倉敷から岡山県北へ。メルヘンチックな日帰り旅行 #協力隊の休日|2024.立夏・蛙始鳴
■ 蛙始鳴(かわずはじめてなく)
立夏。
夏、summerが、もうすぐそこまで来ているらしい。
全然信じられないような気もするし、でも一方で「そうだろうな」と思う自分もどこかにいる。
「岡山に移住してきて良かったことはなんですか?」
と尋ねられたらいつも
「空が広いこと」と答えている。
晴れ渡る空も、夕焼け空も、朝焼けも、ぜんぶぜんぶ愛おしくて好き。
こいのぼりの泳ぐ空からはもう淡みは消えていて。昼間は鮮やかな青空が、夕方にはピンクに染まった夕焼け空が、わたしを見下ろしていた。
寒い寒い12月に始まった倉敷での移住生活。やっと、やっと、あたたかく過ごしやすい季節がやってくるのかと思うと楽しみでたまらない。
■ 倉敷から岡山県北メルヘンな世界への日帰り旅行
GWはいつも東北にあるおじいちゃんの家で過ごすのだけれども、今年は帰るタイミングを逃してしまったので、岡山県内でGWを過ごすことにした。
それでせっかくならば岡山県内をめいいっぱい楽しもう!となって向かった先は、蒜山高原をはじめとする県北。なんてたって、岡山県は高速道路の整備立日本一ですからね!(ドヤ顔だが、相変わらず車はおろか運転免許さえ取っていない。取る気配も感じられない)
倉敷に移住してきてから、あちこちで蒜山高原プロデュースの乳製品やらチョコレートを見かけては、そのどれもが美味しくて。ここのソフトクリームは美味しいに違いないと倉敷を出発したのが朝6:30。
高速道路では運転手の気分を上げるために音楽をかけたりお菓子を用意したりするぞ〜!と意気込んでいたのに、気がついたら蒜山高原SAにいた。
そう。わたしは、高速に乗った瞬間に爆睡したらしい。うそやん!ごめんね。ありがとう。
眠ったまんま目的地に着いたらかわいそうと、運転手にわざわざおりる直前のSAにとまるような気遣いまでさせてしまう、とにかく役に立たない助手席だった。
・ひるぜんジャージーランド
そんなこんなで無事にオープン前の蒜山高原に到着して、まるでアルプスの少女ハイジの世界のような草原を走り回って、馬ににんじんをあげていたら、もう9:30。
「GW、蒜山のソフトクリームはマジで並ぶからおすすめしない」
と聞いていたけれども、倉敷からだったら余裕でオープン前に到着できちゃうので無事にソフトクリームもゲット。
道中爆睡していたので、めちゃくちゃご機嫌。
・GREENable HIRUZEN
そのまま、GREENable HIRUZENへ。
隈研吾建築はとんでもなくフォトジェニックで、そこから見える遊園地がかわいいのなんの。
あんまりにもメルヘンな世界を堪能しながら、空気の気持ち良いお外でピクニックをすることにした。寒い冬の時期からずっと、暖かくなったらピクニックをするんだ!と楽しみにしていたので、実現してほんっとうに嬉しい。
ちなみに、先ほどのソフトクリームを片手に満面の笑みを浮かべていたわたしはもう片方の手にレジャーシートを持っていました。もう、朝からずっとピクニックの時間を心待ちにしすぎていたのでね。
・新見美術館
それから、ずっと気になっていたサンリオデザイナー展を見に新見美術館に寄って
・荒戸神社
美術館を後にして、荒戸神社へ。
学生の頃、地元の神社で巫女さんをさせていただいた時期があって。人生の転機は、ふらりと神社に行くことが多い。
なにか特定の宗教を信仰しているわけではないけれども、いつだって「神様が見ている」と思うと強くなれるし、シャンとする。それがお寺だって神社だって教会だってよくて、ふらりと自分と向き合える場所があるっていうこの日本の文化、好きだなぁと思う。
ちょうど鳥居をくぐる数秒前からふわっと風が吹いてきて、わたしたちを包み込んでくれた。地域おこし協力隊として関東から倉敷に来たこと、お耳の子と、これからの人生設計……不安になることはたくさんあるけれども、きっとなるようになるんだろうなって心軽やかに、家路に。
そうそう。ちょうど立夏を迎えた頃だったので、心のどこかで(どこかでこいのぼりを見られないものかしら)と期待していたら、帰り道に2か所でこいのぼりに遭遇できた。
こいのぼりって、お父さん・お母さん・子どもと三匹が縦に並んでいる姿を想像していたけれども、岡山の広い空では横並びでみんな仲良く空を泳いでいてびっくり。鯉に手はないけれども、手を繋いでいるようでほほえましい。
・カフェ「シャグリ」
ここで運転手から「そろそろ糖分摂取したいよ~!」と声が上がったので、やっとわたしの出番。Googleマップを開いて、行きたいカフェリストから帰り道に寄れそうなところを提案!(運転はできないけれども、提案はできるのよ)
お目当ては、高梁市のシャグリさん。先日真備で開催されたフォトウォークで話題にあがっていたプリンが有名な古民家カフェ。
こじんまりした店内は、ちょうど夕暮れどき。窓からさすヒカリが美しくて、惚れ惚れとするなど。
プリンはもちろん、イチゴのレアチーズケーキもとっても美味しくて、幸せな時間。倉敷から車で1時間近くかかるけれども、何度も何度も通いたい穏やかな時間の流れる場所だった。
こういうお店に出会うたび、そろそろ運転免許を取得するべきなのかしら……と気持ちが揺らぐ。ゆらゆらしていたら隣の人が「また、一緒に来ようね」と言ってくれたので、とりあえず免許取得計画は保留だけれども。
帰り道はうっかり眠ってしまわずに、音楽を流したりお喋りをしたりしながら下道を1時間。安心安全に、無事倉敷に戻ってきた。
■ くらしきで暮らす日々を書き溜めていこう
関東にいるとGWは県外へ帰省したり旅行したりする人が多かった印象があるけれども。そういえば、岡山県民は「GWも県内で過ごしたよ~」という人が多いように感じる。
わたしも前半は海へ、後半は山へと、岡山を満喫したGW。もちろんわたしはまだ関東から倉敷に移住してきてたった半年だから、そのどれもが新鮮に見えて県内でも満足できているのかしらね。どうなんだろ。
来年、再来年と年月を重ねる中で、わたしはどうGWを過ごしていくのだろう。じっくりコツコツと、ここに移住記録をためていって、卒業する頃に比べながら眺めてみたいな。そんな野望が叶うように、今日もまた次侯もその次も、このnoteに暮らしを書き溜めていこう。