幼児から小学生へ:モンテッソーリ教育の新たな可能性を探る
こんにちは。くわばらまりこです。
幼児教室からスタートした「マヴィのおうち」は、子どもたちの成長に合わせて変化を続けています。今回は、私たちが新たに取り組む探求教室について、そこに込めた想いをお伝えします。
幼児教育から次のステップへ
「マヴィのおうち」の立ち上げ当初、未就園児を対象とした「トドラークラス」と、年少以上の未就学児を対象とした「キンダークラス」を同時にスタートしました。
活動を通して生き生きと学ぶ子どもたちの様子は口コミで広がり、生徒が徐々に増えていきました。特に「キンダークラス」は少人数で始まりましたが、コロナ禍におけるリアルな体験の場としてのニーズも相まって、成長を続けています。
そんな中、就学前で学びが終わってしまうのはもったいない、という気持ちが私の中で大きくなりました。また、私自身がいつか「子どもたちとマーケティングを学びたい」という夢を持っていたこともあり、小学生向けのモンテッソーリ教育(エレメンタリー課程)について学び始めました。
エレメンタリークラスのテスト導入
日本ではモンテッソーリ教育が「幼児教育」のイメージで語られることが多いのですが、実際には小学校や中学校、高校、大学にまで広がっています。しかし、日本国内で小学校課程を専門とした教師資格を取得できる場はありません。そこで、私は北米の通信講座からテキストを取り寄せ、独学で学びました。
「マヴィのおうち」の特徴は、柔軟な通室スタイルにあります。月1回、月2回、月3回から選択することができ、それぞれのご家庭のライフスタイルやお子さまのペースに合わせた通い方を提供しています。
毎日通う幼稚園や保育園とは異なり、「マヴィのおうち」は、現在通っている園とは別にご利用いただける学びの場です。そのため、日常生活に無理のない範囲でモンテッソーリ教育を体験していただけます。この柔軟な仕組みは、ご家庭とお子さまが継続しやすい環境づくりを大切にしているからこそ生まれたものです。
そこで、この柔軟な通室スタイルを活かしつつ、小学生向けの探求クラスを運用する方法を模索しました。その一環として、小学校課程の重要な要素である「5つのグレートストーリー」を中心に据えたプログラムを設計。キンダークラスの卒業生を対象に1年間のモニター期間を設けました。
子どもたちの変化を見て感じたこと
「5つのグレートストーリー」は、宇宙の始まりや生命の誕生、人類の進化、文字や数学の起源といった壮大なテーマを子どもたちに語りかけるプログラムです。大きな視点から学ぶことで、子どもたちの興味の幅が広がり、個々の関心に合わせて深めていくきっかけになります。
プログラムを進める中で、ただテキストを翻訳して実践するだけでは子どもたちの興味を引き出せないことに気づきました。そこで、身体を使った活動やワークを取り入れ、日本の文化に合ったアレンジを加えました。この取り組みは、私にとっても子どもたちと一緒に模索する1年となりました。
挑戦を続ける「マヴィのおうち」
現在は、エレメンタリー探求クラスとして本格的に展開しています。「5つのグレートストーリー」に加え、「マーケティングのはじまり」というオリジナルストーリーも導入。マーケティングを単なる「売る仕組み」としてではなく、人間のニーズや世の中の変化を学ぶ視点で捉えています。
例えば、近所のスーパーで売られている商品について「なぜこれが作られたのか」「誰のためのものなのか」などを考える力を養うことを目指しています。この学びを通じて、子どもたちは自分と社会とのつながりを深く理解することができます。
「モンテッソーリ教育」の可能性は、学べば学ぶほど広がります。今後も、この教育法を基盤に、子どもたちとともに挑戦を続けていきたいと思っています。
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