何気ない日常の、でもわたしにとって特別な日に【倉敷アフタヌーンティー】を|2024.寒露・鴻雁来
秋分を過ぎ、暦の上では秋も終わりのはず。なのだけれども、日中はつい「暑い……」と呟いてしまう日も多い倉敷での日々。だって、最高気温26度よ。夏じゃあないですか。
でも、朝晩は15度前後まで気温が下がるので、それこそ気温差がすごくて。この時期を逃したらもう着られないであろう秋服を着て、倉敷ハロウィンアフタヌーンティーへ行ってきた。
「かわいいもの好き!」と育った民なので、関東にいる頃からクリスマスやお誕生日みたいな特別な日にアフタヌーンティーに行くことを楽しみに過ごしてきた。でもこれって、会場はホテルや高級フレンチ店ばかりなので、ドレスコードをしっかりと守って万札をお会計でお出しする……と、非日常の世界に旅しに行くようなものだった。
のだけれども。
倉敷アフタヌーンティーには、ホテルや高級フレンチに限らず市民が親しむいわゆる「街カフェ」もたくさん参加していて。価格帯も5,000円以下とお手頃。にも関わらず、岡山県産のフルーツがふんだんに使われたアフタヌーンティーセットが提供される。さすが、くだもの王国。
あんまりにもお手頃すぎるから、冬に開催されていたときは倉敷アフタヌーンティーのために友人がわざわざ関西から倉敷に遊びに来てくれた。友人曰く
「新幹線代+倉敷アフタヌーンティーの料金と関西のホテルアフタヌーンティ一食が同じくらいの値段。ということは、観光もできて確実に美味しい果物が提供される倉敷アフタヌーンティーに来る方がコスパが良い」
とのこと。
(こういう理由を付けて倉敷へ遊びに来てくれる友人たちがいるから、ひょいと単身倉敷移住ができたのかもしれない)
10月に入ってからは「倉敷ハロウィンアフタヌーンティー」の名の元、秋の果物とハロウィンをモチーフにしたスイーツが各店舗で提供されるとのことで、わたしに倉敷移住を勧めてくれた倉敷育ちの友人と、玉島にある麹cafe diningユーカリへ。
ここは、麹と米粉のスイーツが有名な街カフェ。もちろん普段着でお伺いできるし、お値段もひとり3,500円と良心的。毎日は食べられないけれども、ちょっと特別な日常で食べられるのが倉敷アフタヌーンティーの良いところ。
この日は、先日倉敷とことこで公開した「デニム着物×倉敷美観地区」の記事の公開記念。(友人は、カメラマンとしてこの記事に携わってくれた)
栗にさつまいもに、イチジク、かぼちゃに……もちろん麹から作られた甘酒と米粉スイーツも。昼間はまだまだ汗ばむけれども、味覚はちゃんと秋を欲しているのだなぁと思う。
「どれもぺろりと食べてしまいました」と言いたいところだけれども、お喋りに花を咲かせることもアフタヌーンティーの醍醐味なので、たっぷり3時間ちょっとかけて完食してきた。大満足。
とんだご褒美でなくても「記事の公開」「倉敷に来て1年」「主催イベントの成功」「友人がわざわざ訪ねに来てくれた日」……何気ない日常のでもわたしにとって特別な日に、これからも寄り添っていてほしい倉敷アフタヌーンティ。