かれこれ10年以上携わっていますが、オンラインで指導するのは初めて。自宅での研修プログラムや資料の準備、パソコンをのぞき込んでの所作の説明は、なかなか難しいものがありました。
逆に、構成の立て方の研修のなかでは、改めて気づかされたこともありました。大気不安定の解説で上空1500m付近の寒気を見せたり、4日後のGSMデータを解説したり…エビデンスとなる資料を正しく選び、不確かなものは排除する、という基本に立ち返ることも必要だと感じました。

では、新キャスターたちも苦戦した、この期間の気象状況を見ていきましょう。

==== 目次 ~2020.5.3号~ ====================
◆できごと【4月19日(日)~5月2日(土)】
◆解析のポイント『大気不安定による激しい気象現象』
◆旬のキーワード『ブロッキング高気圧と偏西風の蛇行』
◆今後の見通し・編集後記
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