【風の声を聴く】'21.2①~南岸低気圧による降雪~
今年は、124年ぶりに、2月3日ではなく、2月2日が節分となりました。
そもそも節分は、二十四節気の立春や立夏、立秋、立冬の「前日」のことで、本当は年間4回あります。冬から春になるときは、特に1年の節目ということで、冬と春の季節を分ける日が大切にされてきました。
二十四節気は太陽の通り道を24等分して決められましたが、太陽が通り道を1周するのは365.2422日。0.2422日…つまり、ざっくり計算して6時間弱の端数が発生していくのです。その調整をするのが、4年に一度のうるう年。去年、うるう年で調整がなされたわけですが、6時間弱×4年分ですと、24時間弱なので、「弱」の分、立春がすこーし早くなってしまいました。
国立天文台の計算では、今年の立春は、2月3日の23時59分なんだそうです。その前日、2月2日が節分になったんですね。
なお、2025年には、また2月2日に節分になる計算です。
2月3日が立春となったことで、気象の世界でも記録が誕生しました。
立春以降に初めて吹く強い南風、春一番が2月4日に吹き、統計史上最も早い記録となりました。
さぁ、暦の上では春。
冬型ばかりだった12~1月とは様子が変わってきました。詳しく見ていきましょう。
==== 目次 ~2021.2.7号~ ====================
◆できごと【1月17日(日)~2月6日(土)】
◆解析のポイント『南岸低気圧による降雪』
◆旬のキーワード『春一番』
◆今後の見通し・編集後記
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