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私の話 10 ジャケット事件

日本に帰る飛行機に乗るため
保安検査の列に並んでいました

それまでの飛行機で
全部の保安検査で引っかかっていましたので

もう引き止められる事には
慣れっこでした

どうやら靴の金具と
そしてバックの中の大きなお守りクリスタルが引っかかるらしいです。

案の定その時も
ゲートを潜ったら音が鳴り

靴を脱いで靴下で保安検査を歩いて
でもその次どこに並んだら良いのか分からなってしまいました

英語も聞き取れないし
靴下でモタモタしていたら

なんと、後ろに並んでいた男性が
たまたま日本人の方で、

『そこに並んで下さいと言っています』と

親切に教えてくださいました。

『ありがとうございます!!!』

その後、無事に保安検査を抜けた先で
その方に改めてお礼を伝えたら

『君、そんな旅慣れた風貌をしているのに 
英語も話せないで一体どこに行って来たの?』

その時私は
こうちゃんの同居人のサシャから貰った
カウチンコートを着て(カナダの伝統工芸品だそうです)

自分では持ち上げられ無いくらいパンパンに詰まったバックパックを背負い

登山靴を履いて歩いておりました。

だって、ハイダグワイは遠野なんだもの
次行く時は登山靴よりかは長靴だな、服も農作業のつなぎがあったほうが良いぞなんて思っていたくらいです。

バンクーバーの都会のオシャレさんとはかけ離れた
格好をしていました。

『海外に、初めて1人で来たんです。

英語は話せなくて、
いろんな方に助けてもらいながらどうにかなりました。

友人を頼って一週間ハイダグワイに滞在して来たところです』

そうお話ししたら
驚いたお顔をされて

『ハイダグワイって、あのハイダグワイ!?!?

そこはカナダ人でも行くのがとても大変な場所だよ
よく行ったね!!

僕はカナダに長く住んでいるけれど
1度も行った事がない

初めての海外でそこに行くなんて
君、面白いね〜

そして君のそのコートどこで買ったの?
昔流行ったんだけど
いまそれ着ている人いないよー!

懐かしくて思わず声をかけてしまったよ!』

(サシャのコートめっちゃ良いのに着てる人居ないんだ、、)

その日、たまたま飛行機が空いていたため
離陸後、その方が私の方まで遊びに来てくれました

こうちゃんから貰ったハイダグワイ写真をみせたり
いろんな話をする中

『君、海外に出たほうが良いよ!絶対に!』

『はぁ、海外ですかぁ、、』

1人で海外に来れて
あぁ、満足満足✨
と思っていたのも束の間

海外に出たほうがが良いと
こんなにわかりやすく言われるとは、、、

Eryca さんのコンサートから
誘われたら行くと決めていたけれど
流石にこれはハードルが高すぎるぞ、、

興味はあるけれど
うーむ、、

来年とかかな〜

なんて考えながらお話を聞いて来ました。

新月の夜おばあちゃんに外に出たいと言ったものの
こんなに早く事が起きるとは

恐るべしハイダグワイ。

どうやらハイダグワイという場所は
私にとって相当大きな意味を持つ場所だったようです。

そんな中
私はある事に気が付きます

ハイダグワイに着て行った
黄色いジャケットを持っていなかったのです。

そう、サシャから頂いたカウチンコートが暖かくて快適で
元々持っていたジャケットをバンクーバーの宿に忘れて来てしまったのです。

母から借りたものだったので
気を落とし、ため息を吐いていたら

『どこの宿に泊まったの?』と
『ここです』わたしは地図を見せる

『え、僕んちんここだよ
近所だから取りに行ってあげるよ!!』

『いやいやいや、さすがに申し訳ないです
お気持ちだけで大丈夫です🙇‍♀️🙇‍♀️』

結果
後日本当に取りに行ってくれて

ゴールデンウィークの前に
ジャケット無事に返ってきました。

それも大量のハイダグワイパンフレットと共に、、

んな事ある!!??
満足して帰って来たらあっという間に次の扉が開いてしまいました。

ここからどんどん
不思議な出来事が

どうして2月に行きたいと思ったのか
ハイダグワイが気になってしまったのか

その答え合わせのような出会いと出来事が
毎月のように起こり始めます

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