コロナ禍での試行錯誤と乗り越えた工夫
こんにちは、くわばらまりこです。
2020年春、オープンして半年で「マヴィのおうち」は、突然の休室を余儀なくされました。世界のパラダイムが大きく変わったあの時期について、今回は振り返ってみたいと思います。
マヴィのおうち立ち上げ時のアレコレはこちら↓↓↓
「オンラインひろば」の挑戦
「マヴィのおうち」は対面でのモンテッソーリ教育を軸にしていたため、すべてが白紙になってしまうような不安を抱えました。この状況をどう乗り越えるか、模索が始まります。
まずは、知人が主催するオンライン交流会に参加して情報収集を行いました。あの頃は誰もが手探り状態で、どんどん新たな切り口のオンライン交流会が立ち上がっている時期でした。
当初、オンラインでのコミュニケーションに漠然とした苦手意識がありましたが、自分自身が楽しめる場に出会えたことで、視野が広がりました。また、オンラインで手遊びや歌を取り入れた子育てひろばを実践している方の話を聞き、私も試してみることにしました。
そこで、教室の親子を中心に「オンラインひろば」を立ち上げました。おうちにあるものでできるアクティビティを楽しんだり、親同士が気軽に話せる場を提供する取り組みです。新聞チラシをちぎって紙吹雪を作る(ビリビリパーティー)など、日常生活の延長で楽しめる工夫を共有するコンテンツが盛り上がりました。
そして、ママたちとのトークでは、以下のような課題やニーズが浮かび上がりました:
子どもの運動不足やストレスの蓄積
長期間の自宅生活による発達の遅れへの不安
毎日の食事準備や、親子だけの単調な生活への悩み
これらの声に応える形で、「食育」をテーマにしたオンライン活動にシフトしていきました。
「オンライン食育ひろば」の挑戦
第一弾として取り組んだのは「おにぎりを作る」アクティビティでした。最初に「ふりかけ」を手作りし、それを使って「おにぎり」作りへと発展しました。
幼児が画面越しにクッキングに挑戦するには工夫が必要だったため、私が作業をする手元を映す動画を撮影し、子どもたちがそれを見て真似できるようにしました。
手遊びや童謡を交えたプログラムは、1歳から5歳くらいまで幅広い年齢の子どもたちに大人気で、みんな笑顔で参加してくれました。週2回ペースでさまざまなレシピを試し、親子で楽しい時間を過ごしていただけました。
リアルな教室が再開した後、頻度は減少し最終的にはフェードアウトしてしまいましたが、このオンライン活動は貴重な経験となり、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
幼少期における体験の大切さ
オンライン活動には新たな可能性を感じましたが、それと同時に「リアルな体験に勝るものはない」という確信も深まりました。
幼少期のリアルな体験は、モンテッソーリ教育においても感覚、知性、社会性の発達を支える基盤とされています。子どもたちが教室で直接触れ合い、「自分でできる」喜びを感じられる環境が何より重要だと改めて実感しました。
リアルとオンラインの融合: 「マヴィのだいどころ」
オンライン食育ひろばで得た知見を活かし、教室のウェブサイトに「マヴィのだいどころ」というページを設けました。クッキング動画を公開し、いつでも親子で楽しめるコンテンツを提供しています。
オンラインツールは、リアルな活動を補完する役割として使うべきだと感じています。ご家庭でのクッキングや活動がより楽しいものになるよう、この取り組みが小さなヒントになれば幸いです。
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