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モンテッソーリ教育から生まれた「はじまり探求プログラム」

こんにちは。くわばらまりこです。
今回は、マヴィのおうちで小学生向けに展開している「はじまり探求プログラム」についてお話しします。


モンテッソーリの小学校プログラム

モンテッソーリ教育の小学校課程には、以下のような特徴があります:

3学年の縦割りクラス
個人または少人数のグループで学習
特徴的な「コスミック教育」
一方通行の授業ではなく、教師は学びへのガイド役
科目ごとの時間割がなく、自由な時間の使い方
原則として宿題やテスト、成績表がない
年間約1,000時間の学びの中で、子どもたちはグローバルな視点や環境・文化への理解を深めます。モンテッソーリ教育は、単なる学力向上だけでなく、「人生全体を見据えた学び」を重視し、未来のリーダーやクリエイターの育成を目指す教育です。

しかし、「マヴィのおうち」は毎日通う学校ではありません。そのため、このモンテッソーリ教育の本質を大切にしながら、「マヴィのおうち」ならではの工夫を加えたプログラムを考案しました。


未来を切り拓く力を育む「コスミック教育」

モンテッソーリ教育では、小学生になると「自分でできる」力を土台に、次は「自分で考える」力を育むことが求められます。そこで、大人は学びのガイドとして「私たちが知る世界」を子どもたちに紹介します。このアプローチが「コスミック教育」です。
そして、コスミック教育の柱となるのが「グレートレッスン」と呼ばれる5つの物語です:

  1. 宇宙・地球のはじまり
    生命のはじまり
    人類のはじまり
    文字のはじまり
    数のはじまり

マヴィのおうちでは、この「グレートレッスン」を軸にプログラムを展開しています。


「はじまり探求プログラム」という名前に込めた想い

「コスミック教育」や「グレートレッスン」という名称は素晴らしいものの、保護者の方々にその内容を伝える際、少し分かりにくいという課題がありました。そこで、小学生向けプログラムの目的や内容が直感的に伝わるよう、「はじまり探求プログラム」と名付けました。


活動内容と子どもたちの反応

宇宙や自然、人類の歴史を学ぶことで、子どもたちは生命の奇跡や地球環境の大切さを感じるとともに、持続可能な未来をつくる責任感を育みます。例えば、広い視野で世界や自然を理解することで、個々の学びを大きな文脈の中で捉える力が養われます。
「グレートレッスン」を通じて、単なる情報の伝達ではなく、子どもの内なる好奇心を引き出し、持続的な学びを促す方法がここにあります。
マヴィのおうちでは、このプログラムを通じて子どもたちが興味を持ち、自ら問いを立てる環境をつくっています。たとえば、1年生の子が「最初の人はどこから来たの?」という問いをきっかけに、ホモ・サピエンスの広がりを地図に再現しようとしました。その中で、「昔の人たちは寝ないでずっと歩いたの?」といったユニークな質問が飛び出すこともありました。このような会話が、時間や歴史に対する理解を深めるきっかけになっています。


最後に

子どもたちの問いに向き合う中で、「学びにゴールはない」ということを実感します。そのプロセスには、子どもたちも大人も一緒に楽しむ要素が詰まっています。
これからも、子どもたちとともに学び続ける環境を広げ、「はじまり探求プログラム」を進化させていきたいと思っています。


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