雨の季節をふりかえる 2016-2019

年に一度、必ず訪れる雨の季節。
「ああ、ついにきてしまった」って思う。

わたしは雨がきらい。
外に出かけられないし、頭が痛くなるし、どんより曇った空を見ていると泣きそうになる。仕事でちょっとうまくいかないことがあると「もう何もかもだめ…」と後ろ向きになってしまう。

だから、雨がずーっと続くこの季節は、
戦うしかないのです。

ベッドの上で体育座りしてぼーっとしていたら、そういえばいつもどうやって雨の季節を過ごしていたんだろう、とふと思った。2016年の6月から、雨の季節のできごとを振り返ってみましょう。

泣ける歌をたくさん聴く(2016・24歳)

わあ、2016年に飛んだらいきなり泣いてた。
失恋したからです。失恋したというか、ちょうどわたしが主人(Tくん)と別れたから。
※詳しくは、「今の彼との結婚」より、別れも選んでも、大丈夫だよ。【前編】をご一読ください。

失恋したときは、奥華子。

まあ、失恋しなくても奥華子なんだけど。
わたしは、高2のときにアニメ版「時をかける少女」で奥華子を知って、そこから全アルバム集めるくらい奥華子ばかり聴いていました。

やっぱり王道は「」だし、「変わらないもの」もいい。
高2のときに好きな先輩に振られたときは「あなたに好きと言われたい」を聴いていたし、初めて付き合った人と別れたときは、「最後の恋」だった(この人と付き合ったのは奥華子がきっかけだったなあ…)。
大学3年のときの運命の恋だって思った人とは、付き合ったり別れたりを繰り返して、そしてやっぱり別れたときは「ピリオド」で号泣した。

そして、この2016年の雨の季節には、「あなたと電話」と「透明傘」を聴いて、遠距離恋愛中のいろんなできごとを思い出しながら泣いた。

奥華子を聴きながら泣いて浸っているうちに、暑い暑い夏がきて、チーズケーキを食べて、いつものわたしに戻れてよかった。
ちなみに、結婚式では「二人記念日」を流した。

▲自由が丘のチーズケーキ。Facebookで遡ったら写真を発見。

とびっきりおしゃれな傘を買う(2017・25歳)

東京で一人暮らしをすると、週末すてきなところにお出かけできる。
母を誘って清澄白河に出かけ、Coci la elle(コシラエル)でとびっきりおしゃれな傘を買ったのがこの年。
「どれがお気に入り?」と聞いて、母にもプレゼントしたら、とてもよろこんでくれた。ボーナスは、大切な人の笑顔のために使うのがいちばんいいよね。

初めのうちは、そのすてきな傘をさして外へ出かけていたのだけれど、傘が雨に濡れてだめになってしまわないか気になってしかたがないのと、会社に行くには目立ちすぎるデザインだったので、あまり使えなかった。
もしかしたら、内側だけ星空が広がっているとか、そういう傘じゃないとだめなのかもしれない。

ふつうの傘をさして出かけた日は、雨のせいでやっぱりかなしくなって、ちょっと落ち込むとすぐに泣いていた。雨の音で少ししゃくりあげても聞こえないし、傘があれば涙も人に見えないから、安心して泣けた。

ちなみに今使っている傘は、猫が食パンに顔をつっこんでいるデザインのかわいい傘。めっちゃお気に入り。

コーヒーゼリーにハマる(2018・26歳)

自転車で10分くらいのところに、すてきなコーヒー屋さん(堀口珈琲)があるのを知り、コーヒー豆を数種類常備していた年。
朝昼晩飲んでいたな。今考えるとカフェインの摂りすぎだけど、しかたないのです。おいしいから。

コーヒー豆を挽くのも好きで、ミルを買ったわたしは、「豆を挽きたいけれどそんなにたくさん飲めないわ」という困った事態に。でも、思いついたのです。飲み物にしなくてもいい。そう、コーヒーゼリーにすればいい!!

いつもより少し濃くドリップして、粉ゼラチンを溶かして冷やすだけ。とってもかんたんなのに、とっても幸せになれる。最高です。

コーヒーゼリーを作って、うっとりとおいしさに浸りながらいろんなことを考える。だれかに言われたこと、今後わたしがやりたいこと、今のきもち。なかなか思うようにはいかないよなあと思う。
そうやってぐるぐると考えるのが、雨の降る夜だともうだめで、やっぱりコーヒーゼリーを食べながら涙があふれてきてしまう。もしかしてわたし、毎年情緒不安定になっているんじゃないかな。だいじょうぶかな。

ちなみに、友達が遊びに来てくれたときには、ちょっとおめかしして3層のコーヒーゼリーにしていました。カフェオレの層と、ミルクゼリーの層。ミントまでのせちゃってる。ふふ。

紫陽花を見に行く(2019・27歳)

結婚したのが2018年の秋だったから、主人が初めて「雨の季節のわたし」を知った年。たぶん、わたしの様子にとても戸惑っていたと思う。

朝、頭が痛くていつもの100倍くらい不機嫌な状態で目覚め、湿気のせいでうまく前髪が決まらなくて「あーもう」と呟き、会社にちょうどよく到着する電車が混んでいてうんざりした顔を見せ、帰ってからは仕事がうまくいかなくて泣いているわたし。
心配した主人は、ある日、誘ってくれたのです。

「次の週末、紫陽花を見に行こう」

それはとてもすてきな提案で、雨の季節にあんなに週末を心待ちにできたのは奇跡かと思うくらいだった。
当日、スマホの充電をフルにしてから、二人で江ノ電に乗った。

長谷寺の紫陽花、すてきだったなあ。
お気に入りの紫陽花を見つけるたびに立ち止まってゆっくり眺めて、どうにか残せないかといろんな角度から写真を撮る、撮りまくるわたしを、ずっとにこにこ待ってくれた。ありがとう。

* * *

全然文章まとまっていないけど、そういえば、去年のわたしは雨の季節も泣かなかったなあってことに気づいた。

今年は長谷寺に行くのはちょっとむずかしそうなので、近所の公園の紫陽花を楽しみにしようかな。

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