#potw #8th week
テニスの大坂なおみ選手のEsquire誌の記事にこんな一説があります。
"It means so much to me that society evolves–that we take on systemic racism head-on, that the police protect us and don’t kill us."
(私たちが制度的人種差別に正面から取り組み、警察が私たち殺さず、私たちを護る、そのように社会が変わっていくことは、私にとってとても重要なことです。)
アメリカで起きた、ジョージフロイド事件を受けて、自身の思いと行動が綴られています。 この文にでてくる表現を二つご紹介します。
"Take on"
"Take" は「自分の意思で選び取る」感じ。そしてこの前置詞の "ON" は、「〜について」の "On" 。前置詞 "On" はもともとコンタクト、物と物との接触、面で捉えるイメージがあります。この場合、「何か」に「自分の手を載せて選ぶ」をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。Phrasal verb(句動詞)"Take on" は、「〜に取り組む」という意味です。
"Head on"
この場合、"Head" は頭部と捉えてください。そしてここにも "ON" が出てきます。"ON" はコンタクト、物と物との接触でしたよね。つまり、「顔面で受け止める」といったイメージです。形容詞 "Head on" は、「ものごとに正面から対決・取り組む」という意味です。
英語はイメージ
知らない表現を辞書で引いて、「そかそか」で終わっていませんか? 今回ご紹介した表現のように、「なぜこの二つのことばがくっつくとこの意味になるのか?」と一歩深堀りすると、英語はイメージが大きく関わっていることがわかります。表現の持つイメージと、自分が伝えたいことのイメージが合致したときに、その表現がぽんと出てくるのです。「スラッと話す=あたまのなかで英作文しない」を実現するために、日頃からイメージで捉えることに注力してください。ひとつのことばや表現に時間をかければ、忘れない、という効果もありますよ!
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