6都県 暮らしたわたしと はじめての ふるさと回帰支援センター|2024.霜降・楓蔦黄
楓蔦黄(もみじつたきばむ)
前回のnoteが押していたので、今回のnoteも押し出されてしまい、楓蔦黄(もみじつたきばむ)から少し遅れての時差投稿です。とは言えども、倉敷市内の紅葉はあともう少し先になりそうですね。
お写真は、倉敷芸文館前。
うっすらと、紅葉の兆しを感じ始めてはいます。
最近は朝晩の気温が一桁台になる日も出てきたので、そろそろ一気に葉が染まり始めるのではないかとワクワクしています。今ちょうど岡山県では「森の芸術祭」が開催されていて。その名の通り森が会場となった芸術祭なので、鑑賞ついでに紅葉狩りをしたいなぁと思っているところです。
そうそう。前回のnoteで宣伝させていただいた「ミヤカフェ夜茶屋」は、現在も予約受付中です。定員の半分ほどがすでに埋まり始めているので、予定されているかたはご予約のほどよろしくお願いいたします。
使うお道具やお茶碗は決めたので、今はお着物と帯を悩んでいるところです。お茶のお教室のお姉さま方や親せきからお下がりで戴いてまだ一度も袖を通していないお着物もあるので、そのなかから選びたいなの気持ちです。
当日は、皆様を精一杯おもてなしさせていただきますね。
ふるさと回帰支援センターに行ってきました
10月20日、倉敷市地域おこし協力隊として岡山県移住フェアに参加してきました。当日のnoteはこちら。
実はその前日も、実は会場の東京交通会館へお伺いしていたのです。岡山県移住フェアが開催されたのは12階のホールでしたが、前日の19日にお伺いしたのは8階にあるふるさと回帰支援センター。
漠然と「地方移住したいな」という方から「ここに移住したい!」という方まで、【移住】をキーワードに情報収集をしたい方にはうってつけのふるさと回帰支援センターをご紹介します。
「ふるさと回帰支援センター」とは
ふるさと回帰支援センターは、東京は有楽町にある東京交通会館8階にある国内で唯一の「全国の移住相談ができる窓口」です。
「ふるさと回帰支援センター」の存在を知らないで全国6都県で暮らしてきたわたし
倉敷移住前は東京都に住み、東京都の職員として働いていたわたしですが、実はこのふるさと回帰支援センターの存在を知らずに移住しました。なんなら、移住相談会のようなイベントにも一切参加していません。
もともと転勤族育ちだったこともあり、東は青森、(もっと広く捉えると父の単身赴任先の札幌も親しみのある土地ですね)から西は北九州まで。全国6都県で暮らしてきたわたしにとって「移住」は、高校から大学へ、大学院から社会人へ、人生の区切りにいつも経験してきた身近なもので。
今回も【転職】というライフスタイルの変化があったので、それに合わせて住む場所も変えるのは自然なことだったし、ありがたいことに今回の転職は友人からのお誘いがきっかけだったので他の候補と悩むこともなく倉敷市に移住してきました。
県外の移住検討者って、どんな情報を求めているのかしら……と行き詰っていたわたしに紹介された「ふるさと回帰支援センター」
ところがどっこい、倉敷市地域おこし協力隊としてわたしに課せられたミッションは
三大都市圏をはじめとする県外から倉敷市への移住を検討する人へ
webを通じて生活のリアルを発信すること
わたし自身三大都市圏から倉敷へ移住してきたので、わたしの日々の暮らしを発信すればよいのだろうか。いやでも、わたしは他の地域と倉敷を天秤にかけたことがないし、そもそも移住検討者ってどんな情報を求めているのだろう……と日に日に何を発信したらよいのか分からなくなっていた今日この頃。
隣市の玉野市で、同じく【移住】をキーワードに活動する地域おこし協力隊の金子さんにこのことを相談したら、あれよあれよという間にふるさと回帰支援センターへ連れて行ってもらったのです。
なんと、金子さんは前職がふるさと回帰支援センターの職員さん!
心強い同行者と共に、いざ初めてのふるさと回帰支援センターへ。
岡山県も専門の移住支援相談員が常駐している「ふるさと回帰支援センター」
岡山県も、ふるさと回帰支援センターに専門の移住支援相談員が常駐しています。
瀬戸内海の凪のように穏やかで物腰柔らかな相談員さん。岡山は県としてひとつの窓口になっているので、ここで全域の相談ができますよ。
わたしはもう移住してしまったので移住相談ではなく、移住候補のひとつに倉敷を検討している人にわたしの情報発信が届きますように!と、倉敷の情報発信をする地域おこし協力隊としてご挨拶をしてきました。
普段から移住希望者の方と直接お話をされている相談員さんと、移住希望者がどんな情報を求めているのかも今後情報共有しながら活動していきたいと思います。
今まで暮らしたどの地域も、わたしの「ふるさと」だと再認識
ふるさと回帰支援センターには、岡山県以外にもさまざまな地域の相談支援員さんがいます。
わたしやわたしの家族が今まで暮らしてきた地域の相談窓口もあったので、ご挨拶。
どの窓口に行っても、その土地とわたしのエピソードがちゃんとあって、そのエピソードをきっかけに相談員さんとのお話が盛り上がってホクホクした気持ちになりました。
どの地域も大好きで、もちろん今いる倉敷での暮らしも楽しいからこそ、宮城とは「山も里も海もある地方都市」、群馬とは「日本遺産や世界遺産のある街」、福岡とは「工業地域のある街」……のようにいろんなキーワードで移住について盛り上がれそうだなぁなんて妄想が膨らんだり。
6都県で暮らしてきたわたし目線での「倉敷」とは
この一年間「移住検討者向けの情報発信」と言われても正直ピンと来なくて、とりあえずわたしの暮らしをありのままに(生活のリアルだし)発信し続けてきたけれども。
・東北のように新鮮なお魚が食べられる倉敷。東北はマグロやサンマが主流だけれども、瀬戸内海は白身のお魚がたくさん!
・東北や北海道のように県内で生産されたお米が食卓に並ぶ倉敷。県内でさまざまな品種が作られているので、いろんなお米が選べる!
・工業地域が暮らしを支える倉敷。
のように、今まで暮らしてきた地域との類似点や、類似しているところのなかでも倉敷らしさがみえるところを発信できるのは、わたしの強みなのかもしれないな……なんてことに気付かせてもらいました。
移住のきっかけは人それぞれで、でも未知な場所の情報だからこそ「〇〇と似ている」のような情報って、より親近感を持ちやすいような気がしていて。というのも、わたし自身仙台で【広瀬川流域】というキーワードで生まれ育ち、福岡で【筑後川流域】をテーマに地学を学んできたから、心のどこかでは「街の真ん中に川がある場所」を移住先の条件に入れていたんです。
だから、実際に倉敷に移住してきて【高梁川流域】というコミュニティの繋がりにどこか親しみを感じているような気がしています。「暮らす」って続いていくものだから、何もかも新しいものを求めているわけじゃないんじゃないかなって。
そうやって、いろんな地域との仲間探しができるのは、いままで暮らしてきた地域をちゃんと「ふるさと」と思えるわたしがいてくれるおかげで。そんなことに気付かせてくれた、ふるさと回帰支援センターへの訪問でした。